トムス・エンタテインメント
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
略称 | TMS |
本社所在地 |
日本 〒164-0001 東京都中野区中野三丁目三一番一号 |
設立 |
1946年(昭和21年)10月22日 (アサヒ手袋製造株式会社) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 2011101042663 |
事業内容 | アニメーションの企画・製作・販売・配給 |
代表者 |
代表取締役会長 岡村秀樹 代表取締役社長 竹崎忠 |
資本金 | 1億円(2017年3月1日現在) |
発行済株式総数 | 4,415万3,101株 |
純利益 |
5億5329万円 (2019年3月期) |
純資産 |
149億3268万1000円 (2019年3月31日現在) |
総資産 |
204億8113万9000円 (2019年3月31日現在) |
従業員数 |
204人 (2017年2月28日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | (株)セガホールディングス 100% |
主要子会社 |
マーザ・アニメーションプラネット(株) 100% (株)テレコム・アニメーションフィルム 100% (株)トムス・ミュージック 100% (株)トムス・フォト 100% |
外部リンク | http://www.tms-e.co.jp/ |
株式会社トムス・エンタテインメント(英: TMS ENTERTAINMENT CO.,LTD.)は、日本のアニメーション制作会社(同社では自社を「アニメーションの総合プロデュース会社」と規定している)。日本動画協会正会員。
概要
1946年(昭和21年)にアサヒ手袋製造株式会社として設立され、元は繊維メーカーであった。後に、旭一編織株式会社、株式会社旭一、旭一シャイン工業株式会社、株式会社キョクイチへ商号変更した。
1989年(平成元年)、ウォッチマングループに買収され、繊維事業からアミューズメント事業へ業態を転換。以降、セガ・エンタープライゼス(後のセガゲームス)に数度の第三者割当増資を仰ぐようになり、1992年(平成4年)にセガグループ傘下となる。
1995年(平成7年)、アニメーション制作大手の東京ムービー新社を吸収合併。2000年(平成12年)、株式会社トムス・エンタテインメントに商号を変更。2003年(平成15年)、繊維事業から完全撤退し、以降はアニメーション制作とアミューズメント施設運営を事業の二本柱としていたが、2008年にアミューズメント施設運営を子会社の「AGスクエア」に分離(その後、セガグループに吸収合併され会社としては消滅。詳細はリンク先を参照)したため、現在はアニメーション制作・映像ライセンスビジネス・コンテンツビジネスの三事業を軸としている。
なお同社の英語表記「TMS」は、東京ムービー新社(Tokyo Movie Shinsha Co., Ltd.)が著作権表記に用いた略称と同じものであり、周年カウントについては旧・東京ムービーがアニメを制作開始した1964年(昭和39年)を起点としている(「沿革」で後述)。
沿革
- 1946年(昭和21年) - 名古屋市瑞穂区にてアサヒ手袋製造株式会社を設立。同年、商号を旭一編織株式会社に変更。
- 1947年(昭和22年) - 株式会社旭一に商号変更。
- 1957年(昭和32年) - 旭一シャイン工業株式会社に商号変更。名古屋証券取引所に上場。
- 1958年(昭和33年) - 名古屋市昭和区に本社移転。
- 1961年(昭和36年) - シャインミンク株式会社を札幌に設立しミンク事業に進出。
- 1962年(昭和37年) - 毛皮事業を開始。
- 1964年(昭和39年)8月 - 旧・東京ムービー、アニメ制作を開始。初作『ビッグX』放送。
- 1974年(昭和49年) - シャインミンクを統合し旭一シャイン工業のミンク事業部とする。本社を名古屋市西区に移す。
- 1980年(昭和55年) - 名古屋市中区錦に本社を移転。
