デカンテーション
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デカンテーション(decantation、傾瀉)は、容器を移して沈殿物と液体を分離する操作。
目的[編集]
実験操作[編集]
実験操作では、沈殿などの固形物を液体と分離するために、沈殿を含む液体を放置して固形物を沈殿させたのち、容器を静かに傾けて上澄みだけを流し去る操作をいう。泥状の固体やコロイド状の沈殿を洗浄するためによく用いられる。
ワイン[編集]
デカンテーション(英)またはデコンタシオン(仏)はワイン(特に赤ワイン)を提供する際にデキャンタと呼ばれるガラス容器(右写真)に移す操作で、これによりワイン内の澱(おり)を取り除く[1]。デカンタージュ、デコンタージュ、デキャンタージュ(仏語:decantage)ともいう。沈殿物(澱)の除去のほか、ワインを空気に触れさせることで酸化に伴う芳香をより鮮明にする目的もある[1][2]。
脚注[編集]
- ^ a b 佐藤正透『暮らしのフランス語単語8000』語研、2014年、17頁。
- ^ 芳香をより鮮明にする目的で使用されるものとして、他にスピンワインやデキャンティングポアラーなどが挙げられる。
硬いワインを開かせる最新ハイテクグッズ. 朝日新聞デジタル (朝日新聞). (2010年1月7日) 2013年8月2日閲覧。