ナイルオオトカゲ

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ナイルオオトカゲ
ナイルオオトカゲ
ナイルオオトカゲ Varanus niloticus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : オオトカゲ下目 Platynota
: オオトカゲ科 Varanidae
: オオトカゲ属 Varanus
亜属 : ナイルオオトカゲ亜属
Polydaedarus
: ナイルオオトカゲ
V. niloticus
学名
Varanus niloticus
(Linnaeus, 1766)
和名
ナイルオオトカゲ
英名
Nile monitor

ナイルオオトカゲ(尼羅大蜥蜴、学名Varanus niloticus)は、爬虫綱有鱗目オオトカゲ科オオトカゲ属に属するトカゲである。別名ナイルモニター

分布[編集]

種小名niloticusは「ナイル川の」という意で、和名や英名と同義。名前通り本種はナイル川周辺に生息するが、サハラ砂漠以南のアフリカ大陸広域にも分布し、ナイル川流域の固有種というわけではない。

形態[編集]

全長150cm。最大では200cmを上回るとされ、ナイルオオトカゲ亜属およびアフリカ大陸に分布するオオトカゲでは最大種。体色は黒褐色で黄色い斑点が横帯状に並ぶ。

鼻孔は吻端と眼の中間にあり、丸い。成長に伴い歯が臼状になり、食性が変化するとされる。尾は縦に扁平で泳ぐのに適している。

亜種[編集]

亜種V. n. ornataを独立種とする説もある。

Varanus niloticus niloticus (Linnaeus, 1766)
基亜種。背面の黄色い斑点が小型(それに伴い横帯の数が多い)で、舌の色味が強い。
Varanus niloticus ornata (Daudin, 1803)
アフリカ大陸西部に分布する亜種。背面の黄色い斑点が大型(それに伴い横帯の数が少ない)で、舌の色味が薄い。

生態[編集]

水辺や熱帯雨林などに生息する。主に地表性だが地面を掘ったり木に登るなど、さまざまな活動も行う。泳ぎも得意で、30分以上も潜水できる。上記のように泳ぐ時には尾を使う。外敵に襲われると尾を打ちつけて応戦する。

原産地かつ移入定着地であるアメリカ合衆国フロリダ州でも、多くの個体が市街地に生息するようになっており、人との接触が珍しくない。オオトカゲの中では気性が荒く、激しく噛みつくため、フロリダ州魚類野生生物局から地域住民に注意喚起がなされると共に、駆除も行われている[1]

食性は動物食で、昆虫類節足動物貝類爬虫類やその卵、鳥類やその卵、小型哺乳類、動物の死骸などを食べる。ナイルワニの卵、および幼体時の天敵として紹介されることも多い。住宅地では飼い猫、野良猫、残飯も餌となる。

繁殖形態は卵生で、シロアリの蟻塚の中に1回に20-60個の卵を産む。

人間との関係[編集]

皮は革製品に利用される。

本種はペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。日本国内における飼育に関しては、動物愛護法が改正されたため、2007年現在では特に法規制はない。幼体から飼育すれば極稀に慣れる個体がいるとされるが、性質は総じて荒い。飼育に際しては底面積が広く全身が浸かれる水場を設け、さらに立体的な活動も行うため、高さのある特大サイズのケージが必要になる。価格は安価だが、全長や性質、必要とされる設備などの面から一般家庭での飼育には向かない。

参考文献[編集]

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、142項
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、108項

出典[編集]

  1. ^ 「猫食べる「ナイルオオトカゲ」、フロリダ州が捕獲活動を強化」『BB NEWS』(AFP通信マイアミ初2015年04月11日 20:27付) - http://www.afpbb.com/articles/-/3045129

関連項目[編集]

 

外部リンク[編集]