ドッグラン

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ドッグランdog run)とは、の飼い主が管理の上、隔離されたスペースの中で引き綱をはずし自由に運動させることができる場所や施設である。全国に有料、無料の施設が設置されている。和製英語であり、英語では「ドッグ・パーク(dog park)」と呼ばれる。

設備概要[編集]

設備として、逸走防止のための二重ゲートや給水設備などを有する。他には、飼い主が憩うためのベンチや、暑い季節に犬と飼い主の双方に日陰を提供する立木などがある。地面は草地、厚く敷いたウッドチップタイル舗装や剥き出しの地面のままなどさまざまである。

また、犬の体格の大小で犬をクラス分けするための仕切りをもつところも多い。

トラブル[編集]

近年、愛犬と飼い主が開放感のある空間で思いっきり遊べる場所であるドッグランの需要が高まる一方で、犬、飼い主同士によるトラブルも後を絶たない。主なトラブルとして、他の犬や人に対して噛みつく、アレルギーのある犬に別の犬の飼い主が勝手に食べ物を与える、発情期または避妊手術をしていないメスに、オスが向かっていくなど様々である[1]。また、トラブルから犬や人の死亡事故へと繋がる事例も発生している。施設を利用する前に安全上のきまりやルールを、飼い主自身で確認しておくことが大切である[2]

高速道路のサービスエリア・パーキングエリアへの設置[編集]

守谷SAに設置されているドッグラン

旅行などで同伴する犬のために、高速道路サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)にも無料のドッグランが整備されている[3][4][5][6]

設置エリアの一覧[編集]

道央自動車道
札樽自動車道
道東自動車道
東北自動車道
関越自動車道
上信越自動車道
常磐自動車道
館山自動車道
東名高速道路
新東名高速道路
名神高速道路
東名阪自動車道
北陸自動車道
中央自動車道
伊勢自動車道
長野自動車道
東海北陸自動車道
新名神高速道路
京都縦貫自動車道
阪和自動車道
舞鶴若狭自動車道
山陽自動車道
神戸淡路鳴門自動車道
瀬戸中央自動車道
中国自動車道
徳島自動車道
高知自動車道
松山自動車道
九州自動車道
長崎自動車道
東九州自動車道

脚注[編集]

  1. ^ ドッグランでトラブルに巻き込まれたらどうすればいい?対処法まとめ | わんころ倶楽部”. wancoro.club. 2018年11月2日閲覧。
  2. ^ トラブル回避に知っておこう!ドッグランでの基本的な7つのマナー | わんころ倶楽部”. wancoro.club. 2018年11月2日閲覧。
  3. ^ サービスエリア検索結果 ドッグラン”. 東日本高速道路株式会社. 2024年3月9日閲覧。
  4. ^ ドッグラン”. 中日本高速道路株式会社. 2024年3月9日閲覧。
  5. ^ 施設・サービスガイド ペット”. 西日本高速道路サービス・ホールディングス株式会社. 2024年3月9日閲覧。
  6. ^ ドッグラン”. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2024年3月9日閲覧。
  7. ^ E28 神戸淡路鳴門自動車道 淡路サービスエリア上り線にドッグランがオープンします”. 本州四国連絡高速道路株式会社 (2024年3月1日). 2024年3月9日閲覧。

外部リンク[編集]

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