ドラゴン桜

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ドラゴン桜』(ドラゴンざくら)は、三田紀房による日本漫画作品。2003年から2007年まで、講談社の漫画雑誌『モーニング』にて連載された。単行本は全21巻、話数は全194話。

概要[編集]

さまざまな受験テクニックや勉強法が紹介され、和田秀樹の著書『受験は要領』や福井一成の著書『一発逆転○秘裏技勉強法』と並び受験業界で話題を呼んだ。一話ごとに、受験に臨む心がけなども紹介されている。

また、子育てに関するエピソードも盛り込まれており、カバーする領域は広い。桜木は物語冒頭において、大勢の生徒たちを前にして「世の中のルールは頭のいいやつに都合のいいように作られており、勉強をしないやつはそれに騙されつづける」と言い放つなど、現実の厳しさも生徒に叩き込んでいく。

「ドラゴン桜」とは、作品の舞台である龍山高校の“”と「サクラサク」など“合格”を意味する“”から来た造語であり、来年の4月に東大に合格しようという誓いの木(そして桜木にとっては龍山高校の体制への挑戦状と、大物弁護士への一里塚)のようなものである。

2005年にドラマ化されたが、生徒の数が原作に比べて多い、登場人物の恋愛模様が描かれている、原作の完結に先んじたためオリジナルの結末が用意されているなど原作と作りが大きく違っている。また、里見蘭によりノベライズもされている。2010年1月4日からは、韓国でも本作品を原作としたドラマ『ドラゴン桜〈韓国版〉』がKBSで放送された。第29回講談社漫画賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。

2007年10月から『モーニング』にて、この作品の続編にあたる『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』が連載開始。転職をテーマにしている。

もともとは廃校寸前の学校が再生する物語を描こうと思ってアイデアを進めていたが、そのひとつとして三流校が一流の進学校に変わるストーリーを考えて担当編集者と話していた時に進学校になるからには最高峰である東大を目指す設定を考えていたが作者が「(普通の学生が)東大に入るのは難しいよね」と語ると担当編集者が「東大など簡単に入れますよ」と答え、その担当編集者が東大卒であった事から『ドラゴン桜』誕生のきっかけとなった。 連載中も担当編集者の受験時代の勉強方法から東大の同級生のつてを頼って勉強方法を聞きだして作品のなかで反映されている。

あらすじ[編集]

暴走族の駆け出し弁護士桜木建二(さくらぎ けんじ)は、経営破綻状態となった落ちこぼれ高校、私立龍山高等学校の運営問題を請け負うこととなった。

始めは精算を計画していた桜木だったが、破綻を回避し経営状態を良くするためには、進学実績を上げるのが手っ取り早いと考え、5年後に東大合格者100人を出す計画を考案する。

かつて受験指導に大きな実績を上げた個性溢れる教師を集めながら、開設した特別進学クラスに人生を諦めかけていた水野直美(みずの なおみ)と矢島勇介(やじま ゆうすけ)を迎え入れた桜木は、彼らに様々な受験テクニックや勉強法を教えていく。

登場人物[編集]

教師[編集]

