ニック・キリオス

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ニック・キリオス
Nick Kyrgios
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Kyrgios WM14 (1) (14641395554).jpg
ニック・キリオス
基本情報
フルネーム Nicholas Hilmy Kyrgios
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
出身地 同・キャンベラ
生年月日 (1995-04-27) 1995年4月27日(22歳)
身長 193cm[1]
体重 94kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2013年
ツアー通算 3勝
シングルス 3勝
ダブルス 0勝
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト8(2015)
全仏 3回戦(2015・16)
全英 ベスト8(2014)
全米 3回戦(2014・16)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2013・15・16)
全仏 3回戦(2017)
全米 3回戦(2016)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全米 2回戦(2015)
国別対抗戦最高成績
ホップマン杯 優勝(2016)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 13位(2016年10月24日)
ダブルス 68位(2017年6月19日)
2017年9月2日現在

ニコラス・ヒルミー・"ニック"・キリオスNicholas Hilmy "Nick" Kyrgios, [ˈkɪriɒs], 1995年4月27日 - )は、オーストラリアキャンベラ出身の男子プロテニス選手。2014年ウィンブルドン選手権ラファエル・ナダルを破りベスト8に進出した。これまでにATPツアーでシングルス3勝を挙げている。身長193cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。自己最高ランキングはシングルス13位。ホップマンカップ2016優勝。

来歴[編集]

大会 2011 2012 2013 W–L
ジュニアグランドスラム
全豪オープン 3R 2R W 9–2
全仏オープン A 2R 2R 2–2
ウィンブルドン 1R QF 3R 5–3
全米オープン A QF A 3–1
Win–Loss 2–2 11–5 9–2 22–9

ギリシャ系オーストラリア人の父とマレーシア人の母の間に生まれたキリオスは7歳からテニスを始める。2013年全豪オープンのジュニアシングルスで優勝しプロに転向。2013年全仏オープン4大大会に初出場し1回戦で、ラデク・ステパネクを7-6(4), 7-6(8), 7-6(11)で破り初勝利を挙げた。2回戦でマリン・チリッチに4-6, 2-6, 2-6で敗れた。

2014年 ウィンブルドンベスト8[編集]

ウィンブルドン選手権では2回戦でリシャール・ガスケを3-6, 6-7(4), 6-4, 7-5, 10-8のフルセットで破る殊勲を挙げた。3回戦ではイジー・ベセリーを3-6, 6-3, 7-5, 6-2で破り、4回戦でラファエル・ナダルと対戦し7-6(5), 5-7, 7-6(5), 6-3で破りベスト8に進出し、144位のキリオスが1位のナダルを倒す大波乱を起こした[1]。準々決勝ではミロシュ・ラオニッチに7-6(4), 2-6, 4-6, 6-7(4)で敗れた[2]

2015年 全豪ベスト8、世界ランク30位入り[編集]

地元オーストラリアでの全豪オープンで4回戦でアンドレアス・セッピを破り、地元勢では2005年以来のベスト8進出となった。4大大会男子シングルスのティーンエイジャーで、2回以上ベスト8進出したのは、2001年のロジャー・フェデラー以来となる。[3]準々決勝では第6シードのアンディ・マリーに3-6, 6-7, 3-6で敗れた。

5月のミレニアム・エストリル・オープンで、ツアー初の決勝進出を果たす。決勝でリシャール・ガスケに3-6, 2-6で敗れ、準優勝。翌週のマドリード・オープン2回戦で世界ランク2位のロジャー・フェデラーに6–7(2), 7–6(5), 7–6(12)で勝利しマスターズ1000初の3回戦進出を果たす。 第29シードとして出場した全仏オープンでは3回戦で第3シードのアンディ・マリーに4-6, 2-6, 3-6で敗れた。 ウィンブルドンでは3回戦で前年に準々決勝で敗れたミロシュ・ラオニッチに5-7, 7-5, 7-6(3), 6-3で勝利するも4回戦で前年に2回戦で勝利したリシャール・ガスケに5-7, 1-6, 7-6(7), 6-7(6)で敗れた。8月のロジャーズ・カップでは2回戦で第3シードで世界ランキング5位のスタン・ワウリンカに7-6(8), 3-6, 0-4の時点でワウリンカが途中棄権し勝利したが、この試合でワウリンカに対しワウリンカの交際相手に関する問題発言を犯し、ワウリンカのみならずジョコビッチなどからも非難が殺到した。これにより、キリオスはまず1万ドルの罰金を科せられ、その後6か月間の執行猶予つきの2万5000ドルの罰金と28日間の全てのATPツアーイベントの出場停止を科された[4][5]

2016年 ホップマンカップ優勝・ツアー初優勝・トップ20入り[編集]

