トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 | |
---|---|
Trumbo | |
![]() | |
監督 | ジェイ・ローチ |
脚本 | ジョン・マクナマラ |
原作 |
ブルース・クック 『Dalton Trumbo』 |
製作 |
マイケル・ロンドン ジャニス・ウィリアムズ シヴァニ・ラワット モニカ・レヴィンソン ニミット・マンカド ジョン・マクナマラ ケヴィン・ケリー・ブラウン |
製作総指揮 | ケリー・マレン |
出演者 |
ブライアン・クランストン ダイアン・レイン ヘレン・ミレン ルイ・C・K エル・ファニング ジョン・グッドマン マイケル・スタールバーグ |
音楽 | セオドア・シャピロ |
撮影 | ジム・デノールト |
編集 | アラン・ボームガーテン |
製作会社 |
シヴハンス・ピクチャーズ エヴリマン・ピクチャーズ グラウンズウェル・プロダクションズ |
配給 |
![]() ![]() |
公開 |
![]() (トロント国際映画祭) ![]() ![]() |
上映時間 | 124分[1] |
製作国 |
![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $15,000,000[2] |
興行収入 | $8,235,661[3] |
『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(トランボ ハリウッドにもっともきらわれたおとこ、Trumbo)は、2015年のアメリカ合衆国の伝記映画である。監督はジェイ・ローチ、主演はブライアン・クランストンとダイアン・レインが務める。本作の原作はブルース・クックが執筆した評伝『Dalton Trumbo』である。
ストーリー[編集]
1940年代にハリウッドの脚本家として華々しい成功を収めていたダルトン・トランボは、アメリカ共産党の党員でもあった。それゆえ、第二次世界大戦後にマッカーシズムが吹き荒れ、赤狩りの対象となって、アメリカ映画界から追放された。トランボは脚本家として復帰するべく、自らを排撃したアメリカ合衆国連邦政府と映画製作会社の大物たちに立ち向かっていった。トランボの戦いは、ハリウッドで活躍する多くの人々を巻き込んでいく。
キャスト[編集]
- ダルトン・トランボ - ブライアン・クランストン(金尾哲夫)
- クレオ・トランボ - ダイアン・レイン(佐々木優子)
- ヘッダ・ホッパー - ヘレン・ミレン(一柳みる): 『スパルタカス』(1960年)にトランボを起用したカーク・ダグラスを批判したコラムニスト。
- アーレン・ハード - ルイ・C・K(石住昭彦)
- ニコラ・トランボ - エル・ファニング(のぐちゆり): ダルトンの娘。
- フランク・キング - ジョン・グッドマン(宝亀克寿)
- エドワード・G・ロビンソン - マイケル・スタールバーグ(岩崎ひろし): 赤狩りでハリウッドを追放された俳優。
- イアン・マクレラン・ハンター - アラン・テュディック: 赤狩りで干されていたトランボのために、自分の名義を貸した。
- ヴァージル・ブルックス - アドウェール・アキノエ=アグバエ(竹田雅則)
- カーク・ダグラス - ディーン・オゴーマン(土田大): 『スパルタカス』で主演と製作を務め、トランボを実名でクレジットに載せた。
- ハイミー・キング - スティーヴン・ルート
- バディ・ロス - ロジャー・バート(鳥畑洋人)
- ジョン・ウェイン - デヴィッド・ジェームズ・エリオット(楠大典): 赤狩りに加担した「アメリカの理想を守るための映画同盟」の一員。
- ロバート・ケニー - ピーター・マッケンジー
- サム・ウッド - ジョン・ゲッツ: 「アメリカの理想を守るための映画同盟」の一員。
- ロイ・ブリューワー - ダン・バッケダール(宮崎敦吉): 「アメリカの理想を守るための映画同盟」の理事長。
- ルイス・B・メイヤー - リチャード・ポートナウ: メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの創始者の一人。赤狩りに積極的に協力した。
- オットー・プレミンジャー - クリスチャン・ベルケル(楠見尚己): 映画『栄光への脱出』(1960年)でトランボを起用した。
- ミッツィ・トランボ - メーガン・ウルフ
- クリス・トランボ - ミッチェル・サコックス
製作[編集]
2013年9月18日、ダルトン・トランボをブライアン・クランストンが演じると報じられた[6]。2014年4月14日、ヘレン・ミレンがヘッダ・ホッパー役で出演することが決まった[7]。同年8月7日、ダイアン・レイン、エル・ファニング、ジョン・グッドマン、マイケル・スタールバーグの4人が本作に出演することが決まった[8]。同月13日、デヴィッド・ジェームズ・エリオットとピーター・マッケンジーが本作に出演すると報じられた[9][10]。また、同じ日、ブリーカー・ストリートが本作の配給権を購入したと発表した[11]。9月6日、ルイ・C・K がアーレン・ハード役で出演すると報じられた[12]。同月22日、ディーン・オゴーマンがカーク・ダグラスを演じることが決まった[13]。10月16日、アドウェール・アキノエ=アグバエが本作に出演するとの報道があった[14]。
本作の主要撮影は2014年9月15日に始まり[15]、同年11月6日に終了した[16]。
公開[編集]
2015年9月12日、本作は第40回トロント国際映画祭でプレミアを迎えた。その際には、主演2人の演技に対し5分間のスタンディング・オベーションが起きた[17]。また、10月10日にはロンドン映画祭での上映が行われた[18]。
評価[編集]
