ドイツ大学人への返答

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ドイツ大学人への返答(Reply to the German Professors,By British Scholars)とは、第一次世界大戦中の1914年10月21日大英帝国の大学人によって出された返答[1]ニューヨーク・タイムズに掲載された[2][1]。ドイツの知識人が10月4日に出した93人のマニフェスト、および10月16日ドイツ帝国の大学人の大多数の約3000人が連名で出した「ドイツ帝国大学声明」に対する返答である。

内容[編集]

ドイツ大学人は真実を知ることを許されていない。しかし、事実確認は学者の義務である。ルーヴェン・カトリック大学図書館やランス・ノートルダム大聖堂など人間文化のモニュメントを砲撃したのはドイツ軍だけである。

大英帝国、フランス、ロシア、イタリアはオーストリアのセルビアへの通牒が、この戦争の原因であるとする。通牒はロシアへの挑発だった。ドイツは平和のためでなく、「紛争の分散化」のためにオーストリアを支持した。

平和を愛するイギリスは1870年にもベルギーの中立を守るようドイツとフランスに保障を求め、両国は約束を守った。ベルギー侵攻を認めれば、中立国家や弱い国家の存在を可能にする基盤を失うことになる。

ドイツ軍国主義の下で名誉あるドイツ学界がヨーロッパと法治主義の共通の敵となってしまったことを嘆く。

イギリスの戦争は自由と平和のために行われる防衛戦争である[1]

署名者[編集]

  1. トーマス・オルバット,医者
  2. T.W. ALLEN, ギリシャ語
  3. E. ARMSTRONG
  4. E.V. ARNOLD,ラテン語
  5. Sir C.B. BALL, 医者
  6. Sir THOMAS BARLOW, 物理学
  7. BERNARD BOSANQUET,哲学
  8. A.C. BRADLEY, 文学
  9. W.H. BRAGG, 物理学
  10. Sir THOMAS BROCK, 彫刻
  11. A.J. BROWN
  12. ジョン・バーネット, 古典文献学者
  13. J.B. BURY, 歴史家
  14. Sir W.W. CHEYNE, 医者
  15. J. NORMAN COLLIE, 化学
  16. F.C. CONYBEARE, 神学、東洋学
  17. Sir HENRY CRAIK
  18. Sir JAMES CRICHTON-BROWNE, 精神科医
  19. ウィリアム・クルックス,化学者、物理学者
  20. Sir FOSTER CUNLIFFE
  21. Sir FRANCIS DARWIN, 植物学
  22. アルバート・ヴェン・ダイシー,憲法学者
  23. Sir S. DILL
  24. Sir JAMES DONALDSON,古典学
  25. F.W. DYSON,天文学
  26. エドワード・エルガー,作曲家
  27. アーサー・エヴァンズ,考古学
  28. L.R. FARNELL
  29. C.H. FIRTH, 歴史
  30. H.A.L. FISHER
  31. ジョン・フレミング,電気工学
  32. H.S. FOXWELL,経済学
  33. Sir EDWARD FRY, 裁判官
  34. Sir ARCHIBALD GEIKIE, 地理学
  35. W.M. GELDART, 法律
  36. Sir RICKMAN GODLEE, 外科医
  37. B.P. GRENFELL, エジプト学
  38. E.H. GRIFFITHS
  39. W.H. HADOW, 音楽
  40. J.S. HALDANE, 生理学
  41. MARCUS HARTOG, 動物学
  42. F.J. HAVERFIELD, 古代史
  43. W.A. HERDMAN, 動物学
  44. Sir W.P. HERRINGHAM
  45. アーネスト・ウィリアム・ホブソン, 数学者
  46. D.G. HOGARTH,考古学者
  47. Sir ALFRED HOPKINSON, 法律
  48. A.S. HUNT,考古学者
  49. HENRY JACKSON, ギリシャ語
  50. Sir THOMAS G. JACKSON, 建築
  51. F.B. JEVONS, 哲学
  52. H.H. JOACHIM,哲学
  53. J. JOLLY, 地質学
  54. COURTNEY KENNY, 法学
  55. Sir F.G. KENYON,古文書
  56. HORACE LAMB, 数学
  57. J.N. LANGLEY, 生理学
  58. WALTER LEAF, 古典
  59. Sir SIDNEY LEE, 文学
  60. オリバー・ロッジ,物理学,心霊学
  61. Sir DONALD MACALISTER,医師
  62. R.W. MACAN,古典
  63. Sir WILLIAM MACEWEN, 医者
  64. J.W. MACKAIL, 文学
  65. Sir PATRICK MANSON.医者
  66. R.R. MARETT, 人類学
  67. D.S. MARGOLIOUTH,東洋学
  68. Sir H.A. MIERS, 鉱物学
  69. FREDERICK W. MOTT, 生理学
  70. LORD MOULTON OF BANK, 法曹
  71. J.E.H. MURPHY
  72. GILBERT MURRAY,古典学
  73. J.L. MYRES, 考古学
  74. ジョージ・ナトール,病理学
  75. ウイリアム・オスラー,医学者
  76. Sir ISAMBARD OWEN,医者
  77. ウォルター・パラット, 作曲家
  78. チャールズ・ヒューバート・パリー, 作曲家
  79. W.H. PERKIN, 化学
  80. フリンダーズ・ピートリー, エジプト学者
  81. A.F. POLLARD, 歴史家
  82. Sir F. POLLOCK, 法律学
  83. エドワード・ポールトン,動物学
  84. Sir E.J. POYNTER, 画家、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ学長
  85. アーサー・キラークーチ,英文学
  86. Sir WALTER RALEIGH,文学
  87. ウィリアム・ラムゼー, ノーベル化学賞受賞
  88. レイリー卿, ノーベル物理学賞受賞
  89. Lord REAY
  90. JAMES REID, 古代学
  91. WILLIAM RIDGEWAY, 考古学
  92. T.F. ROBERTS
  93. ジョン・ホランド・ローズ, 歴史家
  94. ロナルド・ロス,ノーベル生理学・医学賞受賞
  95. M.E. SADLER, 歴史家
  96. W. SANDAY, 神学
  97. Sir J.E. SANDYS, 古典学
  98. アーネスト・サトウ, 外交官
  99. アーチボルド・セイス, 東洋学
  100. アーサー・シュスター, 物理学
  101. D.H. SCOTT, 外交官
  102. チャールズ・シェリントン, ノーベル生理学・医学賞受賞
  103. GEORGE ADAM SMITH, 神学
  104. G.C. MOORE SMITH, 英文学
  105. E.A. SONNENSCHEIN, 古典学
  106. W.R. SORLEY,哲学
  107. チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード, 作曲家
  108. V.H. STANTON
  109. J. ARTHUR THOMSON, 博物学
  110. ジョゼフ・ジョン・トムソン,ノーベル物理学賞受賞
  111. T.F. TOUT, 歴史学
  112. Sir W. TURNER
  113. Sir C. WALDSTEIN, 考古学
  114. Sir J. WOLFE-BARRY.
  115. Sir ALMROTH WRIGHT,病理学
  116. C.T. HAGBERG WRIGHT, ロンドン図書館
  117. JOSEPH WRIGHT, 文献学

脚注[編集]

  1. ^ a b c NYTimes Current History,pp.189-192.
  2. ^ Reply to the German Professors,The New York Times.21. Oktober 1914.

参考文献[編集]

関連項目[編集]