ナイトinナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ナイトinナイト(ナイト イン ナイト、英語表記:Knight in Night)は、1986年5月5日から、大阪の朝日放送で、毎週 - 木曜日の23:17 - 翌0:17(JST)に放送しているバラエティ番組放送枠の総称。

同時間で金曜日に放送されている『探偵!ナイトスクープ』は、『ナイトinナイト』枠外である(ただし、『ナイトinナイト』のポスターには一緒に掲載されている)。なお、同時刻にキー局テレビ朝日で放送されている「ネオバラエティ」枠は、朝日放送では時差ネットとなっている。

概要[編集]

枠発足に至る経緯[編集]

この枠発足以前も朝日放送は深夜番組を自社で制作・放送していた(※腸捻転解消以前から。腸捻転解消から半年経った1975年10月〜1977年9月までNETテレビ→テレビ朝日ザ・23をネットしたがお色気主体に反発して終了と同時に打ち切って以降それが定着している)。1985年からは月曜から木曜の時間帯を「夜のAタイム」と題し放送していた。翌年からは抜本的な見直しを図り、この番組をスタートさせた。

開始にあたって、次の番組の方向性を定めた。

  1. エロ・グロはやらない。ハダカは一切出さない。
  2. つまらないギャグはやめる。
  3. 次の日の朝、会社や学校で話題になる番組づくりを目指す。

この3つを柱に各曜日の企画が立てられた。また、番組は大阪駅前「アクティ大阪」にあった「ABCエキスタ」(1997年3月閉鎖)から放送当日の収録で放送(撮って出し)したのが始まりとされ、1986年5月に開始した。2000年以降の曜日ごとの番組のリニューアルと並行して、放送当日の収録(撮って出し)がなくなり、事前に別の日に収録した番組を放送するようになる。

番組の立ち上げにかかわった三上泰生(当時朝日放送第二制作部長)は自著「6chは上方文化や」の中で「深夜番組は眉唾物の企画やらエログロといった『麻薬』が使われやすい」と述べており、実際この時期の深夜番組は「11PM」に代表されるように過激なエロを売りにしたのが主流となっていた。しかし、「たとえば、深夜番組でハダカを出したとする。すると視聴者はもっと見せろと要求するからだんだん際どいものを見せるようになる。すると視聴者離れが起きて局のイメージが低下することとなる。」と述べ、麻薬の中毒性になぞらえて頼ると取り返しのつかないことになると危惧していたおり、『麻薬』は一切やらないとの信念で番組制作したのだという。

番組開始当初は月曜・火曜が桂三枝(現・桂文枝)、水曜日桂春蝶(後にやしきたかじん渡辺徹高杢禎彦山田雅人板東英二)、木曜日月亭八方の司会で、各曜日それぞれのテーマに沿った話題を展開していた。特に三枝司会の火曜日「おっちゃんVSギャルクイズ合戦」と八方司会の木曜日「楽屋ニュース」(後に楽屋ニュースは年末特番として定着している)は長寿コーナーとなった。

2000年〜現在[編集]

1999年以前は関西ローカルの特色を活かした内容で取り組んできたが、2000年以降は若年層を意識する傾向にあり、この頃月曜以外全面的にリニューアルされた。2011年現在はいずれの曜日も10%以上の好視聴率を記録しており、安定している状況にある。

それ以降、同枠の番組が近畿広域圏以外でも番組販売の形で時差放送されるケースが見られるようになった(ネット局の詳細は各番組の項目を参照)。特に、2009年10月改編で「ネオネオバラエティ」・「ネオバラエティ第3部」が打ち切られたことから、その後番組として「お願い!ランキング」(テレビ朝日における後番組)ではなく「ナイトinナイト」を時差ネットする地方局が続出している。近畿広域圏以外の地方局で「ナイトinナイト」枠は設けられているわけではないが、各番組オープニングの「ナイトinナイト」のロゴは地方局での放送時もそのまま残される(ただし、現在放送中の番組に「ナイトinナイト」ロゴは表示されていない)。2016年10月改編でナイトinナイト月曜枠と火曜枠のネット配信を開始した。

放送時間の変遷[編集]

期間 放送時間(日本時間
1986.05 1994.09 月曜日 - 木曜日 23:25 - 翌0:25(60分)
1994.10 2000.03 月曜日 - 木曜日 23:27 - 翌0:27(60分)
2000.04 2001.09 月曜日 - 木曜日 23:16 - 翌0:16(60分)
2001.10 現在 月曜日 - 木曜日 23:17 - 翌0:17(60分)

番組ラインナップ[編集]

現在放送されている番組[編集]

