デモンゲイズ

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デモンゲイズ
ジャンル ファンタジー・ダンジョンRPG
対応機種 PlayStation Vita
開発元 エクスペリエンス
発売元 日本の旗 角川ゲームス
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗 NIS America
プロデューサー 千頭元
ディレクター 安宅元也
シナリオ エクスペリエンス
音楽 神保直明
美術 クロサワテツ
人数 1人
メディア Vitaカード1枚、ダウンロード
発売日 日本の旗 2013年1月24日[1]
廉価版:2013年11月14日
Global Edition:2014年7月3日
アメリカ合衆国の旗 2014年4月22日[2]
欧州連合の旗 2014年4月25日[2]
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
ESRBT(13歳以上)
コンテンツ
アイコン
セクシャル
売上本数 Newworldmap.svg18万本(2014年4月現在)[3]
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デモンゲイズ』(DEMON GAZE)は、角川ゲームスから2013年1月24日[1]に発売されたPlayStation Vita用ソフト[4]

概要[編集]

本作は、エクスペリエンスが角川ゲームスとともに立ち上げた構想「DRPG Progress」のもと、ダンジョンRPGの難しいところをわかりやすくして世間に広める目的で開発された[5]3DダンジョンRPGであり、エクスペリエンスが開発したゲーム『円卓の生徒』と世界観を共有している。

数ある「Wizardry」派生シリーズの中での特徴として、倒したデモンを「魔眼」で捕らえ、以降は配下として使いこなすというのが最大の特徴。戦闘中の「デモン化」によりパーティを能力強化したり特殊能力を使うなどといった要素がある。こうした仕様のため「主人公は左右の瞳の色が異なる」という特徴がある。

武器屋・道具屋などの施設がある竜姫亭を拠点に、パーティを組んでダンジョンへ挑戦し、ボスキャラクター「デモン」を撃破することがゲームの目的である。

本作には「下着も装備として入手することができ、登場人物たちの下着がレアアイテムとして登場する」等といったお色気要素が含まれている。

2016年に続編となる『デモンゲイズ2』が発表、同年9月29日に発売された。

システム[編集]

キャラクターメイキング
好きな種族・姿・声・クラス・名前を設定でき、クラスと種族以外は後から変更できる。主人公は仲間とともに竜姫亭に住まう。ダンジョンから戻ると、住人の人数と強さに見合った家賃を全室分一度に請求される。
サークル
本作では戦闘・探索で得られるアイテムが価値の低いものに設定されている代わりに、ダンジョンの各地に点在する「サークル」を利用することで効率的に価値の高いアイテムを収集できるようになっている。
具体的には、サークル専用アイテム「ジェム」を使用することで戦闘を強制的に発生させ、それに勝利すると使用ジェム数に応じて価値の高いアイテムを入手できる。例えば、「剣のジェム」を2つ使用すれば剣系の武器が2つ手に入る。
ゲイザーメモ
ダンジョンで特定のアイテムを使用することにより、あらかじめ用意された語句からいくつかを選ぶという形で、他ユーザーと共有する文章「ゲイザーメモ」を作成して残すことができる。また、他ユーザーの残したゲイザーメモを確認することもでき、メモから戦闘や探索の助けになる情報を得ることができる。
ただし、どちらの機能もPlayStation VitaPSNに接続させなければ利用できない。

製作[編集]

ゲーム作りの出発点になったのは、「『めぞん一刻』や『ラブひな』などの漫画にみられる主人公たちが下宿で愛と青春に満ちた共同生活をするという世界観をゲームにしたいという思いである」とエクスペリエンスの千頭元と安宅元也は語っている[6]。その一方、2人は「幅広いユーザーにダンジョンRPGを楽しんでもらうために見た目を親しみやすくしながらもゲームを進めるにつれてストーリーがハードになっていく展開にした」とも話している[6]。デモンのデザインは能力に応じたものとなった[5]

ストーリー[編集]

見知らぬ地下牢獄で目を覚ました青年は、自分と同様に牢獄へ閉じ込められていた「デモン」と呼ばれる凶悪な半機械生命体[6]に襲われるも、その場に居合わせた賞金稼ぎローナの助けによってそれを退け、その魂を捕らえる。

青年はデモンの魂を瞳に封じ込むことができる「魔眼(デモンゲイズ)」の持ち主であったが、自分が何者でなぜ牢獄に囚われていたのか、なぜこの力を使えるのかを覚えていなかった。行き場のない青年に、ローナは少女フランが経営する「竜姫亭」で賞金稼ぎとして働くことを提案する。青年は提案を受け入れ、各地を荒らすデモンを退治しながら自分の記憶を探っていく[6]

登場人物[編集]

主人公[編集]

オズ
本作の主人公。名前と容姿の変更は可能である。竜姫亭の地下牢獄に囚われていた記憶喪失の青年。魔眼の所有者でありデモンの魂を捕らえて使役できるが、なぜこの能力を使えるのかは本人も分かっていない。ローナの後継者としてデモン狩りに勤しみ、宿の住人達と絆を深めていく。
種族はヒューマン、クラスはデモンゲイザーで固定。

竜姫亭の住人達[編集]