- 1989年(平成元年)4月 - ウォッチマングループに買収される。
- 1991年(平成3年) - 株式会社キョクイチに商号変更。名古屋市中区錦にゲームセンター「AGスクエア」栄店をオープンしアミューズメント事業に進出。
- 1992年(平成4年) - セガ・エンタープライゼスおよび株式会社セガトイズと業務提携。セガグループ入りする。キョクイチは赤字続きで累積損失は12億円に。
- 1994年(平成6年) - 名古屋市中区栄に社屋移転。
- 1995年(平成7年)11月 - セガの子会社だった株式会社東京ムービー新社を吸収合併し、東京支店を設立。東京ムービー事業本部を発足させる。またマルチメディア事業に進出。合併はセガの意向であり、買収の資金もセガからの増資で得た資金によるもの。
- 1996年(平成8年) - シンガポール現地法人設立。また株式会社大王振興(後の株式会社オーペス)を子会社にする。
- 1997年(平成9年)7月 - 鉄鋼メーカーだった矢作製鉄株式会社(後の株式会社ヤハギ)を買収。
- 1998年(平成10年)3月 - ヤハギ株を売却し、資本提携を解消。
- 2000年(平成12年)1月 - 株式会社トムス・エンタテインメントに商号変更。
- 2003年(平成15年) - 繊維事業から完全に撤退。
- 2004年(平成16年) - 東京支社を東京本社に改組。
- 2005年(平成17年) - セガサミーホールディングスが51%の株式を取得。子会社となる。
- 2006年(平成18年)
- 2008年(平成20年)
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)3月 - 子会社として株式会社スタジオさきまくら[3]を設立。
- 2012年(平成24年)
- 4月1日 - 株式会社スタジオさきまくらを吸収合併。
- 11月26日 - 本店所在地を東京都中野区中野三丁目(旧・エイムクリエイツ本社ビル)に移転。
- 2013年(平成25年)
- 12月1日 - 制作スタジオを東京都中野区上高田から本店と同じ場所に移転。
- 2014年(平成26年)
- 10月12日 - 旧・東京ムービーがアニメ制作を開始してから50周年を迎えた事を記念し、記念イベント「トムスFes.」を東京・よみうりホールで開催。『ルパン』・『コナン』など長年に渡って制作し続けた作品や『ヴァンガード』・『弱虫ペダル』など近年の制作作品に出演した声優たち総勢25人が登壇、トムスアニメ50周年の祝辞を述べた。
- 2015年(平成27年)
- 2月23日 - アニメ製作開始50周年事業の一環として、西武鉄道とのコラボアニメ「でででん」を制作。
- 4月1日 - セガサミーグループ再編に伴い、セガサミーホールディングスの完全子会社から株式会社セガホールディングスの完全子会社となる[4][5]。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 3月1日 - 資本金を88億1686万6000円から1億円に減資[6]。
- 2019年(平成31年/令和元年)
特徴
- 旧作の修復作業に積極的であり[8]、一部の作品ではDVD発売時のリマスター化の際にハイビジョン・マスターを制作していることもあった[9]。だが、修復作業の過程で旧東京ムービー社が製作したテレビアニメ作品のオリジナルの表記を変更し「製作・著作 トムス・エンタテイメント」とする場合が多く賛否両論だった[要出典]が、現在は映像はそのままに本編終了後にトムスの表記を添えるなどのオリジナルを尊重するなどの配慮はしている。
制作スタジオ
2010年代頃から、トムスが出資している作品の映像クレジットで、トムス社と共に同社の制作スタジオ名も併記される様になった。スタジオ名には数字もしくは数由来の語句が入っている。なお、他の会社がメインで出資、もしくは共同で制作している場合は会社名のみで、スタジオ名表記は無い。
現在確認されているのは下記の通り。
- 現在[10]
-
- V1Studio - 『名探偵コナン』(劇場版は16作目から)など
- だぶるいーぐる - 『ナナマル サンバツ』、『ソラとウミのアイダ』など
