ナカヤマン。

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ナカヤマン。(なかやまん、男性、1974年- )は、京都とロサンゼルスを拠点とするマエストロ・ストラテジスト、コンテンポラリーアーティスト。京都府京都市出身。海外では『YAMAN』名義で活動する。

神戸大学で化学を学び、ストラテジストとしてのキャリアを開始。ルイ・ヴィトン、シャネル、グッチなど海外の大手ファッションハウスをパートナーに活動した。2012年以降、急速に変化するソーシャル・ビヘイビアに焦点を当てたコンテンツ制作を行い「情報伝達と歪曲」を中核テーマにしている。[1]

2021年2月、国宝 飛雲閣での個展で現代アーティストとしての活動を開始。その僅か一年後、2022年2月に国際的なアートフェアFrieze Week Los Angelesの公式プログラムに招致されグローバルデビューを果たした。[2]

概要[編集]

2007年設立から2017年まで10年に渡り、ファッション領域に特化したデジタル・エージェンシー『ドレスイング』の代表を務めた。2017年、ロサンゼルスに『screamlouder Inc.(株式会社スクリイム・ラウダア)』を設立、同代表を務める。

ソーシャルメディアを用いたプロモーションの企画者として活躍し、SNS戦略のトップランナー、デジタル施策の第一人者と評される[3]。2012年にコンテンツ制作業務を開始して以降、クライアントの大半が海外ラグジュアリーブランドで、すべての依頼において広告代理店を介さずダイレクトに契約・コミュニケーションするスタイルを貫く[4]

2019年「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」にストラテジストとして参画。2020年、映画監督の庵野秀明と共同代表で『八万・能』を設立。 [5]結果、同作はシリーズ前作の約2倍となる興行収入100億円を突破した。 [6]これはエヴァンゲリオンシリーズ、庵野秀明監督作品ともに初の記録であり、これにより庵野秀明は100億円を突破した6人目の邦画監督となった。なお、共同配給の一つである東映としても初の100億円突破作品となった。 [7]

2021年2月、京都・国宝 飛雲閣での展示『陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと言うはまことか (UN)KEEPALL』で、現代アーティストとしての活動を開始。2022年1月、作品『陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと言うはまことか (UN)KEEPALL (1.0: 1.0, 1.0, 1.0, 1.0) 1.0』を発表、同年2月にはアートフェアFrieze Week Los Angelesの公式プログラムに招致されプレミア上映を実施、グローバルデビューを果たした。[5]

来歴[編集]

1974 - 2004

1974年、京都府京都市にて生まれる。洛南高等学校を経て神戸大学工学部 応用化学科に進学。卒業後はメーカーに就職し、商品企画部に所属する傍らでブランドマネージャー職を兼務。在職中、グロービスマネジメントスクールに通学、指定科目を修了している[8]。同在職中にVJ活動開始。

2005

  • 30歳で退社、独立。VJ、フリーランスのマーケターとして活動開始

2007

  • 株式会社ドレスイング設立、代表就任。ファッション業界に特化したデジタル・エージェンシーとしてファッション業界に参入

2008

  • ソーシャルメディアコンサルティング業務開始

2010

2012

  • コンテンツ制作業務開始
  • CHANELのコミッションワークを手掛ける

2013

  • CHANELのコミッションワークを手掛ける

2014

2015

  • CHANELのコミッションワークを手掛ける
  • GUCCIのコミッションワークを手掛ける。東京・スクランブル交差点デジタルビルボードをジャック、映像作品を上映。

2017

  • LOUIS VUITTONのコミッションワークを手掛ける
  • 株式会社ドレスイング完了。米国でscreamlouder Inc.(株式会社スクリイム・ラウダア)を設立することをWWD JAPANで発表
  • COACHのグローバルコミッションワークを手掛ける

2019

2020

  • 映画監督の庵野秀明と共同代表で株式会社八万・能設立

2021

  • 現代アーティストとして活動開始
  • 2月 京都・西本願寺内の国宝建築 飛雲閣にて個展『陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと言うはまことか (UN)KEEPALL』を開催
  • 作品『陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと言うはまことか (UN)KEEPALL』を発表
  • 3月 東京・スクランブル交差点デジタルビルボードをジャック、同作を上映
  • 5月 パリ・エドワード7世劇場をジャック、貸切で同作を上映
  • 7月 ロサンゼルス・アメリカンセメントビルディング、ハイビスタ・キルビルチャーチにて同作を上映

2022

  • 作品『陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと言うはまことか (UN)KEEPALL (1.0: 1.0, 1.0, 1.0, 1.0 ) 1.0』をオンラインで発表
  • 2月 同作のプライベート・プレミアをウエストハリウッドのホテル、シャトーマーモントで開催。三十六歌仙に因んだ36名限定のプレミア・ディナーを行う。
  • 2月 同作がアートフェアFrieze Week Los Angelesの公式プログラムに招致されパブリック・プレミア上映を実施、グローバルデビューを果たす[9]

エピソード・実績[編集]