フラン・ペンドール
- 早見沙織
「竜姫亭」の女主人。父親に自分の力を証明するために一人で宿を経営している。
主人公の住み込みをデモンの魂を条件に認める。人柄は良いが、お金にうるさく一部の知識・価値観が一般のそれとずれている。吐息が炎になるなど魔法めいた不思議な力を使い、魔物がうろつく危険なダンジョンの奥地にも豪奢な鎧で武装して乗り込むなど、謎多き人物。
『2』の時点では父親への報告を兼ねて新婚旅行中とのこと。
ランスローナ・ベオウルフ
声 - 田中敦子
ヒューマン族。賞金稼ぎの女性。今は一線を退いているものの、面倒見の良さで周囲の人間から慕われている。主人公の魔眼に似た「邪眼」の所有者で、彼女もまたデモンを倒すことのできる力を持つ。しかし現在、邪眼の力は失われている。
自分に代わってデモンに挑む主人公のために、戦闘の基礎やデモンの領域を探索するための術を教える。
ピーネ
声 - 沼倉愛美
ネイ族。竜姫亭の住み込み使用人。宿の雑用全般をフランに代わってこなしている。重度の匂いフェチで、特に「黒く光るキノコ」を嗅ぐのがお気に入り。
ダンジョンで発見できる「黒く光るキノコ」を彼女に渡すと、特定のアイテムと交換してもらえる。
『デモンゲイズ2』のDLC「柳生斬魔録」では、レゼルムから預かった通信装置でアステリアに向けて救援を求めた。またフランの留守中に勝手に部屋に出入りして下着のニオイを嗅ぎまくっていたという悪事も判明する。
ルゥ・ルナーク
声 - 田村ゆかり
竜姫亭をよく訪れる幼い賞金稼ぎ。小柄だが腕は一流で、他の賞金稼ぎ達からも一目置かれている。口が悪く他人を見下しているような言動が目立つ。料理が得意。
カッスル・グロンダイク
声 - 新垣樽助
ヒューマン族。竜姫亭の一室で武器屋を経営する青年。口は悪いが、面倒見の良い兄貴分である。レゼルムとは喧嘩友達で、彼が落ち込んだ際は慰める一面も見せる。
レゼルム・ランティール
声 - 遠野志貴
エルフ族。竜姫亭の一室で道具屋を経営する。お調子者なため周囲をよくトラブルに巻き込む。カッスルとは喧嘩友達である。
プロメス
声 - 秋奈
竜姫亭の地下で葬儀屋を経営する少女。恥じらいが薄く半裸で出歩くことがしばしばある。口癖は「胸キュンです」。
ダンジョンで発見できる「魂のドクロ」を彼女に渡すと、特定のアイテムと交換してもらえる。
ククレ
声 - 田村マミ
ミグミィ族。自称スタイリストの青年。竜姫亭の脱衣所で美容院を経営している。女性の尻にこだわりを持っている。
バッツ、ジグ、モーリ
竜姫亭をよく訪れる賞金稼ぎたち。下宿するほど稼げないため普段は大広間で飲んだくれている。主人公を魔眼のダンナ/アニキと呼び慕う。

魔物[編集]

大天使ソル
かつて世界に災いをもたらした邪悪な存在。現在は封印されているが、眷属であるデモン達によって大陸各地に魔物を発生させる原因となっている。
シャーク教団
「シャーク様」なる神を信奉するシャークドール達。主人公を救済者だと見込み、神の復活に協力を依頼して来る。魔物ではあるが人間に敵意は無いようで、ソルを倒そうとする主人公達にも助力をする。「〜ですか」が「〜でフカ」になったりサメに引っ掛けた単語を強調するなど特徴的な話し方をする。
シャーク様
シャーク教団が信奉する新しく生まれた神。その姿はエイそのもの。

デモン[編集]

領域の支配者である半機械生命体。各ダンジョンには1体以上のデモンが配置されている。鍵となったデモンを連れ歩くことで戦闘や探索に有利な効果を得ることができる。いずれのデモンも平常時は身体のどこかに鎖が巻かれている。各デモンたちの名前はおおむねギリシア神話とそれをベースにアレンジを加えたローマ神話の神の名[7]に由来している。
コメット
眼鏡をかけた魔法少女の姿をしたデモン。生まれたばかりのデモンで、自分の力を制御しきれていない。暴走時には人狼のような姿になる。
回復・補助魔法に長け、連れ歩くとアイテムドロップ率の上昇・隠し扉の発見などの恩恵を受けられる。
マルス
竜人の姿をしたデモン。非常に好戦的な性格をしており、炎とチェーンソーを操る。暴走時は燃え盛る炎に身を包んだ竜人となる。
物理攻撃に長け、連れ歩くと物理攻撃力の上昇の恩恵を受けられる。
クロノス
両肩に盾を装備したデモン。のんびりとした性格をしているが、自らの守る墓所を荒らす者には容赦しない。「どっせい」が口癖。暴走時は牛の角を模した仮面を着け、6枚の盾を開放する。
HPと物理防御に長け、連れ歩くと物理防御力の上昇・ダメージ床無効化などの恩恵を受けられる。
ネプトゥヌス
人魚の姿をしたデモン。慈愛に満ちた性格だが、その愛はソルに向けられている。暴走時には尾びれが人間の足に変化する。
回復魔法に長け、連れ歩くと最大HPの上昇の恩恵を受けられる。
アストロ
紳士の姿をしたデモン。セミロングの美男子で、現在はどこかに篭って魔力の研鑽を重ねている。暴走時は長大な魔砲を開放する。
攻撃魔法に長け、連れ歩くと最大MPの上昇の恩恵を受けられる。
ヘルメス
翼人の姿をしたデモン。飛行機乗りのような格好をしており、自身のスピードを誇るあまり地を這う者達を嘲笑する性格の悪さを見せる。その為、森の住人達からは嫌われているらしい。暴走時はカタールに似た武器を開放する。
素早さと物理攻撃に長け、連れ歩くと命中および回避の上昇・不意打ち無効化などの恩恵を受けられる。
ユピテル
鬼人の姿をしたデモン。フードを被り、右目に包帯を巻いている少女の姿を取るが、病的なまでのサディズムを発揮する異常な性格である。暴走時は金棒や太鼓など雷神を思わせる風貌になる。
致命の攻撃に長け、連れ歩くとダメージ壁無効化の恩恵を受けられる。
ヴィーナス
女神の姿をしたデモン。踊り子のような露出の高い格好と、自身の美しさを賛美する自己愛が特徴で、自分以外の者全てを「ゴキブリ」と呼んで見下す。暴走時はヴィーナスの誕生を模したように巨大な手に包まれる。
特筆すべき能力はないが、連れ歩くと獲得金額および獲得経験値の上昇の恩恵を受けられる。
プルト
淫魔の姿をしたデモン。蠱惑的な美女で主人公をも誘惑するが、その本性は残虐なデモンのそれである。暴走時は蝶に包まれた夜魔の姿を取る。
物理攻撃と魔法攻撃に長け、連れ歩くと魔法防御および回避の上昇の恩恵を受けられる。
ウラヌス
天使の姿をしたデモン。プルトとは対照的に鎧を着込み清廉な言動を取る。正義や秩序を絶対とするが、その基準は歪である。暴走時は槍を開放しより神々しい姿となる。
物理攻撃と物理防御に長け、連れ歩くと魔法防御および命中の上昇の恩恵を受けられる。