- 3xCube - 『それいけ!アンパンマン』など
- トロワスタジオ - 『ルパン三世 グッバイ・パートナー』など
- 制作8班(8PAN) - 『弱虫ペダル』シリーズ、『Dr.STONE』など
- 過去に存在したスタジオ
-
- 777 Studio - 『幕末義人伝 浪漫』
- Po10tial - 『LUPIN the Third -峰不二子という女-』
作品履歴
グループ会社
- テレコム・アニメーションフィルム
- トムス・フォト
- マーザ・アニメーションプラネット
- リバプール
- トムス・ミュージック
- トムス・ジーニーズ
- アルテメイト
- TMS MUSIC (UK) LIMITED(英国)
- TMS MUSIC (HK) LIMITED(香港)
- TMS ENTERTAINMENT USA,INC.(米国、非連結)
過去
- ヤハギ - 株式を売却。
- AGスクエア - セガアミューズメント施設事業部、セガビーリンクと統合してセガ エンタテインメントとなった。
- スタジオさきまくら[3] - トムス・エンタテインメントに吸収合併。
- トクシス - マーザ・アニメーションプラネットへ事業を譲渡し、2019年3月に解散した後、同年6月に清算結了[11][12][13]。
関連人物
アニメーター・演出家
脚本・文芸
音響
プロデューサー
制作進行・担当
- 松田拓也
- 竹元将泰
- 小塚郁
- 坂井広樹
- 廣田桂祐
- 柳澤旺秀
- 上原達矢
- 吉府和大
脚注
- ^ アミューズメント事業の譲渡の契約解消に関するお知らせ トムス・エンタテインメント ニュースリリース、2008年9月29日
- ^ セガサミーホールディングス株式会社による株式会社サミーネットワークス、株式会社セガトイズ及び株式会社トムス・エンタテインメントの株式交換による完全子会社化のお知らせセガサミーホールディングス 2010年8月27日
- ^ a b 命名は出﨑統。諏訪道彦 (2011年5月12日). “持ってるコナン君!?”. スワッチのアニメ日記. 讀賣テレビ放送. 2014年6月4日閲覧。なお、「さきまくら」は出﨑統本人のペンネーム。
- ^ "セガグループの再編及び新会社設立のお知らせ" (PDF) (Press release). セガホールディングス. 12 February 2015. 2019年7月6日閲覧。
- ^ "グループ内組織再編とそれに伴う一部子会社の名称変更に関するお知らせ" (PDF) (Press release). セガサミーホールディングス. 12 February 2015. 2019年7月6日閲覧。
- ^ 平成29年3月期決算公告 (PDF) トムス・エンタテインメント
- ^ "モンキー・パンチ逝去に関するお知らせ(訃報)NEWS RELEASE" (PDF) (Press release). トムス・エンタテインメント. 17 April 2019. 2019年7月6日閲覧。
- ^ 昭和のアニメ、高画質で再登場
- ^ 『元祖天才バカボン』、『ルパン三世』、『それいけ!アンパンマン』シリーズが該当する。
- ^ “組織図”. トムス・エンタテインメント. 2014年4月1日閲覧。
- ^ 解散公告トクシス 2019年4月1日
- ^ 株式会社トクシス 事業承継に関するお知らせマーザ・アニメーションプラネット 2019年3月8日
- ^ 株式会社トクシス国税庁法人番号公表サイト
関連項目
- 東京ムービー - 東京ムービーおよび東京ムービー新社の概要・沿革についてはこの項目を参照。
- トムス・エンタテインメントの作品一覧
- ブレインズ・ベース
- ufotable - 同社出身の近藤光が設立
- 遊歩堂
- EMTスクエアード
- アンサー・スタジオ
- ウォッチマン - TMSがセガに買収された時には、当社とは無関係となっていた。
外部リンク
- 公式サイト
- トムス・エンタテインメント (@TMSent_jp) - X(旧Twitter)
- TMSアニメ55周年公式チャンネル - YouTubeチャンネル