ナイト・パッセージ

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ナイト・パッセージ
ウェザー・リポートスタジオ・アルバム
リリース
録音 1980年7月12-13日、ロサンゼルス・コンプレックス・スタジオ
1980年6月29日、大阪フェスティバルホール
ジャンル フュージョン
時間
レーベル ARC/コロムビア
プロデュース ジョー・ザヴィヌル
ジャコ・パストリアス
専門評論家によるレビュー
ウェザー・リポート アルバム 年表
8:30
(1978年)
ナイト・パッセージ
(1980年)
ウェザー・リポート'81
(1982年)
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ナイト・パッセージ』(Night Passage、直訳は「夜道」)は、アメリカのエレクトリック・ジャズ・バンド、ウェザー・リポートの9枚目のスタジオアルバム。1980年に発表された。

ほとんどの収録曲は1980年7月にロサンゼルスのコンプレックス・スタジオにて2日間で録音されている。そのうち2曲は、クインシー・ジョーンズなど音楽業界人も含め250人のオーディエンスをスタジオに招き入れ、ライブ形式で録音したものである[1]。「マダガスカル」のみ、同年6月に大阪フェスティバルホールで行ったライブ演奏を収録している。パーカッションのロバート・トーマス・ジュニアは、このアルバムから新メンバーとして参加した。

『ナイト・パッセージ』では、これまでのアルバムで聴くことができた(特に1978年の『ミスター・ゴーン』で最も顕著だった)、楽器を何重にも重ねて録音するという手法をやめている。その結果、古典的なジャズの伝統にのっとった単独での即興演奏が前面に出てくることになった。

ジャケット写真ピート・ターナーが撮影した。

なお、「スリー・ヴューズ・オブ・ア・シークレット」はその後、ジャコ・パストリアスのソロ・アルバム『ワード・オブ・マウス』でも再びレコーディングされた。

収録曲[編集]

#タイトル作詞作曲時間
1.「ナイト・パッセージ - "Night Passage"」 ザヴィヌル
2.「ドリーム・クロック - "Dream Clock"」 ザヴィヌル
3.「ポート・オブ・エントリー - "Port of Entry"」 ショーター
4.「フォーローン - "Forlorn"」 ザヴィヌル
5.「ロッキン・イン・リズム - "Rockin' in Rhythm"」 デューク・エリントン、アーヴィング・ミルズ、ハリー・カーネイ
6.「ファースト・シティ - "Fast City"」 ザヴィヌル
7.「スリー・ヴューズ・オブ・ア・シークレット - "Three Views of A Secret"」 パストリアス
8.「マダガスカル - "Madagascar"」(大阪フェスティバルホールでのライブ) ザヴィヌル

パーソネル[編集]

画像[編集]

アルバム発売時期のコンサート・ツアーより

ウェザー・リポート
(1981年6月11日、新宿厚生年金会館)
画像左から、ウェイン・ショーターピーター・アースキンロバート・トーマス・ジュニアジャコ・パストリアス
ウェザー・リポート
(1981年6月11日、新宿厚生年金会館)
画像左から、ジョー・ザヴィヌルロバート・トーマス・ジュニアウェイン・ショーターピーター・アースキンジャコ・パストリアス

脚注[編集]

外部リンク[編集]