本作は批評家から好意的な評価を受けている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには178件のレビューがあり、批評家支持率は73%、平均点は10点満点で6.7点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』はトランボの作品には劣るかも知れない。しかし、そうであったとしても、素晴らしい出来映えであり、俳優陣の演技も見事である。それはダルトン・トランボという傑出した脚本家への賛辞としては十分以上のものである。」となっている[19]。また、Metacriticには33件のレビューがあり、加重平均値は60/100となっている[20]。
第90回キネマ旬報ベスト・テンの外国映画ベスト・テンでは、第4位となる[21]。
参考文献[編集]
- ^ “Trumbo(2016)”. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “Bryan Cranston Goes From Drug Lord to Communist in Blacklist Saga 'Trumbo': "A Socialist, But He Loved Being Rich"”. The Hollywood Reporter (2015年9月2日). 2016年10月27日閲覧。
- ^ “Trumbo (2015)”. Box Office Mojo. 2016年10月27日閲覧。
- ^ “トランボ ハリウッドに最も嫌われた男”. 2016年10月27日閲覧。
- ^ “トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 【Blu-ray】”. 2017年2月21日閲覧。
- ^ “‘Breaking Bad’s Bryan Cranston Will Next Play Blacklisted Scribe Dalton Trumbo”. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “Helen Mirren Eyes Biopic ‘Trumbo’ With Bryan Cranston (EXCLUSIVE)”. 2015年10月10日閲覧。
- ^ “Diane Lane, Elle Fanning join Trumbo”. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “'JAG' Star David James Elliott to Play John Wayne in Bryan Cranston's 'Trumbo' (Exclusive)”. 2015年10月10日閲覧。
- ^ “David James Elliott and Peter Mackenzie Head to Hollywood for “Trumbo””. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “New Distribution Company Bleecker Street Launched by Former Focus Co-CEO Andrew Karpen”. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “Louis C.K. joins Trumbo”. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “'Hobbit' Actor to Play Kirk Douglas in Bryan Cranston's 'Trumbo' (Exclusive)”. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “'Thor: The Dark World' Actor Joins Jay Roach's 'Trumbo' (Exclusive)”. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “On The Set For 9/22/14: Liam Hemsworth Starts By Way of Helena, Elisabeth Moss Wraps Meadowland”. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “On the Set for 11/10/14: Star Wars: The Force Awakens Along with Angelina Jolie/Brad Pitt’s By The Sea Wraps & More”. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “Tears, Cheers And Oscar Buzz For ‘The Danish Girl’ And ‘Trumbo’ – Toronto Film Festival”. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “London Film Festival reviews: Trumbo High-Rise”. 2015年10月11日閲覧。
- ^ “Trumbo”. 2017年9月17日閲覧。
- ^ “Trumbo (2015)”. 2017年9月17日閲覧。
- ^ “キネマ旬報ベスト・テン決定、「この世界の片隅に」「ハドソン川の奇跡」が1位に”. 映画ナタリー. (2017年1月10日) 2017年1月10日閲覧。