トランシーノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

トランシーノTRANSINO)は、第一三共ヘルスケアが発売する内服薬及び薬用化粧品のブランド名である。

概要[編集]

第一三共ヘルスケアの親会社で、医療用医薬品事業を手掛ける第一三共は、前身の一つであった第一製薬時代の1965年(昭和40年)に、世界初となるトラネキサム酸を開発し、医療用医薬品の抗プラスミン剤「トランサミン」を発売している。

このトラネキサム酸は以前から皮膚科医の間で肝斑によるしみへの効果が認められており、文献においても報告されているものの、治療効果についての正確な検証はされていなかった。そこで、トラネキサム酸と従来のビタミンC主薬製剤の有効成分を組み合わせた製剤を開発。臨床試験を通して効果が確認され、2007年(平成19年)に日本で初めて「しみ(肝斑に限る)」の効能を持った一般用医薬品として承認され[1]、「トランシーノ」として発売を開始した。

2010年(平成22年)からはトラネキサム酸を美白有効成分として配合した薬用化粧品を、2014年(平成26年)からは肝斑以外のしみに向けたビタミンC主薬製剤を発売しており、しみの予防や改善に特化したトータルブランドへと発展している。

また、一部の製品は完成品を韓国台湾へ輸出し、現地の販売会社を通じて販売されている。

歴史[編集]

  • 2007年(平成19年)
    • 6月21日 - 業務委託先であるダイト株式会社がトラネキサム酸を配合した「しみ(肝斑)改善薬」の製造販売承認を取得[1]
    • 9月4日 - 「トランシーノ」発売開始。当初は180錠入り・瓶包装のみの設定だった[2]
  • 2009年(平成21年)
    • 6月1日 - 薬事法(当時)の改正に伴い、「トランシーノ」が【第1類医薬品】に分類され、薬剤師が常駐する薬局や一部のドラッグストアなどの取扱となる。
    • 12月1日 - 2ヶ月分の360錠(180錠×2本)を追加発売。
  • 2010年(平成22年)1月26日 - トラネキサム酸配合の美白美容液「薬用ホワイトニングエッセンス」を発売。薬用化粧品も扱うようになる。
  • 2011年(平成23年)
    • 1月26日 - 美白美容液「薬用ホワイトニングエッセンス」に大容量サイズの50gを追加発売。
    • 2月3日 - 肝斑改善薬「トランシーノ」に、1日分(6錠)を1シートとしたPTP包装を追加発売。
  • 2012年(平成24年)
    • 1月26日 - 美白化粧水「薬用ホワイトニングクリアローション」、日中用美白乳液「薬用ホワイトニングデイプロテクター」を発売。
    • 3月5日 - 韓国の保寧(ボリョン)製薬株式会社と韓国における独占販売権を許諾する契約を締結し、同社が韓国で「トランシーノ」の発売を開始(第一三共ヘルスケアが製品を輸出し、保寧製薬が韓国での販売とプロモーションを行う。なお、韓国では「シミ」の効能・効果を取得している)[3]
    • 6月19日 - 台湾の友華生技醫藥股份有限公司と台湾における独占販売権を許諾する契約を締結し、同社が台湾で「薬用ホワイトニングエッセンス(現地名:傳皙娜 專業級煥白淡斑精華)」の発売を開始(第一三共ヘルスケアが製品を輸出し、友華生技醫藥股份有限公司が台湾での販売とプロモーションを行う。なお、台湾では一般化粧品に分類される)[4]
  • 2013年(平成25年)
    • 1月23日 - 夜用美白クリーム「薬用ホワイトニングリペアクリーム」と、トライアルセット「薬用ホワイトニングシリーズ3日間トライアルセット」を発売。
    • 5月10日 - 独占販売権を許諾する契約の締結により、友華生技醫藥股份有限公司が台湾で「薬用ホワイトニングデイプロテクター(現地名:傳皙娜 驅黑美白防曬隔離乳 SPF35 PA+++)」の発売を開始(第一三共ヘルスケアが完成品を供給し、友華生技醫藥股份有限公司が台湾での販売とプロモーションを行う。なお、台湾では含薬化粧品に分類される)[5]
  • 2014年(平成26年)
    • 2月12日 - 美白シートマスク「薬用ホワイトニングフェイシャルマスク」を発売。
    • 3月4日 - しみ(肝斑に限る)改善薬「トランシーノ」を1日2回服用タイプの「トランシーノII」としてリニューアルし、新たに、1日2回服用タイプのビタミンC主薬製剤「トランシーノ ホワイトC」を発売。
  • 2015年(平成27年)1月21日 - 美白美容液「薬用ホワイトニングエッセンス」を処方変更(「透明肌サポート成分EX」を配合)し、「薬用ホワイトニングエッセンスEX」としてリニューアル(併せて、「薬用ホワイトニングシリーズ3日間トライアルセット」もリニューアル)。
  • 2016年(平成28年)1月21日 - 美白乳液「薬用ホワイトニングクリアミルク」を発売。併せて、トライアルセットに「薬用ホワイトニングクリアミルク」を追加して「薬用ホワイトニングシリーズ トライアルセット」としてリニューアルし、「薬用ホワイトニングクリアローション」・「薬用ホワイトニングデイプロテクター」・「薬用ホワイトニングリペアクリーム」・「薬用ホワイトニングフェイシャルマスク」もパッケージリニューアル(外箱の差し色やキャップの色が青に変更される)。
  • 2017年(平成29年)1月18日 - 薬用メイク落とし「薬用クリアクレンジング」と薬用洗顔料「薬用クリアウォッシュ」を発売。これら2製品にはトラネキサム酸が配合されていない代わりに、肌荒れ防止成分のグリチルリチン酸2Kが配合されている。
  • 2018年(平成30年)1月22日 - ビタミンC主薬製剤「トランシーノ ホワイトC」を「トランシーノ ホワイトCクリア」としてリニューアルし、新たに、UVケアアイテムとして「薬用ホワイトニングCCクリーム」と「薬用UVパウダー」を発売。なお、「薬用UVパウダー」にはトラネキサム酸が配合されていない代わりに、肌荒れ防止成分のグリチルレチン酸ステアリルが配合されている。
  • 2019年(平成31年)1月23日 - 「薬用ホワイトニングマスク」を処方変更(グリチルリチン酸2Kを追加配合)し、「薬用ホワイトニングマスクEX」としてリニューアルするとともに、「薬用ホワイトニングUVコンシーラー」を発売。

