トニー・アイオミ

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トニー・アイオミ
Tony Iommi
Tony-Iommi 2009-06-11 Chicago photoby Adam-Bielawski.jpg
基本情報
出生名 Anthony Frank Iommi
生誕 (1948-02-19) 1948年2月19日(72歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド バーミンガムアストン英語版
ジャンル ヘヴィメタル
職業 ギタリスト
担当楽器 ギター
活動期間 1966年 -
共同作業者 Mythology
Velvett Fogg
ジェスロ・タル
ブラック・サバス
ヘヴン・アンド・ヘル
グレン・ヒューズ
公式サイト Iommi.com
著名使用楽器
ギブソン・SG

トニー・アイオミTony Iommi1948年2月19日 - )は、イギリスギタリストブラック・サバスのメンバーとして知られる。ウェスト・ミッドランズバーミンガム出身。身長183cm。

ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第86位、2011年の改訂版では第25位。

来歴[編集]

バーミンガムでアースというバンドを結成し、後にブラック・サバスと改名。デビュー前には一時的にジェスロ・タルに加入し、ローリング・ストーンズ主宰のイベント「ロック・アンド・ロール・サーカス」に出演したが、レコーディングには参加せずブラック・サバスに戻る。1970年のデビュー以来、ブラック・サバスのすべてのアルバムに参加している。

概要[編集]

1978年のアイオミ

左利きでレフティギターを使用している。元々はドラム志望だったが、金欠でドラムキットを買えず、しばらくして今度はギターに興味を持ち、右利き用のアコースティックギターを購入した。ギブソン社に24フレット仕様のSGモデルの製作を依頼するも断られ、英国のギタールシアーJohn birch製作のSGモデルを使用し、ヘヴィな音を出す。また、パワー・コードを多用しながら抒情性も感じさせる同じフレーズの繰り返しにより、彼独特の雰囲気を持たせ音世界が特徴である。ただ、その灰汁の強さ故に聴き手を限定することもある。

「ナショナル・アクロバット」や「イントゥ・ザ・ヴォイド」「スノウブラインド」など、1970年代初期の作品に、彼の特徴が強く表れている。何かに追われているような緊張感、と矛盾するような開放感を併せ持っている。レッド・ツェッペリンディープ・パープルなど他のバンドと同様に、独創性のある超重量級の音色や重苦しさの表現が秀逸である。その独特のサウンドとオスティナートのフォーマットは後続への影響も大きい。

1970年代初期の生の演奏においては速弾きを披露したり、ブルース1950年代ロックンロールも演奏した。そのキャリアを通じて不変といえる、独特の間を持たせたヘヴィかつシンプルなリフの創作力は高く評価されている。

指切断事故[編集]

アイオミの右手中指薬指は、板金工時代の事故で先端部分が失われている。アイオミは工場で鉄板をプレス係に送り出す役目であった。その工場を退職するちょうどその日はたまたまプレス工が無断欠勤しており、アイオミがプレス係と送り出す役を兼務する羽目になった。兼務は大変な上にプレス作業に慣れていなかったため機械のスピードについていけず、アイオミはあやまってプレス機械に手を入れてしまい、指を切断してしまった。左利きのため右手指で押弦を行うアイオミには致命的な事故であった。工場の監督がアイオミを励ますためにベルギー人ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトのアルバムを聞かせた。ジャンゴも火災事故で左手の薬指と小指が動かなくなったものの、そのハンディを乗り越えてギタリストとして活躍していた。彼の存在に励まされたアイオミは奮起し、右手の指の先端に洗剤のプラスチック容器を溶かして作ったチップをはめて、そのハンディを克服した。さらにギターの弦のテンションを極限まで下げ、わずかな力でも弦を押さえられるようにした。これにより、アイオミのギターは音が低く、潰れたような特徴的なサウンドとなり、その音色は後に様々なヘヴィメタルのギタリストに影響を与えた。

ソロ活動[編集]

ディスコグラフィ[編集]

ソロ・アルバム[編集]

  • 『アイオミ』 - Iommi (2000年)
  • 『ザ・1996・DEPセッションズ』 - The 1996 DEP Sessions (2004年) ※アイオミ・ウィズ・グレン・ヒューズ名義
  • ヒューズド』 - Fused (2005年) ※アイオミ - トニー・アイオミ&グレン・ヒューズ名義

ブラック・サバス[編集]

ヘヴン・アンド・ヘル[編集]

  • 『ライヴ・フロム・レディオ・シティ・ミュージック・ホール』 - Live from Radio City Music Hall (2007年)
  • 『ザ・デヴィル・ユー・ノウ』 - The Devil You Know (2009年)
  • 『ネオン・ナイツ~ライヴ・アット・ヴァッケン2009』 - Neon Nights: 30 Years of Heaven & Hell (2010年)

ジェスロ・タル[編集]

  • 『20イヤーズ・オブ・ジェスロ・タル』 - 20 Years of Jethro Tull (1988年) ※コンピレーション。「Stormy Monday Blues」「Love Story」 (1968年11月5日、BBCでのライブ)で演奏
  • "A Song for Jeffrey" (1968年12月11日、『ロックンロール・サーカス』 - The Rolling Stones Rock and Roll Circus公演にて演奏)

参加アルバム[編集]

  • Various Artists : 『ヘヴィ・メタル / オリジナルサウンドトラック』 - Heavy Metal Soundtrack (1981年)
  • Various Artists : 『アースクェイク / ロック・エイド・アルメニア』 - Rock Aid Armenia - The Earthquake Album (1990年)
  • クイーン & Various Artists : 『フレディ・マーキュリー追悼コンサート』 - The Freddie Mercury Tribute Concert (1992年) ※DVD
  • ダイアモンド・ヘッド : 『デス・アンド・プログレス』 - Death and Progress (1993年)
  • オジー・オズボーン : 『ライヴ&ラウド』 - Live & Loud (1993年)
  • カテドラル : 『カーニバル・ビザール』 - The Carnival Bizarre (1995年)
  • Various Artists : Twang! – A Tribute to Hank Marvin & The Shadows (1996年)
  • オジー・オズボーン : 『グレイテスト・ヒッツ〜オズマン・コメス〜』 - The Ozzman Cometh (1997年) ※コンピレーション
  • Drain STH : Freaks of Nature (1999年)
  • Necromandus : Orexis of Death (1999年) ※1973年録音
  • Various Artists : 『パーティー・アット・ザ・パレス クイーン・エリザベス二世即位50周年記念コンサート』 - Party at the Palace: The Queen’s Concerts, Buckingham Palace (2002年)
  • イアン・ギラン : 『ギランズ・イン』 - Gillan's Inn (2006年)
  • イアン・ギラン & トニー・アイオミ (WhoCares) : Ian Gillan & Tony Iommi: WhoCares (2012年)
  • キャンドルマス : 『ザ・ドア・トゥ・ドゥーム』 - The Door to Doom (2019年)[1]

脚注[編集]

外部リンク[編集]