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トルコ風ブルー・ロンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トルコ風ブルー・ロンド
デイブ・ブルーベック・カルテットの楽曲
収録アルバムタイム・アウト
英語名Blue Rondo à la Turk
リリース1959年
録音1959年
ジャンルジャズ
時間6:44
レーベルコロムビア・レコード
作曲者デイブ・ブルーベック

トルコ風ブルー・ロンド」(Blue Rondo à la Turk)は、デイブ・ブルーベックが作曲したジャズ曲である。デイヴ・ブルーベック・カルテットの1959年のアルバム『タイム・アウト英語版』に収録された。

8分の9拍子で書かれた特徴的なリズムは、トルコアクサクに影響を受けたものである[1]

解説

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本曲のリズムを視覚的に表現。徐々にテンポが上がってゆく

ブルーベックはトルコ滞在中に、トルコ人ミュージシャンが路上で演奏する珍しいリズムを耳にした。このリズムはどこから来たのかと尋ねると、ミュージシャンは「このリズムは我々にとってブルースと同じものだ」と答えた。「トルコ風ブルー・ロンド」というタイトルはこのエピソードに由来する[2]

この曲のタイトルは、「Rondo Alla Turca」として知られていたアマデウス・モーツァルトピアノソナタ第11番第3楽章(日本ではトルコ行進曲として有名)をもじったものであるが[3]、曲調との関連はない[4]

リズムは2+2+2+3の3小節と3+3+3の1小節が繰り返される加算リズムである。最小の時間単位を8分音符とすると、主なビートは以下のようになる。


\new RhythmicStaff {
   \clef percussion
   \time 9/8
   \set Score.tempoHideNote = ##t \tempo 4 = 150
   c4 c c c4.
   c4 c c c4.
   c4 c c c4.
   c4. c c
}

メンバー

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主なカバー

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1968 - ナイスナイスの思想

1982 - アル・ジャロウBreakin' Away』

1993 - エマーソン・レイク・アンド・パーマーライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール

関連項目

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脚注・出典

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  1. ^ The Music of Dave Brubeck » Jazz Academy”. web.archive.org (2016年9月16日). 2022年6月9日閲覧。
  2. ^ PBS: Rediscovering Dave Brubeck | With Hedrick Smith”. www.pbs.org. 2022年6月9日閲覧。
  3. ^ McCurdy, Ronald C. (英語). Meet the Great Jazz Legends: Short Sessions on the Lives, Times & Music of the Great Jazz Legends. Alfred Music. ISBN 978-1-4574-1813-6. https://books.google.co.jp/books?id=mM2AwUtwnT8C&q=%22Time+Out%22+%22Blue+Rondo+a+la+Turk%22&pg=PA48&redir_esc=y#v=snippet&q=%22Time%20Out%22%20%22Blue%20Rondo%20a%20la%20Turk%22&f=false 
  4. ^ Time Out - Jazz - Genre | Not Now Music”. web.archive.org (2013年11月5日). 2022年6月9日閲覧。