桜木建二(さくらぎ けんじ)
元暴走族という異色の経歴を持つ貧乏弁護士。元はバスケ推薦名門高校に行く事を約束されていたが、友人に負わされた借金による父親の保険金自殺によって全てが狂ってしまった。虎ノ門に弁護士事務所を開設する一里塚として、龍山高校の再建に臨む。なお、この件は本来下記の岡部が担当するはずだったが、桜木が元暴走族だったことを書いた週刊誌の風評被害により仕事がなく、本人曰く「岡部先生に仲介してもらえなかったら来月の家賃も危ないところだった」「(お見合いパーティでの井野真々子との行為は)タダ飯食うのにちょうどよかった」など生活に困憊していたため、岡部が譲るという形で担当となり、本来の内容は学校の民事再生法適用を告げた後、管財人となる弁護士が職務を引き継ぐ予定だったようだ。しかし、それだと「俺の役目が終わるからデカイことをしたい」と、龍山高校を進学校にする構想をその時練り、特別進学クラスを新設しその責任者に就任した(桜木以外の教員が責任を負いたくなかったからというのもある)。その一方で、センター地歴世界史を「スクラム勉強法」(自身の習っていない世界史を「3人」で共同して勉強する)という手法で生徒共に学ぶ。リアリズムを徹底した生き方をモットーとし、自分の考えはハッキリ他人に伝え、性格は明け透けとしている。よく言えば冷静で論理的、悪く言えば冷酷で理屈っぽい人間。
井野真々子(いの ままこ)
龍山高校の英語教師私大文学部英文学科卒。過去にお見合いパーティーで桜木と出会い、行為に及んだが、その後連絡がつかなくなったことで桜木を恨んでいる(正確には桜木が携帯電話を料金不払いで止められていただけだった)。物事に対して逃げの姿勢が多い自己保身者。勉強を生徒に押しつけるのに自分に面倒なことを押しつけられるのは勘弁という身勝手な理由から、桜木及び川口の指導方針に対抗する。『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』では主人公として登場。
柳鉄之介(やなぎ てつのすけ)
特別進学クラス講師として最初にやってきた。専科は数学。かつて東大の進学実績で名高かった伝説の私塾「柳塾」の塾長。“高校数学の鬼”と呼ばれ、受験生から恐れられていた。「詰め込みこそ、真の教育である」という柳の考え方は、「時代に合わないやり方」と生徒や保護者達に拒絶されていった。以前阿院と理数専門塾をやっていた。
芥山龍三郎(あくたやま りゅうざぶろう)
特別進学クラス講師の三番手。専科は国語。風貌や物腰が緩やかな印象に対して、国語に対する姿勢には凛とした厳しさを秘めている。国語は全教科の試験の点数に影響し、根本を為しているほど肝要であるという考えを持っている。生徒には常に「なぜ?」という疑問を持たせ、設問を作った筆者の意図を読ませる授業などを行う。モデルは芥川龍之介
川口洋(かわぐち ひろし)
特別進学クラス講師の二番手。専科は英語「英語は楽しく勉強しよう」がモットーとしているだけあって、独特なユーモアを持っている。ビートルズの曲の歌詞をエアロビしながら復唱させるなど奇抜な授業が多く、井野からは公然と反発されている。モデルは京都府亀岡市にある進学塾・竹岡塾主宰の竹岡広信
阿院修太郎(あいん しゅうたろう)
特別進学クラス講師として最後にやってきた。専科は理科。「〜でヒ」が口癖である。具体的なイメージが持ちにくい高校の理科を自作のテキスト「阿院の物理などを使って図解などを通して分かりやすく教える。モデルはアルベルト・アインシュタイン地学も担当する。1,2年生の特進クラスでは実験を取り入れた授業も行っている。
高原浩之(たかはら ひろゆき)
龍山高校の数学教師。早稲田大学教育学部卒。龍山高校の経営状況が明るみに出た際に他校から誘いを受けたが、自身の理念を実現するために留まった。「生徒たちに夢や希望を持たせ、教師はそのサポートをしてあげる」などを教育モットーとして掲げ、度々桜木と衝突する。しかし、生徒が未熟な存在という考えに立って、むしろ生徒の力を伸ばさない偽善的な教育だと桜木に非難される。当初は桜木のやり方に反発していたが、生徒たちの変化を見るにつれ、桜木の考えに段々心を動かされてゆく。
宮村沙知子(みやむら さちこ)
龍山高校の国語教師。私立女子大の文学部国文学科卒。教師としての自分に自信を持てないでいたが、学校が変わるきっかけになればと思い桜木の指導方針に賛同する。国語の特別講師である芥山の指導方法に対し時には反発する事もあるが、授業を見学してゆくうちに、彼の考え方に少しずつ理解を示すようになる。

生徒[編集]

