トラピーズ

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トラピーズ
出身地 イングランドの旗 イングランド スタッフォードシャー
ジャンル ロックファンクR&Bプログレッシブ・ロック
活動期間 1969年~1982年
レーベル スレッショルド・レコード
ワーナー・ブラザース・レコード
オーラ・レコード
メンバー 別記

トラピーズ (Trapeze)は、イギリスロックバンド1969年に結成。ムーディー・ブルースが設立した、スレッショルド・レコード新人第1号としてデビューを飾る。 当初はプログレッシブ・ロック色の濃い音楽性を持っていたが、1970年に3ピース編成となったのを機に、ソリッドなハードロックへと音楽性が変化していく。 ファンクソウルR&Bをミクスチャーした独自のロックは当時としては先進性のあるものだった。 しかし大きな商業的成果が出ないままにバンド・メンバーの脱退が相次いでしまい、このバンドが持っていた資質はそれぞれの活動で発揮されることになってしまった。

1982年に解散した後、散発的に再結成しライブを行っている。

キャリア[編集]

1969年 - 1973年[編集]

1969年結成。オリジナル・メンバーは元モンタナズのジョン・ジョーンズ(ボーカル)とテリー・ローリー(ギター・キーボード)に、メル・ギャレー(ギター、ボーカル)、グレン・ヒューズ(ベース、ボーカル)、デイヴ・ホランド(ドラムス、パーカッション)の5人。

1970年5月にセルフタイトルのデビューアルバムをリリースするが、ジョーンズとローリーは早々に脱退しモンタナズに復帰。8月よりギャレー、ヒューズ、ホランドのトリオ編成になり[1]、同年11月に2ndアルバムメデューサ(Medusa) を発表。バンドは1973年前半までこのトリオでツアーに明け暮れる。ツアーはイギリス国内とアメリカ南部に及んだが、この時点ではさしたる商業的成功は収められなかった。

1972年、『連動』(You Are the Music...We're Just the Band) リリース、翌1973年にはグレン・ヒューズがロジャー・グローヴァーの後任としてディープ・パープルに加入するためにグループを去る。ヒューズ脱退後バンドの知名度とセールスは徐々に上向き、アメリカ全域で小規模なアリーナでライヴを重ねた。

1974年 - 1977年[編集]

1974年、以前からライブでの人気曲だった Good LoveDat's It を含む、ヒューズ在籍時の音源によるコンピレーション・アルバム『ザ・ファイナル・スイング』(The Final Swing) をリリース。同年ロブ・ケンドリック(ギター)とピート・ライト(ベース)が加入し、『ホット・ワイヤー』(Hot Wire) を、1976年には2度目のセルフ・タイトル・アルバムを発表し、ハードロック路線を強化していく。

1976年後半、ギャレー、ヒューズ、ホランドのトリオ編成が短期間復活する。これはニュー・アルバム制作を前提とした再編成だったが、結局ヒューズはアルバム制作前に再度脱退する。

1978年 - 1982年[編集]

1978年、ピート・ライトが復帰し、新メンバーのピート・ゴールビーが加入してニューアルバム『ホールド・オン』(Hold On) をリリース。

1979年にホランドがジューダス・プリーストに移籍するためグループを脱退。ついにオリジナル・メンバーはギャレーひとりとなり、新ドラマー、スティーヴ・ブレイが加入して『ライブ・イン・テキサス-デッド・アルマジロ 』(Live in Texas: Dead Armadillos)を発表した。

1981年、ピート・ゴールビーがユーライア・ヒープ移籍のために脱退。ギャレーはマーヴィン・スペンス(ベース)、リチャード・ベイリー(キーボード)を加えてツアーを行うが、結局ギャレー自身がホワイトスネイクに移籍するを決め、1982年にトラピーズは解散した。

1990年代以降[編集]

1991年、ギャレー、ヒューズ、ホランドのトリオにエイジアジェフ・ダウンズを加えた4人組で再結成。ツアーを行いその模様をライヴ・アルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド』(Welcome to the Real World) として発表した。

1994年2月、ニューヨークで行われたレイ・ギラン(元ブラック・サバスバッドランズ)の追悼コンサートで、ギャレー、ヒューズ、ホランドのトリオが再々結集。

2003年12月、Black CloudWay Back To The Bone を含む23曲入りコンピレーションアルバム『オン・ハイ・ワイヤー』(On Highwire) がリリースされた。

2004年、元オジー・オズボーン・バンドのジェイク・E・リーが、彼の70年代のカバー・アルバムで「ウェイ・バック・トゥ・ザ・ボーン」(Way Back To The Bone)をカバー、また、2006年にはパット・トラヴァースが彼のカバー・アルバム『P.T.Power Trio2』の中で「ユー・アー・ザ・ミュージック」をカバーした。

2008年7月1日、中核メンバーだったメル・ギャレーが食道癌で死去(60歳)。

トラピーズの曲の多くがこの20年間、グレン・ヒューズによってライブで演奏されている。

ラインナップ[編集]

1969〜1970[編集]

1970〜1973[編集]

  • Mel Galley - ギター、ボーカル
  • Glenn Hughes - ベース、ピアノ、ボーカル
  • Dave Holland - ドラム、パーカッション

1973[編集]

  • Mel Galley - ギター、ボーカル
  • Glenn Hughes - ベース、ピアノ、ボーカル、リズムギター (→脱退後、ディープ・パープル
  • Dave Holland - ドラム、パーカッション
  • Pete MacKie - ベース

1974〜1976[編集]

  • Mel Galley - ギター、ボーカル
  • Dave Holland - ドラム、パーカッション
  • Rob Kendrick - ギター
  • Pete Wright - ベース

1978〜1979[編集]

  • Mel Galley - ギター、ボーカル
  • Dave Holland - ドラム、パーカッション (→脱退後、ジューダス・プリースト
  • Pete Goalby - ボーカル、ギター
  • Pete Wright - ベース

1980〜1981[編集]

  • Mel Galley - ギター、ボーカル
  • Pete Goalby - ボーカル、ギター(→脱退後、ユーライア・ヒープ
  • Pete Wright - ベース
  • Steve Bray - ドラム

1982[編集]

1992[編集]

  • Mel Galley - ギター
  • Glenn Hughes - ベース、ボーカル
  • Dave Holland - ドラム
  • Geoff Downes - キーボード

ディスコグラフィ[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

  • トラピーズ - Trapeze (1970年)
  • メデューサ - Medusa (1970年)
  • 連動 - You Are the Music...We're Just the Band (1972年)
  • ホット・ワイアー - Hot Wire (1974年)
  • トラピーズ - Trapeze (1976年)
  • ホールド・オン - Hold On (1979年)

ライブ・アルバム[編集]

  • ライブ・イン・テキサス-デッド・アルマジロ - Live in Texas: Dead Armadillos (1980年)
  • Welcome to the Real World - Live 1992 (1993年)
  • Live: Way Back to the Bone (1998年)
  • ライヴ・アット・ザ・ボート・クラブ 1975 - Live At The Boat Club 1975 (2005年)

コンピレーション[編集]

  • The Final Swing (1973年)
  • High Flyers: The Best of Trapeze (1996年)

脚注・出典[編集]

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  1. ^ Tourography”. glennhughes.com. 2018年5月4日閲覧。