種族[編集]

5つの種族が存在し、それぞれで初期ステータスが異なる。主人公の種族はヒューマンで固定されている。

ヒューマン
平均的なステータスを持つ。どんなクラスでもこなせる。
エルフ
INTに特化したステータスを持つ。ウィザードに向いている。
ドワーフ
STRとVITに特化したステータスを持つ。ファイターやナイトに向いている。
ミグミィ
MYSに特化したステータスを持つ。ヒーラーに向いている。
ネイ
AGIに特化したステータスを持つ。アサシンやサムライに向いている。

クラス[編集]

8つのクラスが存在し、それぞれで習得スキルが異なる。主人公のクラスはデモンゲイザーで固定されている。

デモンゲイザー
主人公専用クラス。魔眼(デモンゲイズ)を持つ者。専用コマンド「デモン」を使用できる。
ファイター
単体攻撃を得意とする前衛職。
パラディン
高い防御力によって、敵の攻撃から味方を護る前衛職。
サムライ
列攻撃を得意とする前衛職。
レンジャー
遠距離攻撃を得意とする後衛職。
アサシン
高い回避力によって、敵の攻撃から味方を護る前衛職。
ウィザード
魔法による列・全体攻撃を得意とする後衛職。
ヒーラー
回復・補助を得意とする後衛職。

漫画版[編集]

電撃マオウ』2013年12月号より2015年2月号まで連載。作画:くろの、協力:川辺ケイン。

反響・評価[編集]

評価
集計結果
媒体結果
GameRankings70.66%[8]
Metacritic70/100[9]
レビュー結果
媒体結果
Destructoid7/10[10]
ファミ通34/40[11]
GameSpot7/10[12]
GamesRadar+3/5stars[13]
IGN7.2/10[14]
Hardcore Gamer4/5[15]
The Guardian2/5stars[16]

本作は、GameRankingsで 70.66%の評価点を獲得し[8]Metacriticでの評価は100点満点中70点だった[9]


ファミ通』でのクロスレビューは10点満点評価で、9点, 9点, 8点、8点で、合計で40点満点中34点だった[11]

日本では、発売から1週間でパッケージ版が25,316枚売り出され[17]、2013年2月半ばにおける小売店での売り上げは47,993枚に達した[18]

日本のPlayStation Networkの2013年のダウンロード売り上げランキングは総合部門で第9位、PS Vita部門で6位を記録した[19]

角川ゲームスの発表によると、2014年4月までの全世界における累計販売数がパッケージ版とダウンロード版を合わせて180,000枚であり[20]、2014年7月の時点では200,000枚に達した[21]

Destructoidのデイル・ノースは、「ファンがいることがうなずけるほど、中身のしっかりしたゲームである。見逃しようのない不具合や、ボリューム不足のせいもあって何度も遊びたいと思うような作品ではないが、遊んでいて楽しかった」と評し、10点満点中7点をつけた[10]GamesRadarのブリタニー・ヴィンセントは5つ星評価のうち3つ星をつけ、ヴィンセントは、「色鮮やかで、性急で、エネルギーに満ち溢れているが、ダンジョンをまわる旅と大差がないように思えた。何か作業がしたいならば、デモンゲイザーとして旅をすることよりもほかにいいことがあるはずだ。」と評した[13]GameSpotのハイジ・ケンプスは、10点満点中7点をつけ、戦闘やダンジョン探索、キャラクターに関しては楽しめたとした一方、ストーリーやビジュアル面、ファンサービスの過多に対しては厳しい意見を述べた[12] 。 IGNのJosiah Renaudinは10点満点中7.2点をつけ、戦闘やキャラクターについて評価した一方、ビジュアル面における独創性の欠如や、個性のない建造物に対しては厳しい意見を述べた[14]

Hardcore Gamerのマーカス・エストラーダは5点満点中4点をつけ、本作を「かなり機械的なまでに堅固なダンジョン探索ゲーム」と呼び、「楽しむにあたって一番のハードルは過剰なまでのファンサービスに耐えられるか否かである」と評した[15]

ジ・エスケイピスト英語版のジム・スターリングは本作に対してさらに好意的な評価を寄せ、「しばらくの間遊んでいられるほど、簡単にハマるゲームの一つ」として勧められると述べ、5点満点中4.5点をつけた[22]。 一方、イギリスの新聞ガーディアンはスターリングとは対照的に5点満点中2点という低評価をつけ、「『デモンゲイズ』はVitaのオンライン機能をうまく活用しており、プレイヤー間でゲームの中の秘密や危険に対するアドバイスをやり取りすることができるが、ぱっとしないパッケージに対する埋め合わせとしては不十分である」と評した[16]

ユーザーからはデモンを召喚獣ではなくパーティーメンバーとして運用したいという要望がエクスペリエンスに寄せられた[5]

また、ヒロインであるフランの守銭奴ぶりや、主人公とフランの関係が深くなりすぎることに対する否定的な意見が寄せられた[5]

デモンゲイズ2[編集]

概要[編集]

2016年9月26日に発売された続編。架空の街アストリアを舞台に強大な星力で街を支配するデモンゲイザーとの戦いを描く。2016年10月21日のアップデートではエクストラコンテンツ「柳生斬魔録 コール・オブ・ザ・グリモダール(以下、柳生斬魔録)」が配信された[23]

また、2017年12月14日には英語字幕や音声を収録した『DEMON GAZE2 Global Edition』がPS Vita/PS4用ソフトとして発売された[24]

システム[編集]

