トリエチルアミン
表示
|
| |||
| 物質名 | |||
|---|---|---|---|
トリエチルアミン | |||
別名 N,N-ジエチルエタンアミン | |||
| 識別情報 | |||
3D model (JSmol)
|
|||
| ECHA InfoCard | 100.004.064 | ||
CompTox Dashboard (EPA)
|
|||
| |||
| 性質 | |||
| C6H15N | |||
| モル質量 | 101.19 g/mol | ||
| 示性式 | (CH3CH2)3N | ||
| 密度 | 0.726 g/cm3 | ||
| 融点 | -114.7 ℃ | ||
| 沸点 | 89.7 ℃ | ||
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
| |||
トリエチルアミン(Triethylamine)は、第三級アミンに属する有機化合物の一種。頭文字をとってTEAとも呼ばれる。
性状
[編集]トリエチルアミンは、常温では強アンモニア臭を持つ無色で揮発性のある液体である。強塩基性で、水に18.7℃未満では混和、18.7℃以上では僅かにとける[1]。アルコール、アセトン、ベンゼン、クロロホルムに易溶。引火点は-6.7℃で、爆発限界の下限が1.2%と低く、非常に引火しやすい。様々な有機溶媒に可溶であるため、有機合成において用いられる代表的な塩基である。酸類、強酸化剤と反応し分解する。過マンガン酸カリウムとは容易に反応して酸化され、アンモニア、酢酸、硝酸に分解する。また、燃焼の際にアンモニアを発生するため、火災が起こった場合危険度が高い。日本では消防法により危険物第4類の引火性液体(第1石油類 非水溶性液体)に分類されている。
製法
[編集]トリエチルアミンは、工業的にはアセトアルデヒドまたはモノクロロエタンと、アンモニアおよび水素の反応で製造される。他にエタノールを用いる方法もある。
用途
[編集]トリエチルアミンの主な使用用途は、医薬品、界面活性剤、ゴム、除草剤、塗料等の製造である。
注意事項
[編集]開封後長期間経過したものは、空気中の酸素によって酸化を受け、N-オキシドが生成していることがあり危険である。黄色く着色したものは使わない方がよい。
出典
[編集]- ^ P.W. Atkins, Physical Chemistry, Oxford Univ. Press, New York (1998)

