ドリエル

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ドリエル(Drewell)とは、日本の「睡眠改善薬」をうたう商品である。2003年エスエス製薬が発売。有効成分であるジフェンヒドラミンを含有する。このような古い第一世代抗ヒスタミン薬は、眠気を引き起こす副作用が良く知られていた。ドリエルでは逆手に取り、眠気を効能としている。抗ヒスタミン薬であるため、ベンゾジアゼピン系薬物などのような睡眠薬とは異なる抗ヒスタミン作用により効果がもたらされる。

副作用を利用したもので、不眠症の場合は市販の睡眠薬を長期に使用してはいけない。[1] 1日1回の就寝前の服用で、連用は避け、2、3回の使用にとどめるものである[2]。ジフェンヒドラミンの鎮静作用に対する耐性は、非常に早く形成され、ジフェンヒドラミンを1日2回服用したとき、眠気の水準は、4日目ではもはや偽薬と同等の作用であったと報告されている[3]。不適切に用いられた場合、小さな精神依存につながることがある[4]

こうした副作用には個人差があり、過去に抗ヒスタミン薬やこれを含む医薬品を飲んで、眠気を感じたことのある者に対しては、ドリエルが睡眠改善薬として有効であることが期待できる。なお、服薬後は乗り物の運転は禁忌である。常用を抑止する意味合いから一度に購入できるのは3箱までと決められている。

発売当時から話題を呼び、瞬く間に品薄状態となり2003年のヒット商品となり、効能を模倣した他社製品が発売されることになった。なお、ドリエル発売以前からも蕁麻疹鼻炎などに効能を持つ抗ヒスタミン薬として同成分を含有した製品がOTC薬として市販されていたほか、入眠効果のある古典的な鎮静剤でブロムワレリル尿素を主成分とした製品や、漢方を主成分とした鎮静薬(メンテックなど)も存在する。

依存性や、特に高用量の服用で、副作用として幻覚や不安焦燥、せん妄などに陥り、異常行動に至る可能性があることは、使用者に十分に認識されていないのではないかと危惧されている。また、まれではあるが、意識障害による異常行動の結果、自傷行為に至る例もあり、注意すべきである。[5]

脚注[編集]

  1. ^ 不眠症 (厚生労働省)
  2. ^ エスエス製薬 (2011-10). ドリエル 医薬品添付文書 (Report). 日本医薬情報センター. http://database.japic.or.jp/pdf/newPINSOTC/J0601001652_A.pdf 2014年3月17日閲覧。. 
  3. ^ Richardson GS, Roehrs TA, Rosenthal L, Koshorek G, Roth T (October 2002). “Tolerance to daytime sedative effects of H1 antihistamines”. J. Clin. Psychopharmacol. 22 (5): 511–5. doi:10.1097/00004714-200210000-00012. PMID 12352276. 
  4. ^ Benadryl Addiction”. eMedTV (2013年9月8日). 2014年3月19日閲覧。
  5. ^ 倉田明子、藤川徳美「薬物と自殺関連事象、そしてその予防 抗不安薬・睡眠薬による異常行動-自殺、自傷との関連を中心に」、『臨床精神薬理』第14巻第12号、2011年12月、 1951-1959頁、 NAID 40007259318 抄録

外部リンク[編集]