本作では、NPCのパーティーメンバーは廃止され、代わりにデモンをパーティーメンバーとして加入させられるようになった[5]。スタリカの3柱を除いて原則新規のデモンはレベル1で加入する。
デモンは人間体から変身する「トランスデモン」という能力を有しており、戦闘時にたまるスターゲージを消費することで発動可能となる[25]。この能力を発動させると、デモンスキルと呼ばれるスキルを使うことができる[25]。トランスデモンは魔法による援護や攻撃を得意とする「MAGIC」、物理攻撃や防御にたけた「POWER」、手数が多い反面使いどころに注意が必要な「SKILL」の3タイプに分かれており、これらの3タイプは後述する合体にもかかわってくる[5]
ゲーム中盤からはデモンと合体できるようになり、合体後はデモンとデモンゲイザーの持つスキルを使用可能となる。しかも集中を必要とする技も集中無しで使い放題となるがハイコスト。ゲージが尽きるか、行動回数(愛情度に応じた回数)をこなすと自動的に解除(デモン化も同時解除)される。また合体したデモンは一時的に弱体化してしばらく戦闘に加わらなくなる。
デモンとのふれあいはメンテナンスという形で行われ[5]、このイベントはデモンの身体をまさぐって好感度が上がりやすいポイントを見つけるものである[25]。好感度は最大で5段階まであり、好感度が最高値に達すると「デートイベント」が発生し、このイベントを成功させるとレベルが上昇したり[5]、新しいスキルを解放させることができる[25]。メンテナンスには、デモンを討伐すると手に入るメンテクリスタルという貴重品(ドロップもするが原則は新たなデモン討伐時に入手)が必要になる。また個室をあてがい戦闘参加させていると愛情度が自動的に上昇する。
MAXデモンゲージは「星力」と連動する。つまり革命団の支持率に応じてデモンゲージの上限値が増加する。
また、家賃制が廃止されたため、基本出撃費用はかからない。
終盤のアステリア城攻略の段階から「スターサークル」が時折出現し、出現時にはアナウンスが流れる[25]。これはジェムのかわりに連れているデモンを放り込むシステムであり、パーティ内から最大3人まで放り込めるが、残りのパーティーメンバーのみで出現した敵を倒さなければならないというデメリットがある[25]。基本的に放り込まれたデモンが装備可能な装備が出現するが[25]、それ以外の装備が出てくることもある。
シグナと各デモンたちには最初からLv50以上(シグナはLv55、デモンたちはLv60)で習得するスキルが明示されているにも拘わらずマグナスター打倒までのカンストレベルは50。本編クリア後にある条件を達成するとレベルキャップが外れる。
前作と同様にプロメスに頼むとゲーム難易度を変えられるほか、最高難易度として「けしずみ」が新たに追加されている[25]。なお、外伝である「柳生斬魔録」は「あつい」以上でないと挑めない仕様になっている。

ストーリー[編集]

本編
邪眼を持つ主人公のシグナ(デフォルトネーム。変更可能)は城に囚われていた。ペガッソという謎の少女に追われ、訳の分からぬまま練星炉に入れられそうになっていた窮地をカッスルという仲間に助けられる。ペガッソとの戦いになった際にシグナの持つデモンゲイザーとしての能力が開花。返り討ちにして彼女を捕らえる。やがて行き止まりに追い込まれた二人はアステリア革命団のリーダーミュゼの駆るワイバーンに救助された。
シグナは革命団の本拠地であるステラ座に案内される。ステラ座はもともと劇場だったが、孤児院を経て酒場(兼革命団の本拠地)になった場所であり、シグナは孤児院だった頃、そこでミュゼとその妹のプリムと育った思い出がある。シグナがデモンゲイザーとなった際に過去の記憶はすべて奪われたものの、ミュゼは結果的に新たな力を得たシグナを歓迎する。アステリアは一見穏やかで平穏な街だが、街を支配するデモンゲイザーのマグナスタースタリカと呼ばれる呪歌で人々の心を支配しており、陰では何も知らない無辜の市民たちが人知れず練星炉に放り込まれていた。そうした実情を知り養母ミルダの仇でもあるマグナスター打倒のため、ミュゼたちは星力ラジオの放送を通じて革命団の活動を周知していたものの、真実を知らない人々の間に革命団の支持はなかなか広まらずにいた。ミュゼはシグナが捕らえたペガッソを解放し、ペガサスという名のデモンとしてシグナの配下に加える。こうして打倒マグナスターを掲げるアステリア革命団の戦いは本格的に始まった。
柳生斬魔録
マグナスター“たち”との戦いを経てデモンゲイザーからスターゲイザーとなったシグナ。革命を成功させたアステリア革命団は更に事実上の空き屋(モンスターが相変わらず徘徊し、更にはそれらをエサにしているワイバーンのねぐらと化し、城の兵士たちでさえ恐れて近寄れなくなった)。アステリア城で発生した事件をも解決した。だが、シグナが一息つく間もなく、ステラ座地下の誰もいない筈のメンテナンス室に何者かの声がするとトマが知らせる。更には革命達成パーティのどさくさ(ミュゼ愛用のワイバーンに食われかける)でレゼルムが行方不明になっていた。メンテナンス室を調べたシグナとカッスルはプロメスの指摘でレゼルムが作ったと思しき最新式の星力ラジオから助けを求める声を聞く。それは竜姫亭の副支配人ピーネのものだった。用意周到なことにこちらもレゼルムが転移用に作ったと思しき鏡が発見され、シグナとカッスルたちはミストリッド地方へと向かう。そこで彼らが目にしたのはフランの留守中に多数のキノコが生えてしまった竜姫亭の無残な姿だった。
ピーネから事情を聴いた革命団はキノコの異常繁殖の原因が禁域となっているグリモダール城にあると判断し城に向かう。そこで待ち受けていたのはエリスの亡霊。オズの支配下となっている筈のエリスがなぜ亡霊となって出現したかさえ定かでないまま更に探索を進めると妙な書き置きが発見される。ピーネは近頃頻繁にフランの下着が盗まれていたことを打ち明け、犯人の求めに従い「ある人物の使い古しの下着」を差し出す。シグナは窃盗犯であるデモン討伐に乗り出す。

