ナイン・ストーリーズ

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ナイン・ストーリーズ
Nine Stories
作者 J・D・サリンジャー
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
ジャンル 短編集
刊行 1953年4月6日
訳者 野崎孝1974年
中川敏1977年
柴田元幸2009年
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ナイン・ストーリーズ』 (Nine Stories) は、J・D・サリンジャーの自選短編集。9編の短編小説が収録されている。1953年4月6日にリトル・ブラウン社から刊行された。『九つの物語』の訳題も存在する。

作者が雑誌に発表した短編作は多いが、単行本として刊行されている短編集は本作のみである[1]。扉には「両手の鳴る音は知る 片手の鳴る音はいかに?」という有名なの公案「隻手の声」が引用されている。

収録作品[編集]

題名[2] 原題 発表誌 発表号
バナナフィッシュにうってつけの日 A Perfect Day for Bananafish ザ・ニューヨーカー 1948年1月31日
コネティカットのひょこひょこおじさん Uncle Wiggily in Connecticut ザ・ニューヨーカー 1948年3月20日
対エスキモー戦争の前夜 Just Before the War with the Eskimos ザ・ニューヨーカー 1948年6月5日
笑い男 The Laughing Man ザ・ニューヨーカー 1949年3月19日
小舟のほとりで Down at the Dinghy ハーパーズ 1949年4月
エズミに捧ぐ――愛と汚辱のうちに For Esmé—with Love and Squalor ザ・ニューヨーカー 1950年4月8日
愛らしき口もと目は緑 Pretty Mouth and Green My Eyes ザ・ニューヨーカー 1951年7月14日
ド・ドーミエ=スミスの青の時代 De Daumier-Smith's Blue Period ワールド・レヴュー 1952年5月
テディ Teddy ザ・ニューヨーカー 1953年1月31日

日本語訳[編集]

  • 『サリンジャー選集(4) 九つの物語 大工達よ、屋根の梁を高く上げよ サリンジャー選集』 (滝沢寿三訳、荒地出版社、1968年)
    • バナナフィッシュに最良の日 / コネチカットのウィグリおじさん / エスキモーと戦う前に / 笑っている男 / 小舟にて / エズメのために――愛と汚れ / 美しき口もと、ひとみはみどり / ド・ドミエ・スミスの青の時代 / テディ
  • 『バナナ魚日和』(沼沢洽治訳、講談社、1973年 / 『九つの物語』、講談社文庫
  • 『ナイン・ストーリーズ』(野崎孝訳、新潮文庫、1974年)
    • バナナフィッシュにうってつけの日 / コネティカットのひょこひょこおじさん / 対エスキモー戦争の前夜 / 笑い男 / 小舟のほとりで / エズミに捧ぐ――愛と汚辱のうちに / 愛らしき口もと目は緑 / ド・ドーミエ=スミスの青の時代 / テディ
  • 『九つの物語』(中川敏訳、集英社文庫、1977年)
    • バナナフィッシュに最適の日 / コネチカットのよろめき叔父さん / 対エスキモー戦まぢか / 笑い男 / 小舟のところで / エズメのために――愛と惨めさをこめて / 愛らしき口もと目はみどり / ド・ドーミエ=スミスの青の時代 / テディー
  • 『九つの物語』(鈴木武樹役、東京白河書院「サリンジャー作品集3」、1981年)
    • バナナ魚にはもってこいの日 / コネチカットのグラグラカカ父さん / エスキモーとの戦争の直前に / 笑い男 / 下のヨットのところで / エズメのために――愛と背徳をこめて / 美しき口に、緑なりわが目は / ド・ドミエ=スミスの青の時代 / テディ
  • 『ナイン・ストーリーズ』(柴田元幸訳、ヴィレッジブックス[3]、2009年)
    • バナナフィッシュ日和 / コネチカットのアンクル・ウィギリー / エスキモーとの戦争前夜 / 笑い男 / ディンギーで / エズメに――愛と悲惨をこめて / 可憐なる口もと 緑なる君が瞳 / ド・ドーミエ=スミスの青の時代 / テディ

注釈[編集]

  1. ^ 未収録短編は、日本では全集として出版されている。
  2. ^ 野崎訳に基づく
  3. ^ 季刊雑誌『モンキービジネス』vol.3(サリンジャー号)、vol3.5(ナイン・ストーリーズ号)掲載