デスクリムゾン2 -メラニートの祭壇-

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デスクリムゾン2 -メラニートの祭壇-
ジャンル 暗黒ギャルゲーシューティング
対応機種 ドリームキャスト
開発元 エコールソフトウェア
発売元 エコールソフトウェア
人数 1~4人
メディア GD-ROM
発売日 1999年11月25日
売上本数 1万905本
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デスクリムゾン2 -メラニートの祭壇-』(デスクリムゾン2 メラニートのさいだん)は1999年11月25日エコールソフトウェアからドリームキャストで発売された3Dガンシューティングゲーム。正式なジャンル名は「暗黒ギャルゲーシューティング」。『デスクリムゾン』の続編として発表された。

概要[編集]

エコールソフトウェア(以下エコール)がセガサターン後継機のドリームキャストで続編の製作を決定。前作とほとんど同じスタッフによって作られる続編ということで発売前から話題となった。グラフィック、演出、音楽などは格段に進化し、ゲームとしても前作よりはまともに仕上がってはいる。しかしゲームバランスの悪さやストーリー、仕様の珍妙さなど、やはり案の定クソゲーだということでゲーム情報誌やプレイヤーから酷評を浴び[1][2][3][4]、売上も芳しくなかった。エコールは発売した後の雑誌の新年挨拶で 「リベンジ、返り討ち、討ち死」だったとコメントしている。

しかし、「狂気の世界」と呼ばれる前作の世界観を踏襲し、また前作のパロディがふんだんに盛り込まれているため、前作をこよなく愛する「クリムゾナー」にとってはネタとしてはまずまずの評価を得ている[要出典]。後述の特徴にあるように、前作の問題点の多くが改善されておらず、クソゲーと言うよりは狙って作ったバカゲーに近い内容となっている。

本作の特徴[編集]

いくつかは前作と共通のものがあり、これは前作へのオマージュ、パロディとされる。

  • パッケージデザイン(取扱説明書表紙)が銭湯から出てきた越前康介である。「銭湯より帰還」のコピーがあり、これは「銭湯」と「戦闘」をかけたものである
  • 前作と同様に、メーカーロゴは飛ばせない
  • オープニングに一部実写映像が使われている
  • ストーリーはアドベンチャーパートでフルボイスで進行する。しかしセリフ回しがおかしい上に会話に脈絡が無い
  • パロディとして前作の台詞が流用されている箇所が随所にある
  • 特に前作で有名な「赤の扉」に関しては主人公達が感嘆の声を上げるほど
  • 前作と同様に、ダメージ後の無敵時間がない
  • 前作と同様に、ムササビを撃ってはいけない
  • 前作と同様に、一般人を撃つと「オーノー」の声と共にライフが減る
  • 一般人は前作と違って動き回るが何故か戦闘の邪魔になるような行動ばかり取る
  • 敵の股間を撃つと追い討ちが出来る
  • 敵を攻撃しても敵の攻撃を止めさせる事が出来ない
  • ダメージボイスはうるさいほど上がる上に何パターンもある。康なら「このやろー!」「やりやがったな!」「上等だぜぇ!」「いてぇー」など、ユリなら「いったーい!」「何すんのよ!」「ひっどーい!」「やられたわ」など、全体的に危機感も緊張感も無い
  • ダメージを受けた時に画面に表示された血痕を撃つと、なぜかライフが回復する
  • シューティングパートのみ4人同時プレイ可
  • ヒロイン(主人公ではなく)を直接操作する探索パートが存在するが、モーションがおかしい上に操作性も悪く、カメラワークも謎。ちなみに探索パートで主人公を操作するのはヒロインとはぐれた時のみ。
  • 序盤の探索パートに制限時間以内に鍵を見つけるミッションがあるが、実は出口には鍵が掛かっておらず、そもそも鍵自体存在しない
  • ステージデータをHP上で配信し、新しいステージを繰り返しプレイ可能
  • ダメージボイスにプレイヤー自身の声を登録できる
  • 湯川元専務メッセサンオー店長などの業界関係者のダメージボイスをサイト上で配信
  • ストーリー中のイベントで前作のオープニングムービーがそのまま流れる(「赤の扉」の部分は修正が加えられている)
  • 上記の通りではあるものの、ただ淡々とステージを進むだけだった前作と異なりストーリーは存在し、一応前作の伏線も回収する話にもなっている。
  • 但し、ストーリーが中途半端なところでエンディングを迎える上に、最終章へ続く事を知らせるメッセージがエンディングの最後に表示される(最終章に当たる作品は未だ出ていない)
  • 前作と同様に、エンディングのスタッフロールのスタッフの綴りが「STUFF」
  • スタッフロールではユリ役のMOMOが歌う主題歌が流れる。
  • エンディングの最後に表示されるパスワードがほんの一瞬しか表示されない

物語[編集]

前作から20年後の世界。コンバット越前のあの甲高い声のナレーションで物語は始まる。「こんな夜には命を落とす奴が多い」との言葉通りに、謎の男が越前のかつての親友であるダニーを爆殺。はたして謎の男の正体とは?