登場人物[編集]

シグナ
本作の主人公。元は邪眼を持つただの孤児であり、革命団の一員として活動していたが、何者かによってデモンゲイザーにされ、過去の記憶と引き換えに倒されて弱体化したデモンを「魔眼」によって支配するという強力な力を得た。なお、名前、容姿、性別、ボイスは変更可能であるほか、性格も善人、普通、悪の3タイプから選択可能で、性格に応じたスキルや魔法を習得する。戦闘中に倒されても即ゲームオーバーとはならないが、倒されると立て直しに苦労する。
エクスペリエンスの千頭は、オズとシグナの違いを「仮面ライダーライダーマン」に例えている[5]
ミュゼ
声:斎藤千和
アステリア革命団の女リーダーにしてシグナの幼馴染み。強引でガサツなど性格に問題はあるものの、強力なリーダーシップを発揮し、仲間に対する情誼も厚く、気前の良さゆえに周囲からの信頼もあつい。革命団が運営する「大転覆ラジオ」のDJとして知られているが、プリムとは対照的に酷い音痴。マグナスターを養母ミルダの仇として憎み、彼の野望を挫くためならば自身の身さえ危険に晒す。
シグナが新たに捕らえたデモンを実体化させて新たに加えるのが役目。更に彼女に頼むことでデモンたちの部屋を8つまで借りられる。前作とは異なり家賃制は廃止されたものの、法外な賃料を請求してくる。
プリム
声:小澤亜李
ミュゼの妹で、革命団の誇る歌姫にしてマスコット的存在。歌うこと以外の取り柄がなく、トマと同様に雑事専門。性格はミュゼと正反対で心優しく常識的で献身的。彼女の歌はスタリカに匹敵する強大な力を持つものの、歌うことで衰弱することが判明してからはミュゼに禁じられ苦悩することになる。シグナ最大の窮地において歌うことで助けとなる。

アステリア革命団[編集]

カッスル・グロンダイク
声:新垣樽助
前作より登場した人間族の男性。『竜姫亭』を去るプロメスを心配してついてきた結果、レゼルムも一緒についてきてしまい、最終的にステラ座に居候することとなった。年齢を重ねて貫禄がつき、右目に古傷を抱える。本作では武器屋と道具屋の店主を務める一方、王城に潜入してシグナを救出したほか、のちにトマやミュゼ、レゼルムの救出やアステリア城脱出でも奮闘するなど前作以上に縦横無尽の働きを見せる。
プロメス
声:秋奈
前作より登場した謎多き少女。前作からの大まかな生活習慣は変えていないものの、ラジオ放送の放送作家としての仕事をこなす傍ら葬儀屋も続けている。前作との違いは眼鏡をかけるようになったこと。ドクロ様に対する信仰心も相変わらずで関連アイテムを届けると代わりに貴重なアイテムをくれるほか、エーテル圧搾機により武器から抽出したエーテルで強化を行う。相変わらずの事情通で本作における様々な事件についても一人で精通しており、ここぞというときには最も頼りになる。実は革命団の一員である“とある人物”と「全く会ったことがない」と後に判明する。
レゼルム
声:遠野志貴
前作より登場したエルフ族の男。星力ラジオの受信機やステラ座の放送設備を制作した。星力ラジオの販売活動で飛び回っているためステラ座に常駐しておらず、非合法活動で得た金で夜の繁華街で豪遊した結果、前作よりも太ってしまった。醜悪な見た目で前作同様の自信家ぶりのため公然と“家畜”呼ばわりされている。
居ないのが普通で居てもロクでもないことばかりしているため、革命達成後に行方不明となっても誰一人として心配している者はいない。
トマ
声:生田鷹司
猫耳族の少年。酒場を切り盛りするバーテンダー兼シグナの世話役。常に気苦労が絶えない。
マグナスターに一族を皆殺しにされたことを恨み革命団に身を置くが、突然ステラ座を訪れたマグナスターを襲撃して邪眼で心を奪われ、囚われの身となる。革命団存続のためミュゼは一度は切り捨てるがハンガ牢獄から救出した。プリムの歌で正気を取り戻す。
「柳生斬魔録」ではミストリッド地方に出張中のカッスルに替わり、ステラ座地下の武器屋兼道具屋を切り盛りする。
ガリー
革命団に身を置く老騎士で、ミュゼの養母ミルダの知り合いでもある。幼少期のミュゼとも面識があり、彼女の親代わりとして危険に身を晒す彼女を案じている。
ガズ
トマが拉致された際に情報提供者として加わった革命団員。なにかと損な役回りが多い。膨らんだストレスがある人物に向けて発散される。
エリク
声:小林ゆう
かつて星霊魔術師としてアステリアの治政にかかわっていた少年。ある理由からマグナスターの支配を逃れ、革命団に協力する。極度の方向音痴でありしょっちゅう行き先に迷う。革命団が危険を承知でマグナスターに挑むことに異を唱えて姿をくらませるが、城内追撃戦で復帰する。

デモン[編集]

前作との最大の違いは前作のデモンたちは正真正銘“本物のデモン”であるのに対して、本作のデモンはマグナスターが自らの支配体制のために錬成炉で作り出した“紛い物”に近いこと。このため意に沿わず、事実上放逐されたデモンたちもいる。各デモンたちの名前は星座に由来している。

スタリカの三柱[編集]