年初のホップマンカップにオーストラリア・グリーンの代表として出場。グループリーグのイギリス戦で世界ランク2位のアンディ・マリーに勝利。決勝でウクライナのアレクサンドル・ドルゴポロフを破り優勝を決める。全豪オープンは3回戦で世界ランク6位のトマーシュ・ベルディハに3-6, 4-6, 6-1, 4-6で敗れた。2月のオープン13の準々決勝で世界ランク10位のリシャール・ガスケに6-0, 6-4で快勝。準決勝で世界ランク8位のトマーシュ・ベルディハに6-4, 6-2で勝利し、ツアー2度目の決勝進出を果たすと、決勝ではマリン・チリッチに6-2, 7-6(3)で勝利し、ツアー初優勝を飾った。20歳以下の選手がトップ10選手を連続で破るのは、2009年の全米オープンで優勝したフアン・マルティン・デル・ポトロ以来の快挙となった[6]

3月のマイアミ・オープンではマスターズ1000初のベスト8進出を果たすと、準々決勝でミロシュ・ラオニッチに6-4, 7-6(4)で勝利し、ベスト4進出。準決勝で錦織圭と対戦し、3-6, 5-7で敗れた。大会後の世界ランキングで20位となり、トップ20入りを達成する。マドリード・オープンでは2回戦でスタン・ワウリンカを7-6(7), 7-6(2)で勝利すると準々決勝に進出。準々決勝で錦織圭と2時間38分の7-6(6), 6-7(1), 3-6の激戦の果て敗れた。BNLイタリア国際では3回戦でラファエル・ナダルに7-6(3), 2-6, 4-6で敗れた。5月16日付の世界ランキングで19位に浮上した。全仏オープンでは3回戦でリシャール・ガスケに2-6, 6-7(7), 2-6で敗れた。

ウィンブルドン選手権では第16シードとして出場。4回戦でアンディ・マリーに敗れた。8月のアトランタ・テニス選手権では決勝で4連覇をかけたジョン・イズナーに7–6(3), 7–6(4)で勝利し、ツアー2勝目を挙げた。大会後の世界ランキングで16位となった。全米オープンでは3回戦のイリヤ・マルチェンコ戦の第3セット終了時に棄権した。

10月の楽天ジャパン・オープンでは準決勝で第2シードのガエル・モンフィスを破り決勝進出。決勝で第5シードのダビド・ゴファンを4-6, 6-3, 7-5で破り、ツアー3勝目を飾ると共に自身初の500シリーズタイトル獲得となった。しかし翌週の上海マスターズ2回戦のミーシャ・ズベレフ戦で、再三に渡って無気力なプレーを見せて敗退。この行為が問題視され、ATPから2017年全豪オープン前週までの8週間の出場停止(ただし矯正プログラムを受ければ3週間に軽減)と罰金2万5000ドルの処分を科せられ[7]、事実上の2016年シーズン終了となった。

2017年 ジョコビッチ、ナダルに勝利、マスターズ1000準優勝[編集]

全豪オープンの2回戦でアンドレアス・セッピから2セット先取するも6-1, 7-6(1), 4-6, 2-6, 8-10で敗れた。2月のメキシコ・オープンでは準々決勝で世界ランク2位のノバク・ジョコビッチに6-7(9), 5-7で勝利。準決勝ではサム・クエリーに6-3, 1-6, 5-7で敗れた。3月のBNPパリバ・オープンでは4回戦で再びジョコビッチに6-4, 7-6(3)で勝利。8月のウエスタン・アンド・サザン・オープンでは準々決勝で第1シードのラファエル・ナダル、準決勝でダビド・フェレールに勝利し、ATPワールドツアー・マスターズ1000で自身初の決勝進出を果たす。決勝でグリゴール・ディミトロフに3-6, 5-7で敗れて準優勝となった。

プレースタイル[編集]

身長193cmの長身から繰り出す強力なサーブが持ち味のビッグサーバー。10代で2度のグランドスラムベスト8、2016年に20歳でツアー初優勝と早くから結果を残し、将来を嘱望されている[8]

しかし気性が荒く、試合中に審判に暴言を吐く、観客にラケットを投げつけるなど粗暴な振る舞いが目立ち[9][10]、前述のワウリンカに対する問題発言など対戦相手とも度々トラブルを起こしていることから、「悪童」と呼ばれている。 ただし、キリオス本人はその評価について「まったく違う」として、自身をテニス界の悪童だとは思っていないと語っている[11]

記録[編集]

※オープン化以降

10代でグランドスラム準々決勝に複数回進出
他にボリス・ベッカービヨン・ボルグマッツ・ビランデルパット・キャッシュステファン・エドベリゴラン・イワニセビッチマイケル・チャンアンドレ・アガシアンドレイ・メドベデフロジャー・フェデラージョン・マッケンロービジャイ・アムリトラジが記録。
10代で世界ランキング1位に勝利
他にマッツ・ビランデルボリス・ベッカーステファン・エドベリマイケル・チャンマーク・フィリプーシスラファエル・ナダルが記録。