唐突に場面は変わり、主人公の八並康が「なんだこの看板はぁ?」「ローゼンバーグクリニック?面白そうだな、せっかくだから入ってみるか」と、なぜか精神病院に立ち寄ったことから、クリムゾンにまつわる壮大な運命の歯車は動き出した。

登場人物[編集]

八並 康(やなみ こう)
CV:菅野憲
今作の主人公。フリーカメラマンとして世界を駆け回っている日本人の青年。ふとしたことからユリと出会い、グレッグからクリムゾンのことを聞くなどして冒険の旅に出る。心療内科に面白そうだから入ったり、いつもの癖で物乞いをするなど行動原理が特異。更に発言も空気が読めないものが多く、情緒不安定なほどの意味不明な事を口走る。このゲームの主人公では彼ではあるものの、実際はヒロインであるユリの方を操作する場面が非常に多く、エンディングの声の出演で表示される順番も、ユリが最初で康は二番目である。誕生日は1月21日。身長175cm、体重65kg、21歳。好きな食べ物はダチョウのステーキ。コードネームはハチコウ。
ユリ・ローゼンバーグ
CV:MOMO
康と一緒に行動することになる少女。母であるリリーのところにマーサが訪ねてきたことにより、クリムゾンをめぐる戦いに巻き込まれることになる。ポルベニール大学社会学部在学の19歳で射撃部所属。戦闘訓練など受けている筈も無い普通の大学生にも関わらず、物怖じもせず拳銃一丁で化け物の蔓延る場所に踏み込む。康に比べるとまだ常識のある方だが、言動はおかしい。誕生日は7月24日。身長159cm、体重45kg、スリーサイズは83/58/85。趣味はシューティング。好きな食べ物はマンゴスティン。
ダニー・フリーデン
前作当時の越前、グレッグの戦友。実業家として成功し大金持ちになった。サロニカの街の古城で生活している。オープニングで爆死する。ムービーにも登場して台詞もあるにも関わらず一人だけボイスが無い。1960年8月9日生まれ、54歳。
グレッグ・プルメル
前作当時の越前、ダニーの戦友。考古学者として成功し、現在はリムブルク大学で教授をしている。精神を病んで自宅を放火したためリリーから治療を受けている。康に「生きてるかい?」を聞かれた際は前作同様「ああ、なんとかな」と答えている。1958年6月7日生まれ、56歳。
リリー・ローゼンバーグ
ユリの母親。精神科医で、きれいなおばさんである。アゼリアストリートで心療内科「ローゼンバーグクリニック」を営んでいる。グレッグは患者であり友人でもある。
マーサ・フリーデン
ダニーの妻。別居中だった夫ダニーが殺されたことを知って驚き、助けを求めて友人であったリリーを訪ねる。
パトリック・リュイス
CV:北村紘香
父親の経営するリュイス飛行場に住みつき、飛行機整備工場を手伝っている少年。あだ名はパット。やんちゃ坊主で口が悪いが、気のいい性格でもある。時折関西弁になる。15歳。
越前 康介:コンバット越前
CV:せいじろう
前作の主人公。10年前にマルマラ軍の傭兵としてダニー、グレッグと共に戦った。生死は不明。1966年5月5日生まれ。身長181cm、体重70kg。好きな食べ物は焼きビーフン。抑えてはいるが、冒険心旺盛な一匹狼で、正義感・勇気とも平均以上。カッとしやすいところもあり、計画的人生より行き当たりばったりの人生を選んでしまうタイプ。女性の扱いは苦手。リリーとの間に娘のユリをもうけた。
アッシム
前作名前だけ登場した人物。娘にアルガがいる。今作では、八並康に血清を渡す。そして前作のときの越前との関係が明らかになる。
ザザ提督
OPでダニーを爆殺した異形の人物。製薬会社SMOに何らかの関係があるらしい。ストーリー中盤にてリリーを誘拐する。
メラニート
グレッグによって序盤より語られる人物。サファール地方に「メラニート伝説」というものがある。本作の最終ボス。
フライリハード
前作の1ステージのボス。今作では、別の人物と一緒にデスビスノスをデスクリムゾンで封印したことになっている。

その他[編集]

  • メッセサンオーでは、本作とドリームキャスト・ガンの同梱パッケージに、ユリのイラストを配した特製外箱を付けて販売していた。
  • おまけ要素として、とある場所で前作のオープニングムービーを見ることが出来るが、デフォルトの選択肢が「見ない」になっている。

出典[編集]

  1. ^ 『超クソゲーrevolutions』、p.105。
  2. ^ 鈴木あつこ(女性ユーザーズ)(5点)、馬波レイ(担当ライターズ)(7点)、菅(Suge)(ゲストライターズ)(4点)「ドリームキャストソフトレビュー」、『ドリームキャストマガジン』1999年12月3日号、 pp.22 - 24。
  3. ^ サワディ・ノダ(4点)、水ピン(4点)、奥村キスコ(5点)、羽田隆之(6点)「新作ゲームクロスレビュー Part2」、『ファミ通』1999年12月3日No.572号、 pp.33 - 36。
  4. ^ OR竹内(6点)、佐々木麻里奈(7点)、野村一真(5点)「電撃レビューThe best」、『電撃Dreamcast』1999年12月10日Vol.24号、メディアワークス、 pp.140 - 141。

関連項目[編集]