マグナスターに仕える幹部たちであり、呪歌スタリカの歌い手でもある。アステリア城2階に彼女たちの使っていた私室がある。

キグナス
声:大西沙織
マグナスターのもとで審問官を務めた女性型デモン。ヒューマン族でクラスはシスター。生真面目な性格をしており、マグナスターへの忠誠心が最も高かったが、シグナに敗北して籠絡される。仲間となってからは俄然協力的に転じ、スタリカを用いてマグナスター側の脅威となる。更に内なる脅威との戦いに立たされたシグナにシグナ自身の影を倒させるべく「合体」を伝授した。
センタウル
声:長縄まりあ
マグナスターの部下である女性型デモン。エルフ族でクラスはソーサレス。キグナスの裏切りに怒り、マグナスターの要請で革命団検挙に熱を上げるが逆に罠にかかって街中を追い回され、神域に逃げ込んだことでシグナの手に落ちる。
駄洒落を多用するほど陽気な性格だが、デモンとして「失敗作」であるがゆえに、食事をしたかどうかを忘れるほど記憶力が悪い。センタウルの記憶力の低さを心配したプロメスから、シグナによる「作り直し」を提案されるが、その際に辛うじて残る過去の記憶を代償にすることになるため拒否した。
ドラコ
声:田村睦心
マグナスターの部下である女性型デモン。ネイ族でクラスはドラグーン。趣味は鍛錬。アステリア城2階にはドラコが自身の鍛錬用に使っていた魔物配置コースがあるほど。ストイックながらも姉御肌で面倒見が良い性格であり、マグナスターの部下だった当時は仲間のデモンたちに慕われていた。キグナスに続いてセンタウルまでもが裏切ったことに激怒し、シグナと雌雄を決するため本拠地である海中で待ち受ける。色恋沙汰には奥手。

その他[編集]

ペガサス
声:山岡ゆり
ミグミィ族のデモン。クラスはホワイトナイト。ストーリー進行上、物語序盤でシグナを追いつめるが、アステリア革命団にとらえられたのち、シグナの配下となる。性格は見た目同様に子供っぽく、シグナを「お兄ちゃん」と慕う。剣などを得物としており、回復魔法も使うことができる。
トランスデモン時は人馬型で体つきも大きくなる。
カプリコーン
声:立花理香
ヒューマン族のデモン。クラスはランサー。槍類を得物とする。気位が高く勝ち気な性格をしている。
トランスデモンすると頭身が上がり、より大人びた姿となる。
ライブラ
声:せきしほ
エルフ族のデモンで、クラスはセージ。攻撃魔法・補助魔法のほか、一部の回復魔法を習得する優秀な魔導師。その一方、自然を愛するあまり自分の眼鏡を壊した挙句に噴水に落ちるなど奇行の限りを尽くす。
トランスデモンすると髪の色が白と黒に分かれ、衣装も髪の色に合わせたデザインとなる。
レオ
声:瀬戸英里奈
ネイ族のデモンである男勝りな少女。クラスはソードアートで、二刀流を使いこなし前衛の攻撃役として抜群の働きを見せる。
人間体はセーラー服のようなデザインの衣装を着ているが、トランスデモン時は甲冑のような鎧に変化し、耳も長くなる。
パボ
ネイ族の女性型デモン。クラスはシーフ。
レプス
声:船戸ゆり絵
ヒューマン族でコギャルのような姿をしたデモン。クラスはハンター。弓やボウガン、スリングといった飛び道具を多用する。
トランスデモン時は露出度の高い衣装になる。
スコーピオン
声:緑川優美
妖艶な女忍者の姿をしたヒューマン族のデモンで、クラスはスカウト。美少年が好きで、しばらくトマにつきまとった後、シグナに乗り換えた。見た目に違わず短剣や手裏剣といった武器を用いる。
アクエリアス
声:高木友梨香
ミグミィ族のデモンでクラスはエンチャンター。年よりじみた性格をしており、子ども扱いされると怒ることがある。また、同種族のペガサスを意識している。酒が大好物。魔法系統では次々と支援魔法を覚えるが、攻撃魔法と回復魔法は最低限しか習得しない。その一方、アイテムの使用に長けている。過去に受けた「呪い」により何度転生を繰り返しても「恋愛」が出来ない体にされている。
トランスデモン時は頭身が上がり、頭部と腰部に蝙蝠の羽のようなものが生える。
タウロス
声:山下大毅
ドワーフ族のデモンで、クラスはブラックナイト。白髪と白いひげが特徴の老戦士で、斧などの重武器を使いこなす。気位が高く、実際実力も高い。酒と肉が大好物。不覚をとって敗北したものの、シグナを未熟者とみなしており、どうにか鍛えようと気を揉む。
キャニス
声:川端快彰
ドワーフ族のデモンで、クラスはモンク。極端に無口で無愛想な性格と強面のせいで誤解されやすいが、実際は温和な性格であり花や木をこよなく愛する。ナックルを装備して前列で物理攻撃を繰り出しつつ、状況に応じて回復魔法も使う。
ヴァルペ
声:鵜沢北斗
ミグミィ族のデモンで、クラスはシャーマン。苛酷な過去ゆえに他人をあまり信用していない。主に攻撃魔法を習得するが、短剣や弓など武器も扱うことができる。
ハイドラ
声:光富崇雄
ヒューマン族のデモンで、クラスはニンジャ。深海奥深くに潜んでいる。自身の種族も人間だが基本的に人間全般をバカにしていて尾行と観察を趣味にしている。
トランスデモン時は禍々しい衣装をまとい、蛇のような形の武器を持つ。
アリエス
声:瀬上達也
エルフ族の男性型デモンで、クラスはビショップ。一見温和だが怒りやすく、本人もそのことを気に病んでおり、ゲイザーに頼んで人格改造を試みる。初期~中期の回復魔法を習得せずいきなり強力な回復魔法や攻撃系神聖魔法を習得する。
キャンサー
声:富沢恵莉
『柳生斬魔録』から登場したデモン[23]。クラスはダンサー。独特のしゃべり方をする一方、ある人物に対する執着心が強い。

その他[編集]

