ナミヤ雑貨店の奇蹟

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ナミヤ雑貨店の奇蹟
著者 東野圭吾
発行日 2012年3月28日
発行元 角川書店
ジャンル ミステリファンタジー
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 385
公式サイト www.kadokawa.co.jp
コード ISBN 9784041101360
ISBN 9784041014516文庫
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ナミヤ雑貨店の奇蹟』(ナミヤざっかてんのきせき)は、東野圭吾長編小説2011年4月号から2011年12月号まで角川書店の月刊誌『小説 野性時代』に連載され、2012年3月28日に角川書店より単行本が出版された。第7回中央公論文芸賞受賞作品。2014年11月22日には角川文庫版が、2017年9月15日には角川つばさ文庫版が刊行された。

2013年2016年、2017年に舞台化。2017年には日本と中国でそれぞれ映画化された[1][2]

あらすじ[編集]

第一章 回答は牛乳箱に[編集]

コソ泥をして逃亡中の敦也・翔太・幸平は突然盗んだ車が動かなくなり、仕方なく以前翔太が見つけた廃屋「ナミヤ雑貨店」に逃げ込み夜が明けるのを待つことに。三人が店を物色していると、突然シャッターにある郵便口に手紙が投げ込まれる。手紙を開けるとそこには、月のウサギと名乗る者からの悩み相談が書かれていた。店に残っていた雑誌によると、ナミヤ雑貨店はかつて店主が投函された相談に一生懸命答えてくれる事で有名だった。敦也は放っておこうというが、翔太と幸平はこんな機会でないと人の相談に乗れないと返事を書く事を決意する。

第二章 夜更けにハーモニカを[編集]

ミュージシャンを目指す克郎は、慰問演奏で児童養護施設「丸光園」を訪れた。子供達は演奏を楽しく聞いてくれていたが、その中に一人だけ克郎を見ようとしない女の子が居た。克郎はその子を喜ばそうと様々な曲を演奏するが、全く効果はなかった。音楽に興味がないんだと諦め演奏会の終わりに必ず演奏する自分のオリジナル曲を演奏すると突然女の子は興味を示し、克郎に話しかけてきた。

第三章 シビックで朝まで[編集]

貴之は父親の雄治が運営するナミヤ雑貨店を訪れ、店を畳んで二世帯同居をしようと持ち掛ける。しかし雄治は悩み相談に答える事を生きがいにしており、いつもその話に聞く耳を持とうとしなかった。だが突然、雄治が潮時だと言って店を畳んで貴之と同居すると言い出す。

第四章 黙祷はビートルズで[編集]

浩介は事故で急死した従兄の遺品であるビートルズレコードを譲り受け、それをキッカケにビートルズのファンになる。裕福な家庭だったので部屋には最新型のアンプスピーカーが置かれ、友人達にビートルズを聞かせたりしていた。そんなある日、友人からビートルズ解散の話を聞かされる。

第五章 空の上から祈りを[編集]

夜明けまで一時間となった時、新たに手紙が投函される。迷える子犬と名乗る十九歳の女性から、OLを辞めて水商売に専念したいので如何すれば良いかという物だった。敦也・翔太・幸平の三人は軽い女子だと決めつけ返信を書くが、その後の返信で迷える子犬が詳しい事情を告げると三人の考えは一変する。

登場人物[編集]

敦也(あつや)
三人の中でリーダー的存在。
翔太(しょうた)
小柄で、顔にまだ少年っぽさが残っている。
幸平(こうへい)
大柄で、気が弱い。
月のウサギ
第一章に出てくる相談者。ある競技でオリンピック代表候補になっているが恋人が癌になってしまい、如何すれば良いのかと相談してきた。
松岡 克郎(まつおか かつろう)
第二章に出てくる相談者。ミュージシャンを目指しているが芽が出ず、夢を追い続けるか実家の魚屋を継ぐかで迷い「魚屋ミュージシャン」と言う名でナミヤ雑貨店に手紙を出す。
和久 浩介(わく こうすけ)
第四章に出てくる相談者。ビートルズのファンで、ある悩みを相談する為「ポール・レノン」と言う名でナミヤ雑貨店に手紙を出す。
武藤 晴美(むとう はるみ)
第五章に出てくる相談者。昼は腰掛けOL・夜は水商売をしている。自立した生活を目指しており、穏健な形で会社を辞める方法がないかと「迷える子犬」と言う名でナミヤ雑貨店に手紙を出す。
浪矢 雄治(なみや ゆうじ)
ナミヤ雑貨店店主。妻が亡くなった事で元気を無くしていたが、冗談がキッカケで始まった悩み相談に答える事を生きがいにしている。
浪矢 貴之(なみや たかゆき)
浪矢雄治の息子。店の運営を心配し、雄治に同居を提案する。

舞台[編集]

2013年版[編集]

2013年5月11日から6月2日までサンシャイン劇場6月9日から16日まで新神戸オリエンタル劇場で、演劇集団キャラメルボックスによって上演された[3]。脚本・演出は成井豊。一部ダブルキャスト。

上演されたのは「夜明けにハーモニカ」「シビックで朝まで」「空の上から祈りを」の3編で、時間の都合上「回答は牛乳箱に」と「黙禱はビートルズで」はカットされた[4]。それに伴い、本来その編では出てこないはずの人物が出てきたりなどの変更がある。また、翔太が翔子、皆月良和が皆月良子と性別が変更された。

キャスト(2013年版)[編集]

2016年版[編集]

2016年4月21日から5月8日に、「ネビュラプロジェクトぴあシアターBRAVA!presents」版としてZeppブルーシアター六本木シアターBRAVA!で上演された[5]。2013年の演劇集団キャラメルボックスの公演と同じく脚本・演出は成井豊だが、今回はプロデュース公演である[6]

