ニジンスキー (戯曲)
『ニジンスキー』は、2000年にPARCO劇場にて上演された戯曲。
概要[編集]
アメリカの劇作家ウィリアム・ルースにPARCO劇場が依頼した作品。晩年の精神を病んだニジンスキーを市村正親、若き日のニジンスキーを当時東京バレエ団のプリンシパルダンサーの首藤康之が演じる二人一役が話題になった。バレエ・リュス時代のデザインがほぼ忠実に再現された衣裳で、首藤がニジンスキーの代表作を踊る場面が随所にあった。
ストーリー[編集]
20世紀初頭、現代バレエの黎明期に現れた革命的であり、伝説的な一人の天才バレエダンサー、ヴァツラフ・ニジンスキーの半生。今では精神を病んでサナトリウムにいる晩年のニジンスキー。彼は若き日の自分自身の幻影と、既に亡きかつての愛人ディアギレフに語りかけている。そんな彼の元へ数年ぶりに、ニジンスキーの妻ロモラが訪ねてくる。夫に残酷なショック療法を望むロモラと、それを躊躇する医師。結局その残酷な治療は行われた。しかしニジンスキーは正気に戻ることはなかった…。
スタッフ[編集]
- 作 … ウィリアム・ルース
- 訳 … 松岡和子
- 演出 … ジョン・ティリンジャー
- 振付 … ゲイリー・クリスト、堀登
- 音楽 … 笠松泰洋
- 照明 … 原田保
- 音響 … 高橋巌
- 美術 … 島川とおる
- 衣裳 … 八重田喜美子
- 舞台監督 … 小林清隆