マグナスター
声:小山力也
アステリア城主であるデモンゲイザー。普段はサングラスで邪眼を隠す。スタリカを持つ三柱を筆頭にデモンたちを配下に従え、人々を支配し自らの野望を遂げようとしている。ステラ座が劇場だったころは売れない旅芸人で、一人娘エリシアの歌で糊口を凌いでいたが、デモンゲイザーになり、街を支配するに至った経緯などは明らかにされていない。ミルダには温情で食べさせて貰っていた恩があり、ミュゼにもそのことを話している。
一見すると気さくで温厚な話のわかる人物にも見えるが、実際は冷酷かつ冷徹な人物である。
アステリア革命団については「魔王の配下に誑かされている」と一貫して称しており、両者の間において認識の食い違いが甚だしい。
エリシア
マグナスターの娘。幼いながらに優れた歌い手としてステラ座のステージに立っていた。既に死亡しているのだが、実は蘇ったという不穏な噂が巷に出回る。

制作[編集]

前作からの反省・変更点
千頭が前作のトロフィーのデータを調べた結果、ゲームを途中でやめたプレイヤーの数がエクスペリエンスの予想を上回っていたことが判明した[5]。このうち、グリモダール城の入口のところで投げ出したプレイヤーの数は全体の半数近くであり、その次に投げ出したプレイヤーの数が多かったのはイーシルミラージュとの戦闘であった[5]。イーシルミラージュとの戦闘はゲーム終盤のイベントで、開発側がプレイ上の壁として設定したところであり、千頭は双方のスタッフも全員難なくクリアできたということは、ダンジョンRPG慣れしたスタッフばかりだったことからこのようなことが起きたのではないかと推測している[5]
以上のこともあり、『デモンゲイズ2』の開発を始めるにあたり、「より多くの人にクリアしてもらえる内容にする」という目標がたてられた[5]
また、ユーザーから「デモンと冒険したい」という意見も多かったため、デモンの立ち位置が召喚獣からパーティーメンバーに変更された[5]。これに伴い、前作にあったNPCのパーティーメンバーが廃止され、キャラクターメイキングも主人公に限定された[5]
前作では『ウィザードリィ』などの古典的なダンジョンRPGのシステムを基にしていたためプレイヤーがダンジョンと竜姫亭を行き来するだけになっていた反省から、本作では人口のある城下町が舞台になり、「革命」をテーマとしたストーリーが展開された[5]。また、『円卓の生徒』『剣の街の異邦人』との世界観のつながりも強化されたほか、途中で『デモンゲイズ』を3部作構成にする構想が立ち上がったことから、これらを意識した演出もでてくるようになった[5]
前作では、竜姫亭から1歩でも外に出ると管理人・フランが家賃を請求してくることに対してユーザーから否定的な意見が相次いだため、今作ではそのような事態が発生しないように工夫が施された[5]
キャラクター設定
前作のデモンは「神の兵」だったのに対し、今作のデモンは「元は人間だったが、魂を改造してデモンになった」という設定であり、千頭は本作におけるデモンを『仮面ライダー』でいうところの怪人のような存在であるとしている[5]
デモンのデザインは改造元の種族と戦闘時の立ち位置についてデザインが分かれており、前衛は竜、中衛は獣、後衛は悪魔をモチーフとしている[5]
また、「デモン人工の存在であるがゆえに制御が有効である」という設定から派生して「人間体からデモン体に変身する」という能力が付与された一方、「暴走するほどのパワーを持たない」という設定から派生する形で暴走の概念が取り払われ、デモンゲイザーとデモンの合体という機能が追加された[5]
高位のデモン・スタリカの三柱の2人目であるセンタウルのキャラクター誕生の経緯について、安宅は「自分が駄洒落好きで、開発スタッフの中にも駄洒落を理解してくれる方がいてくれたおかげでセンタウルが生まれた」とし、「駄洒落好きではあるが、ゲームを進めると乙女チックな一面や切なくなる出来事も発生するので、そのギャップが良い」と彼女の魅力について、東京ゲームショウ 2016のスペシャルステージにて述べている[26]
スタリカの三柱の3人目であるドラコについて、安宅は「過去に悪事を働いたことから他者と距離を置きたがるが、構うなと言われると構いたくなるような雰囲気があり、RPGのキャラクターとしても強い分、プレイヤーは必然的に構いたくなるだろう」としている[26]
キャスティング
メインヒロインであるミュゼ役には斎藤千和が起用された。安宅は斎藤を起用した理由について、「エクスペリエンスの中には斎藤さんのファンが多く、ミュゼの声を斎藤さんに当ててもらおうということになってすぐに決まった。」と東京ゲームショウ 2016のスペシャルステージの中で述べており、安宅自身もファンだったため、収録時は緊張のあまりたくさん話すことができなかったと振り返っている[26]
高位のデモン・スタリカの三柱であるキグナス役には大西沙織が、センタウル役には長縄まりあが、ドラコ役には田村睦心がそれぞれ起用された[26]
音楽
霜月はるかの歌う『STARLLICA』が本作の主題歌として採用されたほか、本編内の合唱シーンでも使われている[26]
安宅は『STARLLICA』を主題歌として起用した理由について「霜月さんにはエクスペリエンスの過去の作品でも提供していただき、その時に透明感のある歌声の虜になりました。本作の主題歌には神聖な歌声が必要であると感じ、霜月さんにオファーいたしました」と東京ゲームショウ 2016のスペシャルステージの中で述べている[26]
また、主題歌とは別にスタリカの三柱の歌が挿入歌として用いられている[26]
柳生斬魔録
9月15日から18日に開かれた東京ゲームショウ2016にて、「PROJECT-KENGO-」と呼ばれていた大型アップグレードの正式名称が「柳生斬魔録 コール・オブ・ザ・グリモダール」であることが明らかにされた[27]
ディレクターの安宅元也は、「柳生斬魔録」を『デモンゲイズ2』の最終形態と称しており、「前作でクリアできたユーザーが全体の半数だったことを悔しかったので、『デモンゲイズ2』はプレイヤー全員がクリアできることを目指してきたが、難しいことに挑戦したい人を置いてきぼりにするわけにはいかないため、このような形にした」と述べている。前作においてグリモダール城で脱落者が多かったことから、「柳生斬魔録」の舞台としてグリモダール城が選ばれた[27]
ゲームライターのベニー松山がシナリオライターを務め、松山と親交のある漫画家の萩原一至が敵キャラクター「新たなる邪神」のデザインを手掛けた[27]