矢島勇介(やじま ゆうすけ)
龍山高校3年生。特進クラスの生徒。裕福な家庭の三兄弟の末っ子であり、幼少の頃は両親から高い期待を受けて育ったが、中学受験に失敗したことをきっかけに、優秀な兄たちに対する劣等感や両親への反発から勉強をしなくなった。桜木にも反発しており、邪魔をしてやるつもりで特進クラスに加わったが、桜木や特別講師陣たちの指導を受け、次第に勉強に取り組むようになり、元来持っていた高いポテンシャルを発揮し始める。
負けず嫌いで意地を張るところがあり、桜木たちの指示に従わないときもあるが、仲間である水野の不調に気遣うなどの優しさも見られる。また、両親に対しても勉強を通じて心を開くようになった。
最終回では、合格点に一歩及ばず(合格まで15点であった)東大受験に失敗してしまうが「積み上げてきた事は失敗じゃない」と前向きな気持ちで語り、桜木とドラゴン桜を次の春に見ようと約束しあい、浪人して再び東大を目指す。
水野直美(みずの なおみ)
龍山高校3年生。特進クラスの生徒。両親は中二の時に離婚しており、江古田スナック経営する母親と暮らしている。ちなみに一人っ子のようである。髪を染めていたりルーズソックスを履いたりはしているが生活スタイルは地味なようで、学校内では一人でいることが多かった。媚びを売って生活をする母のように落ちぶれたくはない、一人で強く生きていくというのが東大を目指した動機。次第に桜木達特進クラスの講師陣を強く信頼するようになる。東大理III合格確実といわれる大沢に恋心を持っている様子である。
最終回直前で見事、東京大学理科Ⅰ類に合格。龍山高校初の東大合格者として錦を飾って卒業した。
栗山祥太(くりやま しょうた)
龍山高校2年特進クラスの優等生。井野によって対特進クラス生徒との英語テスト対決に駆り出される。中堅私大程度なら楽に行けると言われていたほどの学力の持ち主であるが、体が弱いため歩いて登校できる龍山高校を選んだ。口数が少なく、大人しい性格。特進クラスの課題を悠々とこなし、柳からは次期東大合格者に最も近い学生として期待されている。
西崎麻美(にしざき あさみ)
龍山高校2年特進クラスの生徒。将来、女優タレントになる為に東大ブランドを利用しようと考えている。井野とは犬猿の仲だが、案外それでバランスをとっているらしい。水野に対抗意識を燃やしている。下の名前は第11巻の名簿で確認可。ぶっきらぼうだが栗山を食事に誘うなど仲が良い。

その他[編集]

岡部弁護士(おかべべんごし)
龍山高校の債務処理を桜木に委託したエリート弁護士
大沢 賢治(おおさわ けんじ)
都立日眉山高校3年生(小説版では都立の超進学校)。東大理科III類(小説版では当初はⅠ類)合格確実の成績を誇る秀才。さらに、3年間しっかりハンドボール部の活動も行い、亡くなった母に代わって家事や小学生の弟の世話もこなす。また、背が高く、顔も良く、性格も良い。水野いわく「宇宙人」。どのような物事にも興味を持ち、深く追求していこうとする性格。その性格は彼が子供の頃『ウルトラマン』をとても好きになり、それを見た母親にウルトラマンの本を一冊、二冊と買ってもらい、何度も読み返した事から培われていった。水野は彼に恋心を抱いている様子である。
本田美智子(ほんだ みちこ)
秋から矢島の家庭教師を務める現役の東大経済学部四年生。かつては東北の商業高校を卒業し、卒業後は地元の銀行で働いていたが、入社2年目にしてその銀行が突然倒産する。その経験から無知であることの恐ろしさを悟り、東大に入学して経済を1から勉強することを決意した。桜木が認めるほどの凄腕で、考え方には桜木と共通するところも多い。
松本エリカ(まつもと えりか)
京都在住の、本田のもう一人の教え子。中高一貫校に入れられ、学年トップだったこともあるが、高すぎる両親の期待に耐えられず、突然高校を退学した。その後、本田の指導で東大受験を目指す。秋の東大模試で上京し、水野や矢島とも友達になる。後の東京大学理科Ⅰ類合格者。小説版では高原とメル友になっている。

小説ドラゴン桜[編集]

里見蘭によるノベライズ版。全5巻。大筋は原作に準じているが、原作で描かれていない桜木の過去エピソードが語られるなど、多数の追加・変更がある。なお、結末も原作とは異なっており、続編である『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』との繋がりは無くなっている。

ドラゴン桜DS[編集]

ニンテンドーDS用のゲーム。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]