キャスト(2016年版)[編集]

  • 桐生敦也 - 多田直人
  • 太田翔太 - 松田凌
  • 伊勢崎幸平 - 鮎川太陽
  • 水原セリ/皆月暁子 - 菊池美香
  • 松岡克郎/浪矢敏則/小塚繁和 - 鯨井康介
  • 松岡健夫/安中玄太/外嶋英輔 - 石橋徹郎
  • 皆月良子/川辺ミドリ - 大森美紀子
  • 松岡加奈子/浪矢頼子/武藤晴美 - 岡内美喜子
  • 沼田静人/浪矢貴之/苅谷創一 - 左東広之
  • 松岡栄美子/川辺若菜/小塚公子 - 小林春世
  • 館林寛子/水原タツユキ/田村秀代 - 金城あさみ
  • 松岡重造/浪矢駿吾/富岡信二 - 近藤利紘
  • 浪矢雄治 - 川原和久

2017年版[編集]

2017年5月17日から21日に、「ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ」版としてポケットスクエア ザ・ポケット(東京都中野区)にて上演された[7][8]

キャスト(2017年版)[編集]

  • 敦也 - 加藤木風舞
  • 翔太 - 吉村健洋
  • 幸平 - 井原和哉
  • 浪矢雄治 - 森隆二
  • 皆月暁子 - 水谷圭見
  • 浪矢貴之 - 大塚庸介 / 吉田雄
  • 北沢静子 - 宮田佳奈 / 矢野叶梨
  • 静子の恋人 - 前田龍佑
  • 松岡克郎 - 吉田雄 / 大塚庸介
  • 松岡加奈子 - 茂木沙月
  • 松岡栄美子 - 富松真子 / 刀根友香
  • 水原セリ - 田中愛実 / 滝川華子
  • 武藤晴美 - 鈴木彩子 / 池田和
  • 皆月和枝 - 中山圭 / 新井あゆ美
  • 外島真里 - 山脇明日香 / 近藤美亜
  • マヤ - 福間美里 / 大川永
  • 百点娘 子供 - 三谷千季
  • 百点娘 大人 - 大川永
  • ガメラの友達 子供 - 福間美里
  • ガメラの友達 大人 - 田中由衣
  • ライトで八番 子供 - 東城由依
  • ライトで八番 大人 - 向谷地愛

スタッフ(2017年版)[編集]

  • 脚本・作詞:大谷美智浩
  • 演出:河本章宏
  • 音楽:小澤時史
  • 美術:根来美咲
  • 照明:千田実 (CHIDA OFFICE)
  • 音響:返町吉保(キャンビット)
  • 舞台監督:上田実
  • 衣裳:茂木沙月(イッツフォーリーズ)
  • 振付:池田和(イッツフォーリーズ)
  • 歌唱指導:中山圭(イッツフォーリーズ)
  • 宣伝写真:花田龍之介
  • 協力:株式会社KADOKAWA
  • プロデューサー:明羽美姫(イッツフォーリーズ)
  • 𡈽屋友紀子(オールスタッフ)
  • 主催:株式会社オールスタッフ
  • 主催・企画・制作:ミュージカルカンパニーイッツフォーリーズ

映画[編集]

日本版[編集]

2017年9月23日に公開。主演はHey! Say! JUMP山田涼介[1]

中国版[編集]

ナミヤ雑貨店の奇蹟 -再生-
解憂雑貨店
監督 ハン・ジェ
原作 東野圭吾
出演者 ワン・ジュンカイ
ディルラバ・ディルムラット
ドン・ズージェン
配給 日本の旗 KADOKAWA
公開 中華人民共和国の旗 2017年12月29日
日本の旗 2018年10月13日
上映時間 109分
製作国 香港の旗 香港
中華人民共和国の旗 中国
日本の旗 日本
言語 中国語
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香港・中国・日本合作映画。中国で2017年12月29日に公開[2]。中国版では、メインキャラクターが男性3人から男性2人と女性1人に変更されている[2]。日本では2018年10月13日公開予定。

キャスト(中国版)[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b “東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 Hey!Say!JUMP山田涼介主演で実写映画化”. ORICON NEWS (oricon ME). (2016年12月3日). http://www.oricon.co.jp/news/2082478/full/ 2017年2月22日閲覧。 
  2. ^ a b c 中国版映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が12月29日に公開”. Record China (2017年10月30日). 2017年10月31日閲覧。
  3. ^ サンシャイン劇場35周年記念公演キャラメルボックス2013スプリングツアー『ナミヤ雑貨店の奇蹟』”. 演劇集団キャラメルボックス. 2013年4月20日閲覧。
  4. ^ 演劇集団キャラメルボックス『ナミヤ雑貨店の奇蹟Talk&FotBook』株式会社ネビュラプロジェクト、2013年初刷版、31頁より引用
  5. ^ “舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』”. ナッポスユナイテッド. http://napposunited.com/namiya/ 2016年4月20日閲覧。 
  6. ^ “川原和久4年ぶりの舞台は東野圭吾原作『ナミヤ雑貨店の奇蹟』”. チケットぴあ. http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201604040001 2016年4月20日閲覧。 
  7. ^ 東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」がミュージカル化!5月17日から中野ザ・ポケットで上演”. エントレ. ヴィレッヂ (2017年5月8日). 2017年6月4日閲覧。
  8. ^ 公演情報”. ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ. 2017年7月7日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g 中国版映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」 劇中写真初公開”. Record China (2017年10月21日). 2017年10月31日閲覧。

外部リンク[編集]