トウキョウソナタ

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トウキョウソナタ
Tokyo Sonata
監督 黒沢清
脚本 マックス・マニックス
黒沢清
田中幸子
製作総指揮 小谷靖
マイケル・J・ワーナー
出演者 香川照之
小泉今日子
役所広司
音楽 橋本和昌
撮影 芦澤明子
編集 高橋幸一
製作会社 Entertainment Farm
フォルティッシモ・フィルムズ
博報堂DYメディアパートナーズ
ピックス(現:エイベックス・ピクチャーズ
配給 ピックス
公開 フランスの旗 2008年5月17日CIFF
日本の旗 2008年9月27日
上映時間 119分
製作国 日本の旗 日本
オランダの旗 オランダ
香港の旗 香港
言語 日本語
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トウキョウソナタ』は、2008年日本オランダ香港の合作映画である[1]

あらすじ[編集]

井の頭線沿線の二階建て一軒家に暮らす佐々木一家は、それぞれに秘密を抱えていた。

健康機器メイカーで働く佐々木竜平(香川照之)は、より安い賃金で働く中国人労働者のために、会社を解雇される。翌日以降も同じようにスーツ姿で家を出る彼は、ハローワークで職を探すが、良い条件の仕事はなかなか見つからない。そんな折、高校の同級生だった黒須(津田寛治)と偶然に公園で再会し、同じ失業者として意気投合するものの、黒須夫妻は中学生の一人娘を残して自殺する。そのことを知った竜平は、ショッピング・モールの清掃員の職に就く。それでも、会社を解雇されたことは今も家族に言い出せないままであった。

夜中にアルバイトをしている長男の貴(小柳友)は、アメリカ軍の国外志願兵に応募しており、中東へ従軍するつもりでいた。母の恵(小泉今日子)に、あとは保護者が入隊志願書に署名すれば合格できる、と告げる。貴がそのことを父の竜平にも話すと、竜平は反対だという。結局、恵一人の承諾を得て、恵に見送られながら貴はアメリカへと旅立つ。

次男の健二(井之脇海)は、小学校の給食費をピアノ教室の月謝にあてて、金子先生(井川遥)にピアノを教わっている。給食費の未納で小学校に呼び出された恵は、健二の行動に驚くが、竜平には黙ったまま、健二のピアノ教室通いを続けさせようと決意する。しかし、健二の才能を見抜いた金子先生から音楽大学附属中学校を受験するよう勧める手紙が家に届き、それを読んだ竜平は、健二との口論の末、彼を殴ってしまう。二階に上がろうとした健二は、階段を滑り落ちて、病院に運び込まれる。

ある日、強盗(役所広司)が佐々木家に押し入り、恵に盗難車を運転させ、恵を家から連れ出す。恵が一人でショッピング・モールに立ち寄ると、清掃員の格好をした竜平と鉢合わせする。トイレを清掃しているときに見つけた大量の札束をポケットに忍ばせていた竜平は、その場から逃げ出すようにショッピング・モールをあとにする。走り続けた末に自動車にはねられた竜平は、翌朝まで路上で意識を失う。一方、恵は海辺の小屋で強盗と夜を過ごす。翌朝、恵が外に出てみると、浜辺には波打ち際までつづく車輪の跡が残されているだけだった。その頃、健二は友人の家出を手伝おうとするが、喘息の発作が起きた友人は親に捕まってしまう。バスに無賃乗車しようとした健二は、警察の留置場で一晩を明かすことになる。不起訴処分で釈放された彼が家に帰ってみると、そこには誰もいなかった。やがて恵が、そして竜平が、それぞれ帰宅する。三人は静かに食卓を囲む。

音楽大学附属中学校の入学試験。実技試験の会場には、並んで座る竜平と恵の姿があった。金子先生も入って来る。観衆に見守られる中、健二はクロード・ドビュッシーの「月の光」を演奏する。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

製作[編集]

脚本のマックス・マニックスは『レイン・フォール/雨の牙』(2009年)で知られるオーストラリアの映画監督であり、おなじく田中幸子は、東京藝術大学大学院映像研究科での黒沢の教え子で、2007年に『夏の旅』で第33回「城戸賞」を受賞した日本の脚本家である。

共同製作のEntertainment Farmは日本の映画会社、共同製作のフォルティッシモ・フィルムズはオランダの映画会社、共同製作・配給のピックスは、エイベックス傘下の日本の映画会社である。

受賞[編集]

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  1. ^ Dan Fainaru (2008年5月19日). “Tokyo Sonata - Reviews - Screen”. Screen International. 2014年4月25日閲覧。

外部リンク[編集]