2016年1月からは下記の番組が放送されている。下記の※のついた番組すべてで、畑中フーがナレーターを担当している。太字はTVerでネット配信を実施している。

2016年3月までは日曜枠に放送。4月から月曜枠に移動すると同時に、ナイトinナイト枠に編入される。
参考
  • 金曜日の探偵!ナイトスクープ(1991年4月 - 、出演・西田敏行松尾依里佳石田靖ほか)は正式には「ナイトinナイト」枠には含まれない(ただし、「探偵!ナイトスクープ」は番組ポスターで紹介されるなど、便宜上加えている場合がある。)が、2016年後半からは番宣等で「ナイトinナイト」に含めているケースが増加している。

過去に放送された番組[編集]

月曜日
  • 食のコーナー、政治経済の討論、「さんぷくインフォメーション」などのコーナーがある情報番組(月曜日 1986.5~? 司会・桂三枝、黒田福美
  • The 名人(月曜日 ?~1993.3  司会・桂三枝、潮田恭代(現・牛尾田恭代))
  • 熱闘広辞苑(月曜日 1993.4~1994.3 司会・桂三枝、伊藤聡子
桂米朝をご意見番に迎え、毎回ひとつの言葉をテーマにトークを繰り広げた。テーマとなる題字を書きおろしていたのは榊莫山
島田紳助の引退により、2011年8月29日から9月26日まで『熱血!なにわ突撃隊スペシャル』として放送されていた。朝日放送は2011年9月20日に「クイズ紳助くん」を打ち切ることを正式発表した[1][2]
  • 品川・千鳥のラブリー芸人家族(2011.10.3~10.24)(出演・品川祐千鳥
「クイズ紳助くん」打ち切り並びに「ごきげん!ブランニュ」月曜枠移動までのつなぎ番組として放送。
2011年10月25日までは火曜枠に放送。10月31日から月曜枠に移動。
火曜日
中高年タレントや文化人の「おっちゃんチーム」と、若手女性タレントの「ギャルチーム」によるクイズ合戦。フジテレビ関西テレビ)の『クイズ!年の差なんて』は、この番組が元ネタである(桂三枝自身がこの番組の成功によりフジテレビに企画を持ち込んだ結果、両方の番組で司会をすることとなる)。
水曜日
スタジオに作られたリビングのような場所で、ゲストを呼んでトークをする。後期には、ラサールによる料理コーナーが放送された。なお、他局では水曜以外に放送された関係上、後に「水曜は」が取れて『板東英二の白ごはん』に改題された。
笑福亭笑瓶とオセロがゲストをリクエストした場所などにもてなす。同枠で放送された番組では唯一のオールロケ番組。
木曜日
吉本興業所属芸人の私的な話を中心としたニュースを報告する「楽屋ニュース」と、週替わりの企画の二本立て。週替わり企画は、吉本興業の芸人を集めてトークをするものが多かった。また、吉本興業所属のベテラン芸人が死亡した時は、追悼企画を放送した。
  • 八方の演芸もん!(木曜日 1998.10~1999.9 司会・月亭八方、なるみ
「楽屋ニュース」と週替わり企画の構成。大喜利やあまりテレビに出ない芸人の紹介などの企画が放送された。

備考[編集]

