ナショナル・アイデンティティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ナショナル・アイデンティティー英語: National identity)あるいは国民意識とは、国民としての自己認識のことをさす。アイデンティティーは、他者と比較しなければみえてくるものではなく、ナショナル・アイデンティティーの場合、他者とは外国や他文明のことを指す。

特徴[編集]

  1. 歴史上の領域、もしくは故国
  2. 共通の神話と歴史的記憶
  3. 共通の大衆的・公的な文化
  4. 全構成員にとっての共通の法的権利と義務
  5. 構成員にとっての領域的な移動可能性のある共通の経済

自国を単一民族国家と認識する向きが一般的である国では、人類学的概念としてのエスニック・アイデンティティー(民族意識)と政治学的概念としてのナショナル・アイデンティティーの両概念が同一視されやすい。またそれ以外の場合でも、エスニック・アイデンティティーとナショナル・アイデンティティーを弁別することは必ずしも容易ではない。

なお、個人のナショナル・アイデンティティーは変わることがある(後述)。

個人の国民意識の変化[編集]

自らの先祖(またはその一部)や生まれ育った民族的環境により決定される個人のエスニック・アイデンティティーと違って、ナショナル・アイデンティティーは不変ではない。加えて、エスニック・アイデンティティーと同様、ナショナル・アイデンティティーの強さは、時代・地域・個人などによって様々である。

移民が受入国の文化に同化する過程においてその国に帰化し、当人のナショナル・アイデンティティーが変化することがある。また、在来文化への同化を移民に求めない多文化主義国家の場合においては多様な文化を包摂する国民意識が成り立ちうるとされているが、その実現性には懐疑的な見方が多い。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]