トウブシシバナヘビ

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トウブシシバナヘビ
トウブシシバナヘビ
トウブシシバナヘビ Heterodon platirhinos
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: マイマイヘビ科 Dipsadidae
: シシバナヘビ属 Heterodon
: トウブシシバナヘビ
H. platirhinos
学名
Heterodon platirhinos
Latreille, 1801
和名
トウブシシバナヘビ
英名
Eastern hognose snake

トウブシシバナヘビ(東部猪鼻蛇、Heterodon platirhinos)は、マイマイヘビ科シシバナヘビ属に分類されるヘビ。シシバナヘビ属の模式種

分布[編集]

模式標本の産地(模式産地)はフィラデルフィア周辺(ペンシルベニア州)。

アメリカ合衆国アイオワ州アーカンソー州アラバマ州イリノイ州インディアナ州ウィスコンシン州ウエストバージニア州オクラホマ州オハイオ州カンザス州ケンタッキー州コネティカット州サウスカロライナ州サウスダコタ州南東部、ジョージア州テキサス州東部、テネシー州デラウェア州ニューハンプシャー州南部、ニューヨーク州南東部、ネブラスカ州東部、ノースカロライナ州バージニア州バーモント州南部、フロリダ州、ペンシルベニア州、マサチューセッツ州ミシガン州ミシシッピ州ミズーリ州ミネソタ州東部、メリーランド州ルイジアナ州ロードアイランド州)、カナダオンタリオ州南部)

形態[編集]

全長は30-80cm。最大全長137cm。体形は非常に太い。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は23か25。総排出口までの腹面にある幅の広い鱗の数(腹板数)は114-150。腹面の総排出口から後部の鱗の数(尾下板数)は37-60。体色の変異は大きく、黒化型の個体も比較的多い。背面には16-31個の暗色の斑紋が入る。腹面の鱗(腹板)は暗色で、腹面の総排出口から後部の鱗(尾下板)の色彩は腹板より淡い。

吻端の鱗(吻端板)はシシバナヘビ属内ではあまり反りあがらない。種小名platirhinosは「平たい角」の意。吻端板と前額板の間には対にならない小型の鱗が1枚入るが、稀に小型の鱗が無い個体や2枚入る個体もいる。左右の前額板は間に小さい鱗が入らないため接する。

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唾液に獲物を痺れさせる毒がある。

生態[編集]

基底が砂地の草原や開けた森林、農耕地等に生息する。

食性は動物食で、主にカエルを食べる。

繁殖形態は卵生。

人間との関係[編集]

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。抱卵した野生個体を採集しその個体から産まれた繁殖個体が少数流通し、野生個体が稀に流通する。ケージは脱走されないような物を用いる。床材としてウッドチップやウッドシェイブ、メンテナンス性を重視するならキッチンペーパー等を用いるがこまめに交換するようにする。多くの個体はヘビ用の餌として専門店等でコンスタントに入手できるマウスに餌付いていないことが多く、またマウスに餌付きにくい。餌の面から属内でも飼育の難しい種とされ、累代飼育下繁殖例もほとんど知られていない。唾液には毒があるが、人に対して威嚇等で噛みついてくることはない。しかし給餌中に餌と間違えて噛みつくことがあるため注意が必要。長時間噛まれた際に患部が腫れあがった例があるため、長めのピンセットを用いたり夜間に置き餌をする等してなるべく給餌中の接触は避ける。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、128頁。
  • 鳥羽通久 「ペットとしてのヘビ シシバナヘビ」『クリーパー』第20号、クリーパー社、2003年、60、82頁。
  • 山田和久 『爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ』、誠文堂新光社2005年、45頁。
  • 八木厚昌 「シシバナヘビの飼育と繁殖」『エクストラ・クリーパー』No.1、誠文堂新光社、2006年、67-72頁。