トップ・ハット

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トップ・ハット
Top Hat
監督 マーク・サンドリッチ
脚本 ドワイト・テイラー英語版
アラン・スコット英語版
製作 パンドロ・S・バーマン英語版
出演者 フレッド・アステア
ジンジャー・ロジャース
音楽 アーヴィング・バーリン
マックス・スタイナー
撮影 デヴィッド・エイベル英語版
編集 ウィリアム・ハミルトン英語版
製作会社 RKO
配給 RKO
公開 アメリカ合衆国の旗 1935年8月29日
日本の旗 1936年1月
上映時間 99分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $609,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $1,782,000
世界の旗 $1,420,000[1]
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トップ・ハット』(Top Hat)は、1935年アメリカ合衆国ミュージカル映画フレッド・アステアジンジャー・ロジャースによる共演第4作である。歌曲をアーヴィング・バーリンが担当。RKOスタジオ製作。

2011年イギリスにて舞台化された。

ストーリー[編集]

コンチネンタル』以来アステア=ロジャース映画でおなじみのすれ違いラブコメディ

公演のためにロンドンを訪れたブロードウェイダンサーのジェリーが、同じホテルに滞在するモデルのデイルに一目惚れ。一時は心を通じ合わせる二人だが、ジェリーのことを友人の夫だと勘違いしたデイルはベニスへ逃れ、当てつけにデザイナーのアルベルトと結婚してしまう。あわてて後を追ったジェリーは何とかデイルの勘違いを説き、アルベルトとの結婚も司式の牧師が偽者であるために不成立となり、ハッピーエンドとなる。

キャスト[編集]

日本語吹き替え[編集]

※ 吹き替え放映:日本テレビ『新春映画劇場三本立て』より

解説[編集]

コンチネンタル』(1934年)の大成功によって「マネー・メイキング・スター」となったアステアとロジャースのコンビの第四作として、スタジオは同作の路線を踏襲した作品を企画した。製作のパンドロ・S・バーマンは本作の目玉としてアーヴィング・バーリンに歌曲を依頼し、監督のマーク・サンドリッチ、共演のエドワード・エヴァレット・ホートンエリック・ローズエリック・ブロアなど『コンチネンタル』のスタッフキャストを再結集した。先行して出来上がったバーリンの歌に添うように脚本が執筆されたが、共演者を『コンチネンタル』と同じような役で起用し、ストーリーよりもミュージカル・シークエンスを重視した内容はほとんど『コンチネンタル』の焼き直しに過ぎず、目を通したアステアはバーマンに長文の手紙を送って書き直しを依頼した(アステアは人見知りのつよい性格で制作会議などで発言することが苦手であったため、しばしば映画に対する要求は書簡のかたちで行われた)。バーマンは脚本の訂正を確約したが、それでもなおストーリーは『コンチネンタル』の影響を脱することができなかった。

バーリンは『トップ・ハット』のために『No Strings』『Isn't This a Lovely Day?』『Top Hat, White tie and Tails』『Cheek to Cheek(頬よせて)』を作曲。後にスタンダード・ナンバーとなった作品が多く含まれていた。さらにスタジオ側の要求でプロダクション・ナンバーにふさわしい明るい曲として『The Piccolino』を提供。バーリン自身はこの曲の出来にかならずしも満足せず、アステアも気に入らなかったため、当初の予定とは異なりロジャースが歌ったが、公開後は高い人気を集めた。

ダンスのために5週間のリハーサルを要求したアステアは、ハーミズ・パンとともに5曲のダンスに振付を行い、撮影ではいつもどおり完璧な演技を披露した。本作では驚異的なタップ・ダンスによって組み立てられた『No Strings』、1930年ミュージカル『スマイルズ』でアステアが踊った『Say Young Man of Manhattan』からヒントを得た『Top Hat, White tie and Tails』の二曲でアステアがソロをつとめ、『Isn't This a Lovely Day?』『頬よせて』がジンジャーとのペア・ダンスであった。なおウディ・アレン監督『カイロの紫のバラ』(1985年)のラスト・シーンには『頬よせて』のシークエンスが用いられ、本作へのオマージュとされている。