  • かつて、番組の放送前には「ナイトQ」(タチカワブラインド提供・終期はスポンサー無し)という、その日の放送内容に関するクイズを出題するミニ番組が放送されていた(月曜から金曜までの5日分の解答を書いて応募、正解者の中から抽選で賞金が贈られるというもの。なお「ナイトinナイト」枠のない金曜日は、同じ時間帯で放送される「探偵!ナイトスクープ」の客席、あるいは楽屋から放送されていた)。後にしばらく放送されていなかったが、2003年から毎年8月下旬から9月上旬にかけて期間限定復活版「お宝ナイトウィーク」として放送している。2007年は3月12〜17日、7月2〜6日と11月19〜23、26〜30日は初となる2週連続で放送された。
  • 朝日新聞大阪版の朝刊のラテ欄には同番組枠のところを黄色く塗りつぶしている。
  • 2007年4月より全番組が字幕放送対応になった(ABCのみ)。そして、2008年4月より全番組がハイビジョン化された。
  • 以前はテレビ朝日の「ネオバラエティ」と同様に月~木曜日合同で不定期に90分バージョンで放送する時もあった(先述の2007年3月12〜17日、7月2〜6日放送分など)。また金曜日の「探偵!ナイトスクープ」も拡大バージョンで放送する。
  • 毎年7月下旬〜8月下旬にかけて「速報!甲子園への道」、「熱闘甲子園」といった高校野球情報番組放送のため、「速報!」のシーズンに当たる7月下旬は2015年までは23:40開始だった。以前は「熱闘」のシーズンに当たる8月の期間中は23:47開始だったが、2009年~2014年の間は吉本興業とタイアップした特番を組まれているため、2週連続休止している。また、更に西暦末尾奇数の年は世界水泳選手権が7月下旬-8月初め[3]開催となり、アジア・オセアニア以外の地域で開催する時は時差の都合により日本時間の深夜~未明に生中継されることから、その場合休止か変則放送となる場合もある
    • 2009年7月27日30日の週は世界水泳選手権ローマ大会を放送するため、月~木曜日の番組を休止。後に放送される「ネオバラエティ」が1時間繰り上がることになり、テレビ朝日と同時ネットするという珍事が起きた。金曜日も同様。
      • 8月10日13日の週は当枠を休止し、ネオバラが1時間繰り上がることになり、翌17日20日の週は23:47~翌0:17に自社制作の特別番組(「コヤブの未来プロジェクト」)を放送した。年末年始を除けば、2週続けて休止するのは非常に珍しい。
    • 2010年…2週連続で60分特別番組を放送された。 (23:47 - 翌0:47)
    • 2011年…8月8〜11日の週は上記の60分特別番組を放送。(MCは月曜日は品川・千鳥、火曜日は雨上がり決死隊、水曜日はフットボールアワー、木曜日はブラックマヨネーズ、なるみが担当)翌15~18日の週は各曜日のレギュラー番組を放送されるが、特別版として23:47 - 翌0:22の35分間となる。
      • 島田紳助引退の影響で、当該週の月曜に放送された『品川・千鳥のラブリー芸人家族』は2011年10月3日から10月24日まで『ごきげん!ブランニュ』移動までのつなぎ番組として放送された他、火曜に放送された『雨上がりのやまとナゼ?しこ』も2011年11月からナイトinナイト火曜でレギュラー化された。
    • 2013年…世界水泳選手権バルセロナ大会生中継との兼ね合いにより、7月22日-7月25日はそれぞれ日替わりの特番を放送する(22日のみ定時。他3日間は「速報!甲子園への道」放送のため23:42-翌0:42放送)。またレギュラー番組枠となる7月29日-7月31日は、「-甲子園への道」が世界水泳の競泳競技生中継を実施する都合上、その生中継終了後のおおむね午前3時前後から放送するため、通常と同じ時間で放送された(『ネオバラエティ』枠の3番組は休止)。上記の通り7月下旬に特番を組んだため、8月の期間中のレギュラー番組は実に6年ぶりに通常編成(23:47開始)に戻った。
    • 2014年…当年の日替わり特番は7月22日7月23日のみ。
    • 2016年は、月 - 木曜版の「速報!」が火 - 金曜0:15(月 - 木曜深夜)からに移動し、通常時間より2分速い23:15開始となる。
  • それ以外にも2009年はテレビ朝日開局特番やスポーツ中継による影響で休止が相次いでいる。
    • 2月2日5日の週はテレビ朝日開局50周年記念番組「50時間テレビ」の第2部をこの枠で同時ネットするため月~木曜日の番組を休止した(1月30日のナイトスクープも休止)。その後に放送されている時差ネットである「ネオバラエティ」も休止されることになるが、代わりに3日~6日0:25~1:25(2日~5日深夜)に自社制作の特別番組(ABCプレミアムナイト「特番YARO24時」)を放送した。
  • 2011年2月21〜26日の週は「ABC開局60周年記念番組」として各番組とも通常より15分拡大する。
  • ここ数年はリコー全英女子オープンゴルフの完全生中継が行われるため、7月最終木曜日はこのゴルフを優先する特殊編成のため「甲子園の道」はゴルフ終了後の翌日未明か早朝に移動させ、「甲子園の道」を本来送る23:15からは「ネオバラエティ」の臨時同時ネットを行う事もある。
  • 2014年4月7日より「探偵!ナイトスクープ」を含む当レーベルの全番組がモノラル制作(モノステレオ放送)からステレオ制作(フルステレオ放送)となる[4]その後2014年10月より、「ナイトスクープ」については副音声(ステレオ2)で視覚障碍者向け解説放送を放送するようになった
  • また、「楽屋ニュース」はこのゾーンで1999年9月に終了後も、毎年12月下旬にオールナイト特番で「よしもと楽屋ニュース20〷」を生放送している。

脚注[編集]

  1. ^ 「クイズ!紳助くん」3本目の打ち切りへSANSPO.COM 2011年9月20日
  2. ^ 朝日放送:「クイズ!紳助くん」を打ち切り毎日新聞 2011年9月20日
  3. ^ 2007年はオーストラリア・メルボルンで3月に開催
  4. ^ 但し水曜枠『今ちゃんの「実は…」』と木曜枠『ビーバップ!ハイヒール』はオープニング音楽・エンディングのビデオクリップのみステレオ音声で、本編はモノラル音声(モノステレオ放送)のままである。2015年12月までは火曜枠、2016年3月までは月曜枠も同様のモノステレオ放送であった。