  • 独立当初半年間は、月収5万円だった[8]
  • SNSコンサルティング期のクライアントは、マークスタイラーワールド三陽商会などのリアルクローズ・アパレル企業 [10]
  • ソフトバンクアカデミアの外部一期生である[11]
  • ファーストリテイリングのプロモーション「GU TimeLine」では企画、制作に加え2年半の運用に関わり、GUのオンライン売上全体の2割を占めるまでに成長させた[8]
  • 自身のプロジェクトでは、街頭ビジョン、雑誌タイアップ、テレビ番組の制作も手掛ける[12]
  • デジタル戦略のスキーム『Single, Powerful Content for Multiple Channel(一つの強力なコンテンツを、複数のチャネルに最適化して総合展開する)』の発案者。数々のラグジュアリーブランドの成功事例が全てこのスキームによって企画されていたと、DECODED FASHION TOKYO(2016年)でネタバラシした[13]
  • スクリイム・ラウダアは「より広く伝える」、いわゆるバイラルをコンセプトにしたアートプロジェクトだと語っている[10]
  • 肩書きの「マエストロ・ストラテジスト」は映画監督の庵野秀明の「頭文字がモビルスーツ(MS)になるのがいいですね、かっこいいから」という会話から来ている
  • 肩書きの「マエストロ・ストラテジスト」「コンテンポラリーアーティスト」は「シャア専用モビルスーツ(MS/CA)」にしたかっただけである

作品[編集]

“POLYPTYCH - NOEL 2012” Commissioned by CHANEL, in 2012

"POLYPTYCH - NOEL 2013” Commissioned by CHANEL, in 2013

“GU TimeLine” Commissioned by FAST RETAILING CO., LTD., in 2014

"POLYPTYCH - COCO SHOOT” Commissioned by CHANEL, in 2015

"From New York to Tokyo” Commissioned by GUCCI, in 2015

"LAST PHOTOBOOTH - LOUIS VUITTON x Jake & Dinos Chapman” Commissioned by LOUIS VUITTON, in 2017

"TAMBOUR HORIZON” Commissioned by LOUIS VUITTON, in 2017

"THE ARCADE” Commissioned by COACH, in 2018

“陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと言うはまことか (UN)KEEPALL” Commissioned by Q/, in 2021

“陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと言うはまことか (UN)KEEPALL (1.0: 1.0, 1.0, 1.0, 1.0) 1.0” Commissioned by Q/, in 2022

関連作品[編集]

“THE ULTIMATE OTHER” produced by Frieze Studios, in collaboration with Q/, in 2022[9]

主な活動[編集]

TV出演[編集]

講演[編集]

寄稿[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ From Kyoto to ‘Kill Bill’, YAMAN’s ‘(UN)KEEPALL’ Examines Cultural Transmission as Distortion | Frieze” (英語). www.frieze.com. 2022年5月9日閲覧。
  2. ^ ‘The Ultimate Other’: Art Against a Rising Wave of Anti-Asian Hate | Frieze” (英語). www.frieze.com. 2022年5月9日閲覧。
  3. ^ SNS戦略のトップランナー、ナカヤマン。が語る「インフルエンサー時代」の未来” (日本語). WWDJAPAN (2017年6月6日). 2021年12月18日閲覧。
  4. ^ 【ナカヤマン。独占インタビュー】デジタル施策のトップランナーとしてad:tech登壇決定。ファッション業界から初のキーノート・スピーチ選出。| vol.2 - TERMINAL MAGAZINE(ターミナルマガジン)” (日本語). TERMINAL MAGAZINE. 2021年12月18日閲覧。
  5. ^ a b マーケター、現代アーティストのナカヤマン。が、世界巡回展の第3弾をパリで開催 - TOKION” (日本語). TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報 (2021年5月19日). 2021年12月18日閲覧。
  6. ^ 『シン・エヴァ』興収102.2億円突破で終映 有終の美に公式「本当にありがとうございました!!」”. ORICON NEWS. 2021年12月20日閲覧。
  7. ^ https://twitter.com/toei_pr/status/1414857156168351744” (日本語). Twitter. 2022年5月9日閲覧。
  8. ^ a b c ルイ・ヴィトンやグッチ、GUの仕掛け人が語る「SNS戦略に悩む時点で周回遅れ」 ビジネス+IT 2017年2月6日
  9. ^ a b ‘The Ultimate Other’: Art Against a Rising Wave of Anti-Asian Hate | Frieze” (英語). www.frieze.com. 2022年5月6日閲覧。
  10. ^ a b SNS戦略のトップランナー、ナカヤマン。が語る「インフルエンサー時代」の未来 WWD JAPAN 2017年6月6日
  11. ^ ビジネスリーダーが描く、キャリアとビジネス 第2回「好きなことしかやらない。」 ALPS CAREER 2018年6月6日閲覧
  12. ^ 世界ブランドが受け入れた日本人クリエイターの思考とは。ナカヤマン。×川添隆が語るデジタル戦略の本質 FASTGROW 2017年12月19日
  13. ^ a b 【レポート】“SNS 戦略最前線”では何が起きているのか? −「Decoded Fashion Tokyo summit 2016」を振り返る DiFa 2016年12月5日
  14. ^ インスタグラム×ファッション!世界が認めた日本人プロデューサー SENSORS 2015年10月9日
  15. ^ AD:TECH KANSAI KEYNOTEレポート(2)ワコール 猪熊敏博氏・スクリイム・ラウダア ナカヤマン。氏 TECHWAVE.jp 2017年8月2日
  16. ^ NewsPicksプロピッカーが語る最先端 第1回「SNSとデジタル戦略」 achademy
    ills 2018年1月15日
  17. ^ 売上とブランディング、SNSで二兎を得るデジタル戦略 FASHION WORLD TOKYO 2018年4月4日

外部リンク[編集]