発売まで[編集]

発売日変更
『デモンゲイズ2』の開発は順調に進んだため、9月に発売することを前提としたスケジュールがたてられていた[5]
この時点では発売日の候補として9月29日と10月13日の2つが上がっていたが、9月には他社から大作RPGが2本発売されるという情報があったため、ユーザーが9月に『デモンゲイズ2』を購入したとしてもすぐには遊んでもらえないという懸念があったことから、発売日は10月13日に決定した[5]。その後、8月中旬に、大作RPGのうちの1本の発売延期が決定したため、当初の予定である9月29日に発売日が前倒しにされる結果となった[5]
前作の割引セール
『デモンゲイズ2』が発売されるにあたり、角川ゲームスはエクスペリエンスに、前作『デモンゲイズ』の割引セールをPS Storeで行わないかと提案した[5]。千頭は前作の売れ行きを踏まえたうえで「漫画の単行本で1巻目をセール価格にしたところ、続巻の売れ行きが上がった」というニュースを耳にしていたため、手に取ってもらうことが大事だと考えて、その提案に乗った[5]。当初は『デモンゲイズ2』に出てくる地名「666番街」にあやかって666円にしようとしたが、千頭の提案によりセール価格は500円となった[5]
その結果、セールで前作をプレイしたユーザーが『デモンゲイズ2』を予約するという現象が起きた[5]

出典[編集]

  1. ^ a b Yip, Spencer. “Gaze At Demon Gaze 's Character Making System”. Siliconera. Game Revolution. 2012年12月閲覧。
  2. ^ a b “Demon Gaze release date set”. Gematsu. (2014年1月23日). http://gematsu.com/2014/01/demon-gaze-release-date-set 2014年6月5日閲覧。 
  3. ^ “Demon Gaze Ships 180,000 Units Worldwide”. Siliconera. (2014年4月25日). http://www.siliconera.com/2014/04/25/demon-gaze-ships-180000-units-worldwide/ 2014年6月5日閲覧。 
  4. ^ Yip, Spencer. “Demon Gaze Has Half-Robot Demons, A Little Bit Of Dating Sim In It”. Siliconera. Game Revolution. 2012年12月閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab 大陸新秩序 (2016年9月14日). “「デモンゲイズ2」発売直前インタビュー。角川ゲームスとエクスペリエンスのキーパーソンが語る発売日前倒しの背景と開発の手ごたえとは”. 4Gamer.net. 2017年7月30日閲覧。
  6. ^ a b c d “<ゲーム質問状>「デモンゲイズ」 企画の原点は「めぞん一刻」「ラブひな」のドタバタ共同生活”. ニコニコニュース (ニワンゴ). (2013年2月24日). http://news.nicovideo.jp/watch/nw88166 2013年2月25日閲覧。 
  7. ^ ヘルメス」、「クロノス」などはギリシア神話。「ネプトゥース」(ネプチューン)はギリシア神話ではポセイドン、「プルト」(プルート)もギリシア神話では「ハデス」。
  8. ^ a b Demon Gaze”. GameRankings. 2016年9月11日閲覧。
  9. ^ a b Demon Gaze”. Metacritic. 2016年9月11日閲覧。
  10. ^ a b Review: Demon Gaze”. Destructoid. 2014年5月25日閲覧。
  11. ^ a b Famitsu Review Scores: Issue 1257”. Gematsu. 2014年6月9日閲覧。
  12. ^ a b Kemps, Heidi (2014年4月21日). “Demon Gaze Review”. GameSpot. 2014年5月25日閲覧。
  13. ^ a b Brittany Vincent (2014年4月23日). “Demon Gaze review”. GamesRadar. 2014年5月25日閲覧。
  14. ^ a b Josiah Renaudin (2014年4月22日). “Demon Gaze Review”. IGN. 2014年5月25日閲覧。
  15. ^ a b Estrada, Marcus (2014年4月21日). “Review: Demon Gaze”. Hardcore Gamer. Hardcore Gamer. 2014年5月11日閲覧。
  16. ^ a b Matt Kamen. “Demon Gaze review – resoundingly lacklustre”. The Guardian. 2014年5月25日閲覧。
  17. ^ 2013-01-30, Media Create Sales: 1/21/13 – 1/27/13, Gematsu
  18. ^ 2013-02-20, Media Create Sales: 2/11/13 – 2/17/13, Gematsu
  19. ^ 2013年にPS Storeで販売されたゲームの人気ランキングを各部門ごとに発表します!”. ソニー・コンピュータエンタテイメント. 2017年8月1日閲覧。
  20. ^ 2014-04-25, Demon Gaze Ships 180,000 Units Worldwide, Siliconera
  21. ^ 2014-07-04, Demon Gaze 2 in development at Experience, Gematsu
  22. ^ Demon Gaze Review - Grinding My Business”. Escapistmagazine.com. 2014年5月25日閲覧。
  23. ^ a b 『デモンゲイズ2』エクストラコンテンツ“柳生斬魔録 -コール・オブ・ザ・グリモダール-”配信スタート”. ファミ通 (2016年10月21日). 2017年8月1日閲覧。
  24. ^ 「DEMON GAZE2 Global Edition」がPS4とPS Vitaで2017年12月14日に発売。「デモンゲイズ2」に,英語ボイスやDLCなどの新要素を追加” (2017年10月12日). 2017年10月12日閲覧。
  25. ^ a b c d e f g h SYSTEM|デモンゲイズ2 公式サイト”. 2017年8月15日閲覧。
  26. ^ a b c d e f g リプ斉トン (2016年9月18日). “出演声優が語る“デモン”の魅力とは? 『デモンゲイズ2』革命団決起集会 in TGSをリポート【TGS 2016】”. ファミ通. 2017年8月7日閲覧。
  27. ^ a b c 村上 拓 (2016年9月19日). “ついに「PROJECT-KENGO-」の秘密のベールがはがされる! 「デモンゲイズ2」のステージイベントレポート”. Game Watch. 2017年8月1日閲覧。

外部リンク[編集]