デブタレント
デブタレントとは、自身の肥満体型を売り物にしている芸能人の総称。略してデブタレ。一般的には肥満体型の芸能人を指すが、歌手・元スポーツ選手などを指すこともある。
概要[編集]
バラエティ番組では「トークが面白い」ということや「スタイルやルックスが良い人(=イケメン)のかませ犬(比較対象)として」「罰ゲーム要員」でキャスティングされることがある。 「画面が明るくなる」点は、最近はルックスやスタイルの良いタレントに取られつつある。 また、その体型から「食べ物をおいしそうに食べる」と料理番組に出演したり、ダイエット企画にもしばしば起用される。
日本においては、2000年に放送開始したテレビ東京系の『debuya』(後に『元祖!でぶや』)で初めて「デブタレント」を番組の中心に起用し、そこから徐々に「デブタレ」が注目されるようになった。
デブタレントのあり方[編集]
デブタレントの定義はあいまいである。自身の体型をネタにしたコンサートを開いたことがある歌手の森公美子や、ダイエットに取り組む様子がドキュメンタリー番組で放送された[1]元大相撲力士のKONISHIKIは、タレントとしても活動しているが、どちらも「デブタレント」と認識されている。一方で、現役のスポーツ選手(力士・プロレスラー)や文化人などは、バラエティ番組に出演していても、一般的に「デブタレント」とは呼ばれない。
体重や体脂肪率などにも明確な基準はない。たとえば、パパイヤ鈴木は自身をデブタレントと称しているが、体重は100キログラムを超えるか超えないか程度(その後ダイエットに成功して70キロ前後)であり、ダンサーとしても活動しているため意外と筋肉質である。作曲家の小林亜星や俳優の渡辺徹は、ダイエットに成功した後でも、太っていたころのイメージで扱われることがある。
デブタレントとして芸能活動を続けるためには肥満体を維持しながらも健康でなければいけないため、スポーツジムに通ったり、番組以外では食事制限をしていたり、草野球チームを結成するなどしている者もいる。ただ太ればいいというだけではなく、自身が肥満が原因で死亡した場合、他のデブタレに迷惑がかかる(肥満は万病の元と呼ばれており、他のタレントがやせなければならない状況になりかねないため)という認識がほぼ共通して存在する。松村邦洋のように病気を機にデブタレントからの脱却を表明した例もある[2]。