テラトフォネウス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
テラトフォネウス
生息年代: 白亜紀後期, 80 Ma
Teratophoneus curriei.png
復元骨格
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
: ティラノサウルス科 Tyrannosauridae
亜科 : ティラノサウルス亜科 Tyrannosaurinae
: テラトフォネウス属 Teratophoneus
学名
Teratophoneus
Carr et al., 2011
タイプ種
Teratophoneus curriei Carr et al., 2011

テラトフォネウス Teratophoneusは、アメリカ合衆国ユタ州南部の白亜紀後期カンパニアン地層であるカイパロウィッツ累層から発見されたティラノサウルス科に属する獣脚類

説明[編集]

復元された骨格図

テラトフォネウスのホロタイプは断片的な頭骨と前頭骨の一部である。それらの化石はもともと4体の異なる個体のものとして記載されていたが、恐らく実際は1体の亜成体のものであったと思われる。テラトフォネウスの標本はカーらによると全長6m、体重667kgと推定され、成長しきっていないとされる[1]

アルバートサウルスと比較し、テラトフォネウスの眼窩の涙骨と鼻骨の先の間の長さの比はおよそ23パーセント短い。頭骨も比較的深くなっている。なぜこのような違いがあるのかはわからないが、奥行きが増すことによって顎の筋肉が強化されていたのかもしれない[2]

発見と命名[編集]

前頭骨要素

テラトフォネウスの化石はユタ州南部カイパロウィッツ累層から発見された。その後、同じ地層から化石が見つかり同属と見なされた。アルゴン - アルゴン法によりカイパロウィッツ累層の地質年代は7610万~7400万年前、カンパニアン後期とされた。テラトフォネウスは異なる3つの化石が見つかっている。原記載で参照された標本は、ホロタイプUMNP VP 16691 およびパラタイプ BYU 8120 である[3]

テラトフォネウス・クルリエイ Teratophoneus currieiはトーマス・カー、トーマス・ウィリアムソン、ブルックス・ブリット、そしてケン・スタッドマンによって2011年に記載された。属名は古代ギリシャ語teras(怪物)とphoneus(殺人者)の組み合わせである[4]種小名フィリップ・カリーへの献名である[1]

分類[編集]

ローウェンらは2013年に系統解析を行い、テラトフォネウスをティラノサウルス亜科に分類した。テラトフォネウスはタルボサウルスティラノサウルスのような大型ティラノサウルス類よりは原始的だが、ダスプレトサウルスよりも派生的であるとされた[3]

成体と幼体の復元骨格
生体復元図

以下2013年のローウェンらによる分岐分析に基づくクラドグラム[3]

ティラノサウルス科

ゴルゴサウルス

アルバートサウルス

ティラノサウルス亜科

ダイナソーパークのティラノサウルス類

ダスプレトサウルス・トロスス

ダスプレトサウルス・ホルネリ

テラトフォネウス

ビスタヒエヴェルソル

リトロナクス

ティラノサウルス

タルボサウルス

ズケンティラヌス

出典[編集]

  1. ^ a b Thomas D. Carr, Thomas E. Williamson, Brooks B. Britt and Ken Stadtman (2011). “Evidence for high taxonomic and morphologic tyrannosauroid diversity in the Late Cretaceous (Late Campanian) of the American Southwest and a new short-skulled tyrannosaurid from the Kaiparowits formation of Utah”. Naturwissenschaften 98 (3): 241–246. doi:10.1007/s00114-011-0762-7. PMID 21253683. http://www.springerlink.com/content/y3203347l6580475/. 
  2. ^ Teratophoneus”. Prehistoric-wildlife. 2013年11月9日閲覧。
  3. ^ a b c Loewen, M.A.; Irmis, R.B.; Sertich, J.J.W.; Currie, P. J.; Sampson, S. D. (2013). Evans, David C. ed. “Tyrant Dinosaur Evolution Tracks the Rise and Fall of Late Cretaceous Oceans”. PLoS ONE 8 (11): e79420. doi:10.1371/journal.pone.0079420. PMC: 3819173. PMID 24223179. http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0079420. 
  4. ^ Liddell, Henry George; Scott, Robert (1980). A Greek-English Lexicon (Abridged Edition). United Kingdom: Oxford University Press. ISBN 0-19-910207-4.