ティンクルスタースプライツ

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ティンクルスタースプライツ』は、縦スクロール対戦シューティングゲームのシリーズ、またはその第1作目のタイトルである。

ティンクルスタースプライツ[編集]

ティンクルスタースプライツ
ジャンル シューティング
対応機種 アーケードゲーム[AC]
NEOGEO[NG]
NEOGEO CD[NC]
セガサターン[SS]
ドリームキャスト[DC]
WiiVC
Steam
開発元 ADK
Steam: DotEmu
発売元 AC/NC/SS: ADK
NG/DC SNK(旧)
Steam: SNK(SNKプレイモア)
Wii VC: D4エンタープライズ
人数 1〜2人
メディア AC: Multi Video System
NG: ロムカセット
NC/SS: CD-ROM
DC: GD-ROM
発売日 AC: 1996年
NG: 1997年1月31日
NC: 1997年2月21日
SS: 1997年12月18日
DC: 2000年3月23日
Wii VC: 2011年8月9日
Steam: 2016年5月26日
その他 2005年7月28日発売の続編『-La Petite Princesse-』にも収録(基本情報は後述)
2008年12月18日発売のPlayStation 2版『ADK魂』にも収録
* PS3向けゲームアーカイブス(『ADK魂』):2015年3月18日
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シリーズ第1作目で、開発はADK。使用基板はMulti Video System。2人のプレイヤーが互いにほぼ等しい性能のキャラクターで対戦することを主体にした作品で、対戦型シューティングゲームと言うこともできる(厳密には、間接的に攻撃し合うタイプの対戦型シューティングゲーム)。このようなゲームは日本では極めて少数で、本作以降に『チェンジエアブレード』(サミー)と『ウィングウォー』(セガ)の前衛後衛側に位置を取って撃ち合うタイプや、『旋光の輪舞』(グレフ)などのフィールドを用いた全方位移動タイプのものがある。

低い頭身のかわいいキャラクターや、ファンタジー色の濃い世界観などが人気を博した。これは、当時一世を風靡していた落ち物パズルぷよぷよ』シリーズにあやかったものとされる。対戦の要素を盛り込んだことで対戦プレイヤーも生まれた。しかし、第1作完成と同時に、この作品におけるキーマンであった関本(ゲームバランス編集・音響)、瀬川(音響)が退社したため、長期に渡って続編は製作されず、当時のアーケードで主流だった対戦型格闘ゲームほどの大ヒットにはならなかった。

1997年にはセガサターン2000年にはドリームキャストSNK発売)に移植された。2005年には本作も収録した続編『-La Petite Princesse-』が発売(後述)。また、2008年にはPlayStation 2用コレクションソフト『ADK魂』(SNKプレイモア発売)にも収録された。2011年にはWiiバーチャルコンソールで配信開始された。2015年には『-La Petite Princesse-』と『ADK魂』が共にPlayStation 3向けゲームアーカイブスとして配信開始。2016年にはSteamで英語版として配信開始。Steam版は日本語表記がないがオンライン対戦が可能。

キャラクター[編集]

使用可能なキャラクターは13キャラクター(セガサターン版のみさらに1キャラクター追加)で、それぞれスピード・ショット性能・エキストラアタックなどに差がある。キャラクターデザインは藤ノ宮深森

  • リアリー・ティル(声優:伊藤芽久美)
  • ドラピー(声優:蓑田まゆみ)
  • なんじゃもんじゃ
  • マッキー&ペンテル(声優:伊藤芽久美(マッキー)、蓑田まゆみ(ペンテル))
  • ド・ケスベイ(声優:原田マサオ
  • ティンカー&リンカー(声優:伊藤芽久美(ティンカー)、蓑田まゆみ(リンカー))
  • メヴィウス親衛隊(グリフォン、エヴィン&バーン)(声優:峯松公明(グリフォン)、伊藤芽久美(エヴィン)、西川嘉人(バーン))
  • グリピー
  • ダークラビ
  • メヴィウス(声優:西川嘉人)
  • メモリー女王(声優:加藤雅美
  • スプライツ(声優:蓑田まゆみ)
  • 美鈴キサラギ&校長先生(SS版セガサターンモードのみ)

システム[編集]

