トール (仮装巡洋艦)

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船歴
起工:
進水:
竣工: 1938年(商船サンタ・クルツ)
就役: 1940年3月(仮装巡洋艦トール)
その後: 1942年11月30日に事故で喪失
主要目
総トン数 7,000トン
載貨重量トン数 3,862トン
全長: 122 m
垂線間長:
全幅: 16.7 m
型深:
吃水: 8.1 m
主機: 形式不明重油専焼高温水管缶2基
+AEG式ギヤード・タービン1基1軸推進
出力: 6,500cv
航海速力: 17.0ノット
最高速力: 18.0ノット
航続距離: 40,000海里
乗員: 349名
武装: 15cm(45口径)単装速射砲6基6門
3.7cm(83口径)単装機関砲2基2門
2cm(65口径)単装機銃4丁
53.3cm魚雷発射管連装2基4門
航空兵装 水上機アラド Ar196水上偵察機 1機
クレーン1基

トール(Thor)は第二次世界大戦通商破壊戦を行ったドイツ海軍仮装巡洋艦の一つである。1938年に竣工した商船「サンタ・クルツ(Santa Cruz)」号を改装した船である。

概要[編集]

ドイツ海軍は、トールを軍艦10号(Schiff 10)と呼び、イギリス海軍は同船を「Raider-E」(襲撃艦 E)と名づけていた。

生涯で2回の出撃を行ない、計22隻、155,000トンを、拿捕または撃沈した。 コメートを除けばドイツの仮装巡洋艦でも最も小型であるが、1回目の出撃時にはイギリスの仮装巡洋艦3隻と闘い、2隻を戦闘不能にし、1隻を撃沈している。

戦闘直前に水上偵察機を有刺鉄線を垂らした状態で敵商船の上空すれすれを飛行させ、空中線を切断して無線通信を不可能にしてから、襲撃するという戦法をとった。しかしながら、1942年7月20日のイギリス貨物船インダスとの交戦時には、空中線の切断に失敗し、自身の位置を無線で暴露されたために、いったん通商破壊戦を切り上げ、日本へと向かった。

1942年11月30日横浜港に停泊中に、隣接していたドイツのタンカーウッカーマルクの爆発に巻き込まれ、沈没した。(横浜港ドイツ軍艦爆発事件)

参考文献 / 関連図書[編集]

  • 石川美邦著『横浜ドイツ軍艦燃ゆ』、(1942年11月30日、横浜港で起きたドイツの封鎖突破船と仮装巡洋艦トールの爆発事件の全貌。102人死亡)、木馬書館、1995年
  • 『第2次大戦のドイツ軍艦』(「世界の艦船」1982年12月号増刊)、海人社
  • 黒田硫黄あたらしい朝』(1)講談社アフタヌーンKC、2008年8月、ISBN978-4-06-314523-6 - トールの乗員を主人公とするコミック

外部リンク[編集]