テトラヒドロフルフリルアルコール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テトラヒドロフルフリルアルコール
Tetrahydrofurfuryl Alcohol[1]
識別情報
CAS登録番号 97-99-4
特性
化学式 C5H10O2
モル質量 102.13 g mol−1
外観 無色ないし薄い黄色の、吸湿性のある[2]液体
密度 1.05
融点

-80 °C, 193 K, -112 °F

沸点

176 °C, 449 K, 349 °F

への溶解度 混和[2]
有機溶媒への溶解度 アセトンエタノールに易溶[3]
粘度 6.24 cP (20℃)[3]
危険性
NFPA 704
2
2
0
引火点 75℃
発火点 282℃
爆発限界 1.5 - 9.7%
半数致死量 LD50 1600mg/kg(ラット、経口)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

テトラヒドロフルフリルアルコール: Tetrahydrofurfuryl Alcohol)は、テトラヒドロフランにヒドロキシメチル基が結合した有機化合物である。

用途[編集]

染料の溶媒、ゼラチン溶液安定剤、漂白用の湿潤剤、可塑剤防カビ剤塗料医薬品の中間原料などとして利用される[3]

テトラヒドロフルフリルアルコールをアルミナ上で300-400℃に加熱すると、3,4-ジヒドロ-2H-ピランが得られる[4]

DHPの合成法
DHPの合成法

安全性[編集]

日本の消防法では危険物第4類第3石油類に分類される。爆発性のある過酸化物を生じることがある。麻酔性があり、吸入により中枢神経に影響を及ぼすが、アルコール飲料を摂取していると有害作用が増す[2]

脚注[編集]