『頬よせて』のための衣装として、スタジオは1500ドル分のオーストリッチの羽をあしらったドレスをロジャースに用意するが、衣装リハーサルに入るとドレスの羽が大量に抜け落ち、舞台上は「コヨーテニワトリを襲ったような」[2]吹雪」となり、目や鼻に入った羽のためにアステアはくしゃみが止まらなくなった。衣装係は羽をすべてドレスに縫いつけると確約し、翌日再度リハーサルが行われるが、依然として羽は抜け続け、怒ったアステアがロジャースとその母親(ロジャースの母は有名なステージママで、撮影には必ず同伴していた)に当り散らし、その日の撮影は中止となった。最終的に抜け落ちる羽がなくなるまでテイクが重ねられ、公開分の映像が撮影された。後にアステアとハミーズ・パンは『フェザー』という『頬よせて』の替え歌を作り、ロジャースにささげてからかった[3]

評価[編集]

公開後はアステア=ロジャースの共演作中最高の評価を得、興行的にも大成功を博した[3]。興行収入は300万ドルを超え、第8回アカデミー賞では作品、美術、振付、主題歌の4部門にノミネートされた[4]

1990年、『トップ・ハット』は、「文化的・歴史的および審美的にみて重要な映画である」として、アメリカ国立フィルム登録簿に登録された[5]

2006年、この映画はアメリカン・フィルム・インスティチュートミュージカル映画ベストの第15位にランクインした[6]

舞台[編集]

同映画の舞台化作品が、2011年にイギリス国内ツアーで初演。その後2012年5月よりウエスト・エンドでも上演された。同年のローレンス・オリヴィエ賞で7部門にノミネートされ、新作ミュージカル賞、振付賞、衣裳デザイン賞の3部門にて同賞を受賞している[7]

音楽はアーヴィング・バーリンが担当。映画版に用いられた楽曲に加えて、バーリンが生前に手掛けた1200曲以上のヒット曲から10数曲を厳選して用いている[8]

日本では2015年9月から10月にかけて東京・東急シアターオーブと大阪・梅田芸術劇場にて初来日公演が行われた[7][8]

日本版としては、2015年3月から4月にかけて宝塚歌劇団宙組公演として梅田芸術劇場メインホールと赤坂ACTシアターで初上演。脚本・演出は齋藤吉正、主演は朝夏まなとが務め、朝夏の宙組トップスターお披露目公演となる[9]

また、2018年11月から12月にかけて東京・東急シアターオーブと大阪・梅田芸術劇場にて上演。英国版オリジナルスタッフとなっており、演出・脚色はマシュー・ホワイト。主演はV6坂本昌行。ヒロイン役の多部未華子は本作がミュージカル本格初挑戦となる[10][11]

主な配役

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b Richard Jewel, 'RKO Film Grosses: 1931-1951', Historical Journal of Film Radio and Television, Vol 14 No 1, 1994 p55
  2. ^ Astaire, Fred (1959). Steps in Time. London: Heinemann. pp. 205-211. ISBN 0-241-11749-6. 
  3. ^ a b Mueller, John (1986). Astaire Dancing – The Musical Films. London: Hamish Hamilton. pp. 76-87. ISBN 0-241-11749-6. 
  4. ^ Session Timeout - Academy Awards® Database - AMPAS”. Awardsdatabase.oscars.org (2010年1月29日). 2012年11月9日閲覧。
  5. ^ Films Selected to The National Film Registry, Library of Congress 1989-2009 (National Film Preservation Board, Library of Congress)”. Loc.gov. 2012年11月8日閲覧。
  6. ^ アーカイブされたコピー”. 2011年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月19日閲覧。
  7. ^ a b 作品紹介”. ミュージカル「TOP HAT(トップ・ハット)」来日公演. 梅田芸術劇場. 2018年5月1日閲覧。
  8. ^ a b 小野寺悦子 (2015年9月29日). “往年の大ヒットミュージカル映画が舞台に!『TOP HAT』”. SPICE. イープラス. 2018年5月1日閲覧。
  9. ^ 宝塚歌劇団宙組・次期トップスターは朝夏まなとに お披露目公演は『TOP HAT』”. シアターガイド (2014年10月2日). 2015年2月20日閲覧。
  10. ^ “ミュージカル「TOP HAT」上演決定、坂本昌行・多部未華子らが出演”. ステージナタリー. (2018年5月1日). https://natalie.mu/stage/news/280384 2018年5月1日閲覧。 
  11. ^ “V6坂本昌行、多部未華子と初共演!多部はミュージカル本格初挑戦”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2018年5月1日). http://www.sanspo.com/geino/news/20180501/joh18050110000001-n1.html 2018年5月1日閲覧。 

外部リンク[編集]

映画
舞台