製品ラインナップ[編集]

内服薬(肝斑改善/ビタミン関連)[編集]

  • トランシーノII【第1類医薬品】 - しみ(肝斑に限る)改善薬。「トランシーノ」に比べて1回の有効成分量を1.5倍としたことで、1日2回の服用となった。また、メーカー希望小売価格を値下げ(本体価格 180錠/3,790円→120錠/3,400円、360錠/7,124円→240錠/6,300円)し、新たに2週間分の60錠を追加設定して3容量となり、自社製造化された。
  • トランシーノ ホワイトCクリア【第3類医薬品】 - ビタミンC主薬製剤。従来の「トランシーノ ホワイトC」の処方をベースにニコチン酸アミドビタミンB3)を追加配合されたほか、成人(15才以上)の服用量を1回3錠から1回2錠に変更。自社製造化された。

スキンケア関連[編集]

スキンケア製品は「薬用ホワイトニングクリアミルク」の発売に伴い、2016年1月からエクスプレステージ(ポーラ化成工業の完全子会社)に製造を委託している。全て【医薬部外品】。

  • トランシーノ 薬用クリアクレンジング - メイク落とし
  • トランシーノ 薬用クリアウォッシュ - 洗顔料
  • トランシーノ 薬用ホワイトニングクリアローション - 美白化粧水。2016年1月のパッケージリニューアルに合わせてメーカー希望小売価格の値下げ(本体価格 3,619円→3,600円)を行った。
  • トランシーノ 薬用ホワイトニングエッセンスEX - 美白美容液。30g入りと50g入りの2容量を設定。
  • トランシーノ 薬用ホワイトニングクリアミルク - 美白乳液
  • トランシーノ 薬用ホワイトニングリペアクリーム - 夜用美白クリーム
  • トランシーノ 薬用ホワイトニングフェイシャルマスクEX - シートマスク。2019年1月のリニューアルにともない、メーカー希望小売価格の設定が無いノープリントプライスへ移行された。
  • トランシーノ 薬用ホワイトニングデイプロテクター(SPF35/PA+++) - 美白UVベース(美白日中用乳液)。2016年1月のパッケージリニューアルに合わせてメーカー希望小売価格の値下げ(本体価格 3,334円→3,300円)を行った。
  • トランシーノ 薬用ホワイトニングCCクリーム(SPF50+/PA++++)
  • トランシーノ 薬用ホワイトニングUVコンシーラー(SPF50+/PA++++)
  • トランシーノ 薬用UVパウダー(SPF50/PA++++)
  • トランシーノ 薬用ホワイトニングシリーズトライアルセット - 1回分ずつのサシェットに封入したトライアルセット。2016年1月に従来の「薬用ホワイトニングシリーズ 3日間トライアルセット(2013年1月発売)」をリニューアル。クリアローション・エッセンスEX・リペアクリームの包数を減らす(クリアローション・エッセンスEX:各6包→各4包、リペアクリーム:3包→2包)代わりに、クリアミルク4包が新たにセットされた。

製造終了品[編集]

  • トランシーノ【第1類医薬品】 - 錠剤タイプのしみ(肝斑に限る)改善薬。「トランシーノII」発売に伴い、2014年3月製造終了。(製造販売元:ダイト)
  • トランシーノ ホワイトC【第3類医薬品】 - ビタミンC主薬製剤。「トランシーノ ホワイトCクリア」発売に伴い、2018年1月製造終了。(製造販売元:京都薬品工業
  • トランシーノ薬用ホワイトニングエッセンス【医薬部外品】 - 美白美容液。「薬用ホワイトニングエッセンスEX」へのリニューアルのため、2015年1月製造終了。(製造販売元:ポーラ化成工業)

脚注[編集]

  1. ^ a b “トラネキサム酸配合「しみ(肝斑(かんぱん))改善薬」承認取得のお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 第一三共ヘルスケア株式会社, (2007年6月25日), http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/2007/pdf/0625kanpan.pdf 2016年1月24日閲覧。 
  2. ^ “しみ(肝斑(かんぱん))改善薬「トランシーノ」新発売のお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 第一三共ヘルスケア株式会社, (2007年8月22日), http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/2007/pdf/0822transino.pdf 2016年1月24日閲覧。 
  3. ^ “韓国における「トランシーノ」の発売について” (プレスリリース), 第一三共ヘルスケア株式会社, (2012年3月5日), http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/transino120305.html 2016年1月24日閲覧。 
  4. ^ “台湾における「トランシーノ 薬用ホワイトニングエッセンス」の発売について” (プレスリリース), 第一三共ヘルスケア株式会社, (2012年6月19日), http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/transino120619.html 2016年1月24日閲覧。 
  5. ^ “台湾における「トランシーノ 薬用ホワイトニングデイプロテクター」の発売について” (プレスリリース), 第一三共ヘルスケア株式会社, (2013年5月10日), http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/transino130510.html 2016年1月24日閲覧。 

外部リンク[編集]