トーナリズム
トーナリズム(とーなりずむ、英:Tonalism)は1880年から1915年頃アメリカで行われた、雰囲気や影を強調する[1]フランスのバルビゾン派から派生した[2] アメリカの風景画を描く芸術スタイルを表現するため使用される。日本では色調主義ともいう。トーナリズムは暗い、または灰色、茶色や青などの中間色などが構成を支配する画風で風景画を描く。このグループの代表的な画家にはジョージ・イネス、トマス・デューイングやジェームズ・マクニール・ホイッスラーなどがあげられる。またエドワード・スタイケンなどの写真家にも影響を与えた。
アメリカの美術批評家たちは、1890年代後半の頃からこれらの作品を記述するための用語としてトーナリズム("色調,tonal")を使い始めた。トーナリズムは最終的にヨーロッパから印象派やモダニズムが紹介されると共に次第に影響力が失われた。
トーナリズムの画家[編集]
ギャラリー[編集]
-
アルバート・ピンカム・ライダー, ジークフリートとラインの乙女 1888 - 91年, ナショナル・ギャラリー (ワシントン)
-
ジョン・トワヒトマン, 白い橋, 1895年頃, ミネアポリス美術館
出典[編集]
- ^ "Art Movements". artbrokering.com. Retrieved on January 18, 2007.
- ^ Avery, Kevin J. & Fischer, Diane P. "American Tonalism: Selections from the Metropolitan Museum of Art and the Montclair Art Museum ". Burlington Magazine, Vol. 142, No. 1168, July, 2000. p. 453.