ナーダシュ・ペーテル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
Flag of Hungary.svg この項目では、ハンガリー語圏の慣習に従い、名前を姓名順で表記していますが、印欧語族風にペーテル・ナーダシュと表記することもあります。
ナーダシュ・ペーテル
Nádas Péter
Péter Nádas Leipziger Buchmesse 2012.jpg
ナーダシュ・ペーテル(2012)
誕生 (1942-10-14) 1942年10月14日(74歳)
ハンガリーの旗 ハンガリーブダペスト
職業 小説家・ジャーナリスト・写真家
言語 ハンガリー語
国籍 ハンガリーの旗 ハンガリー
代表作 『回想の書』
主な受賞歴 オーストリア国家賞(1991)
フランツ・カフカ賞(2003)
Portal.svg ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

ナーダシュ・ペーテルNádas Péter , 1942年10月14日 - )は、ハンガリーブダペスト生まれの作家、ジャーナリスト、写真家。

生い立ち[編集]

ユダヤ系であり、祖父の代にドイツ語のNeumayerからハンガリー語のNádasに改姓。共産主義者の家庭に生まれたが、父の方針によりキリスト教の洗礼を受ける。1944年ナチスの傀儡政党・矢十字党がハンガリーを支配すると、両親は2歳のペーテルを連れてブダペストから避難するが、ブダペスト包囲戦の時には帰還し、戦乱を生き延びた。

彼の母親は1956年ハンガリー動乱の前に病死し、父は1958年に自殺した。16歳で孤児となったペーテルは化学を学び、写真家やフォトジャーナリストとして長年働く。チェコのプラハの春にハンガリーが介入したことに失望し、1969年以後、文学活動に専念するため小説家となったが、共産主義政権の出版統制下に置かれた。

共産主義体制下や冷戦後のハンガリーの社会や歴史を背景に、人間の意識の内側を重層的に描き出し、大作『回想の書』(1986)で国際的な評価を確立した。2003年にはフランツ・カフカ賞を受賞した。

作品[編集]

  • 1967年 A biblia (kisregények)
  • 1969年 Kulcskereső játék (elbeszélések)
  • 1977年 Takarítás
  • 1977年 ある一族の物語の終わりEgy családregény vége (regény)
  • 1979年 Leírás (novellák)
  • 1979年 Találkozás
  • 1980年 Temetés
  • 1982年 Színtér (3 dráma)
  • 1983年 Nézőtér (tanulmányok, esszék)
  • 1986年 回想の書Emlékiratok könyve (regény)
  • 1988年 Játéktér (esszék)
  • 1988年 A Biblia és más régi történetek (elbeszélések)
  • 1989年 Évkönyv
  • 1991年 Az égi és a földi szerelemről (esszé)
  • 1992年 Talált cetli és más elegyes írások
  • 1992年 Párbeszéd - négy nap ezerkilencszáznyolcvankilencben (Dialógus Richard Swartz cal)
  • 1995年 Esszék
  • 1995年 Vonulás
  • 1996年 Drámák
  • 1997年 Minotaurus
  • 1998年 Emlékiratok könyve
  • 1999年 Valamennyi fény
  • 1999年 Kritikák
  • 2001年 Vonulás
  • 2004年 Saját halál
  • 2005年 パラレル・ストーリーズPárhuzamos történetek 1–3. (A néma tartomány; Az éjszaka legmélyén; A szabadság lélegzete)
  • 2010年 Szirénének

日本語訳[編集]

  • ある一族の物語の終わり(早稲田みか・簗瀬さやか訳、2016年、松籟社

参考文献[編集]

  • 『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』 2014年 青月社
  • 奥彩子・西成彦沼野充義他『東欧の創造力』2016年 松籟社