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トゥインク (ゲイ・スラング)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブレント・コーリガン(Brent Corrigan)は、『Fuck Me Raw』で2008年のゴールデンディッキー賞「Best (アマチュア) Twink Performer - Bottom」を受賞し、当時所属していたスタジオ、コブラ・ビデオ(Cobra Video)は、彼の作品を中心に「Best (アマチュア) Twink Studio」を受賞した。[1][2]

トゥインク (英:Twink) とは、英語ゲイスラングのひとつで、若くてスリムで、体毛や顎鬚などが薄いか殆どない男性を指す[3][4]。一部では、フォックス、プラム、チック、チキン (ゲイ)en)ともいう[5]

類語として、女々しい男性という意味の twinkle-toes は軽蔑的な意味合いで用いられる傾向がある[6]

語源

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トゥインキーの名前の由来は、トゥインキーのお菓子。

同名の金色のペニス型のケーキ菓子、「トゥインキー」(典型的なジャンクフードの一つ)が語源となっている。この菓子は栄養価は殆ど無いが、甘く、中にはクリームが一杯つまっている[7][8]。クリームは、ザーメン(精液)を意味する婉曲表現でもある[9]

エッセイストZeb J. Tortoriciは、ゲイ・トゥインク・ポルノが、視覚や肛門で男らしさを受容している作品とパフォーマンスで成功している点に注目している[10]。ツインキーの外観の金色は、日焼けした男性を暗示させる[11]

利用

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2009年6月にニューヨーク州アルバニーで開催されたCapital Gay Prideのパレードでは、ツインクとクマの対比が見られる。若い金髪(中央)のネイキッド・ボーイ・ニュースのホスト、J.Son Dinantは、細身の体格と全体的に若々しい外見のため、一般的には双子っぽいと考えられているが、右側の男性、ポルノスターのManuel Torresは、がっしりとした体格と体毛のため、一般的には熊だと考えられてている。[12][13]

トゥインクと呼ばれるゲイ男性は、若々しさや清潔感のある顔を強調する為、顎鬚は剃っていることが多い。この用語は熊系のゲイからはしばしば侮蔑的に用いられることがある[14]。またこの語は、フェム・トゥインク、ユーロ・トゥインク、マッスル・トゥインクなどとも形容され、多くの場合はゲイ産業で使われる。

この語は "teenaged, white, into no kink" のバクロニムという説もあるが、根拠はない[15][16]

記号 (コード)

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コードとしては、身体的な特徴では、髪の色「c」、髪の長さや髭の有無などの「l」、若々しさの「y」、天賦の才能(endowment)の「e」などを含む。精神的なものでは、変態(kinky)の「k」や「queeniness」(en)の「q」などが含まれる。

脚注

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  1. ^ 2008 Golden Dickie Award Winners”. Rad Video (2006年). 2008年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月8日閲覧。
  2. ^ "Corrigan was born in Lewiston, Idaho and grew up in the suburbs of Seattle" The Traci Lords of the gay industry tells his story; claims the owner of Cobra knew he was underage Archived 2016年1月20日, at the Wayback Machine.
  3. ^ McGinniss, Joe (2007). Never Enough. Simon and Schuster. p. 280. ISBN 0-7432-9636-2. https://books.google.com/books?id=eN7zJAAACAAJ 2008年7月10日閲覧。 
  4. ^ Herbst, Philip (2001). Wimmin, Wimps & Wallflowers: An Encyclopaedic Dictionary of Gender. Intercultural Press. p. 23. ISBN 1-877864-80-3. https://books.google.co.jp/books?id=8rgUeEpWfbsC&redir_esc=y&hl=ja 2008年7月10日閲覧。 
  5. ^ Green, Jonathon (2006). Cassell's Dictionary of Slang. Sterling Publishing Company, Inc.. p. 272. ISBN 0-304-36636-6. https://books.google.co.jp/books?id=5GpLcC4a5fAC&redir_esc=y&hl=ja 2007年12月4日閲覧。 
  6. ^ Herbst, Philip (2001). Wimmin, Wimps & Wallflowers: An Encyclopaedic Dictionary of Gender. Intercultural Press. p. 90. ISBN 1-877864-80-3. https://books.google.co.jp/books?id=8rgUeEpWfbsC&redir_esc=y&hl=ja 2008年7月10日閲覧。 
  7. ^ Baker, Paul (2002). Polari - The Lost Language of Gay Men. Routledge. ISBN 0-415-26180-5. https://books.google.com/books?q=twink+gay+slang&as_brr=3 2008年7月10日閲覧。 
  8. ^ Sagon, Candy (2005年4月13日). “Twinkies, 75 Years And Counting”. Washington Post. 2008年7月11日閲覧。
  9. ^ Petkovich, Anthony (2002). The X Factory: Inside the American Hardcore Film Industry. Headpress. ISBN 978-1-900486-24-8. https://books.google.co.jp/books?id=8ghuHL0JZ1kC&redir_esc=y&hl=ja 2013年8月2日閲覧。 
  10. ^ Driver, Susan (2008). Queer Youth Cultures: Performative and Political Practices. SUNY Press. pp. 199–215. ISBN 978-0-7914-7886-8. https://books.google.co.jp/books?id=xHEcZEcgFfcC&redir_esc=y&hl=ja 2013年8月2日閲覧。 
  11. ^ What is.. twink?”. Gay Demon Media (2008年). 2008年7月10日閲覧。
  12. ^ Scott Jacobson, Todd Levin, Jason Roede, Sex: Our Bodies, Our Junk, pages 204-206, Random House, Inc., 2010, ISBN 0-307-59216-2, ISBN 978-0-307-59216-3.
  13. ^ Joan Z. Spade, Catherine G. Valentine, The kaleidoscope of gender: prisms, patterns, and possibilities, Pine Forge Press, 2007, pages 293-296, ISBN 1-4129-5146-1, ISBN 978-1-4129-5146-3.
  14. ^ Wright, Les (2001). The Bear Book II: Further Readings in the History and Evolution of a Gay Subculture. Haworth Press. p. page 8. ISBN 0789006367 
  15. ^ Pride Panel Terms and Definitions”. OSU Pride Center, Oregon State University. 2008年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年3月13日閲覧。
  16. ^ Twink”. The Free Dictionary [Acronyms]. 2008年3月13日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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