ATPツアー決勝進出結果[編集]

シングルス: 6回 (3勝3敗)[編集]

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-1)
ATPワールドツアー・500シリーズ (1-1)
ATPワールドツアー・250シリーズ (2–1)
サーフェス別タイトル
ハード (3–2)
クレー (0–1)
芝 (0-0)
カーペット (0-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2015年5月3日 ポルトガルの旗 エストリル クレー フランスの旗 リシャール・ガスケ 3–6, 2–6
優勝 1. 2016年2月21日 フランスの旗 マルセイユ ハード(室内) クロアチアの旗 マリン・チリッチ 6–2, 7–6(7–3)
優勝 2. 2016年8月7日 アメリカ合衆国の旗 アトランタ ハード アメリカ合衆国の旗 ジョン・イスナー 7–6(7-3), 7–6(7-4)
優勝 3. 2016年10月9日 日本の旗 東京 ハード ベルギーの旗 ダビド・ゴフィン 4–6, 6–3, 7–5
準優勝 2. 2017年8月20日 アメリカ合衆国の旗 シンシナティ ハード ブルガリアの旗 グリゴール・ディミトロフ 3–6, 5–7
準優勝 3. 2017年10月8日 中華人民共和国の旗 北京 ハード スペインの旗 ラファエル・ナダル 2–6, 1–6

ホップマンカップ: 1回 (1勝)[編集]

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2016年1月9日 オーストラリアの旗 ホップマンカップ2016 ハード オーストラリアの旗 ダリア・ガブリロワ ウクライナの旗 エリナ・スビトリナ
ウクライナの旗 アレクサンドル・ドルゴポロフ
2–0

4大大会シングルス成績[編集]

略語の説明
W  F  SF QF #R RR Q# LQ A WG Z# PO SF-B S G NMS NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, SF-B=オリンピック銅メダル, S=オリンピック銀メダル, G=オリンピック金メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.

大会 2013 2014 2015 2016 2017 通算成績
全豪オープン LQ 2R QF 3R 2R 8–4
全仏オープン 2R 1R 3R 3R 2R 6–5
ウィンブルドン A QF 4R 4R 1R 10–4
全米オープン 1R 3R 1R 3R 1R 4–5

脚注[編集]

  1. ^ a b “19歳の新星キリオスがナダルを破る”. nikkansports.com. (2014年7月2日). http://www.nikkansports.com/sports/news/f-sp-tp0-20140702-1327312.html 
  2. ^ “19歳キリオス、高速サーブに快進撃止まる”. nikkansports.com. (2014年7月3日). http://www.nikkansports.com/sports/news/f-sp-tp0-20140703-1327848.html 
  3. ^ “2015.01.25 キリオスがセッピを破って、地元勢としては2005年以来のベスト8に進出 [全豪オープン”]. TENNISDAILY. (2015年1月25日). http://www.thetennisdaily.jp/news_detail.asp?idx=108301 
  4. ^ “「お前の彼女とヤッたってよ」キリオス 暴言で罰金124万円”. スポーツニッポン. (2015年8月15日). http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/08/15/kiji/K20150815010937300.html 2015年8月19日閲覧。 
  5. ^ “2015.08.25 キリオスに2万5000ドルの罰金と28日間のATPツアー出場停止などの処分が下る”. WOWOW Tennis Magagine THE TENNIS DAILY. (2015年8月25日). http://www.thetennisdaily.jp/news_detail.asp?idx=112177 2015年8月25日閲覧。 
  6. ^ “キリオスがチリッチ破りツアー初優勝!オープン13”. AFPBB News. (2016年2月22日). http://www.afpbb.com/articles/-/3077728 
  7. ^ “ATPがキリオスの出場停止と罰金について発表”. THE TENNIS DAILY. (2016年10月18日). http://www.thetennisdaily.jp/sp/news_detail.asp?idx=119423&page=1&code_s=100010001002 
  8. ^ “キリオスのツアー初優勝を世界中が賞賛!地元The Australian紙からは早くも「ウィンブルドン選手権での活躍に期待」の声”. yonex news. (2016年3月2日). http://www.yonex.co.jp/tennis/news/2016/03/1603021900.html 
  9. ^ “暴れん坊キリオスが大荒れ”. tennis365.net. (2015年7月7日). http://news.tennis365.net/news/today/201507/105290.html 
  10. ^ “キリオス「大したことじゃない」―2試合連続の警告も意に介さず”. AFPBB News. (2015年10月15日). http://www.afpbb.com/articles/-/3063162 
  11. ^ “4回戦敗退のキリオス、「わざと負けたのか」と問われ激怒 ウィンブルドン選手権”. AFPBB News. (2015年7月7日). http://www.afpbb.com/articles/-/3053792 

外部リンク[編集]