1レバー+2ボタン(ショット、ボンバー)で操作。

対戦型シューティングといっても1画面でお互い弾を撃ち合うのではなく、画面が2分割されお互いが普通の縦スクロールシューティングゲームのようにゲームをプレイ、ザコに当たるなどして先にライフが無くなってしまったプレイヤーの負け(ただし、編隊ザコへの接触でミスになることはなく、必ずライフがハート半分残る。また、相手に攻撃が当たった場合、少し自分のライフを回復できる)。勝った側はポイントがカウントされ、2本先取(標準設定の場合)で勝敗が決定する(CPU戦では残機制で、プレイヤーが勝てばステージを進めることが出来、負けた場合は残機を1失う)。ダブルKOによるドローの場合、双方に1本カウントされる(CPU戦の場合は勝ち、『LPP』のCPU戦は負けと見なされる)。

連爆
編隊ザコを破壊したときに出る爆風で隣接するザコを破壊すること。上手く破壊すれば、次々に編隊ザコを巻き込んで破壊することができ、その数によって相手に送られる攻撃ザコの数が決まる。また、相手から送られた攻撃ザコを爆風に巻き込むことで、相手に火の玉状の攻撃(ノーマルアタック)を送ることができる。また、送られた火の玉をショットや連爆に巻き込むと緑色の火の玉(リバースアタック)を送り返すことが出来る。さらに、送り返されたリバーサルをショットや連爆に巻き込むと「エキストラアタック」や「ボスアタック」を相手に送ることが出来る。攻撃と防御を兼ね備えたシステムとなっている。
パーフェクト
1回の起爆で編隊すべてのザコを連爆により破壊することができると「パーフェクト」となり、こちらの攻撃速度が上がる、相手からの攻撃速度が下がる、チャージアタックに使用するゲージがたまるなど多くのボーナスを得ることができる。このため、いかに多くのパーフェクトを取ることができるか、いかに相手のパーフェクトを邪魔することができるかが、このゲームの肝となる。
チャージアタック
ショットボタンを押し続け、画面下部のゲージがレベル1以上となった場合に使用可能。ザコやボスの攻撃、エキストラアタックなどを貫通する。威力や性能、チャージが完了するまでに掛かる時間はキャラ毎に異なる。
エキストラアタック
レベル2以上のチャージアタックを撃った時(ボスアタック発動中にレベル3チャージアタックを撃ったときは通常よりも多く送れる)や、リバーサル破壊時に、相手に向かって飛んで行く特殊攻撃のこと。性能はキャラクター毎に異なり、アーサー・シュミットの以外は破壊は不可能。
ボスアタック
レベル3のチャージアタックを撃ったときや、一定数を超えてリバーサル破壊をしたときに発動(ボスアタック発動中は無効)。相手フィールドにボスが出現する。出現するボスは、使用キャラクターごとに決まっている。高い耐久力を持つ。ボスアタックは常に1つしか存在できず、自分のフィールドにボスが居る状態でボスアタックを発動すると相手の送ったボスアタックは即座に終了する。もちろん、レベル3のチャージアタックで即座に帰らせることが可能。なお、双方が同時にボスアタックを発動した場合は、相殺されてボスアタックは現れない
オーブ
時々ザコ編隊に紛れている青い玉。爆風やボムで破壊可能。オーブ出現前には、必ず画面上部に「!!」というマークが現れる。破壊すると、フィーバーが発生し、フィーバー中は連爆により発生する攻撃ザコが通常より多くなる。
死神
開始から一定時間が過ぎるか、お互いに連爆をしていないと画面上部より出現し、プレイヤーキャラクターを延々追いかける、永久パターン防止用の、いわゆるお邪魔キャラクター。これに当たると、1発でライフが0になり負けとなる。攻撃や爆風への巻き込みにより破壊可能だが、一定時間が過ぎて出現したものを破壊してもすぐに再出現する上、破壊するたびに耐久力・移動速度が上昇してゆく。なお、ボムを使えば耐久力がどれだけ高くても一撃で破壊可能。

漫画版[編集]

さいとうつかさ による漫画版が『コミックゲーメスト』に連載された。単行本化は諸々の事情で見送られたものの、その後さいとう本人の個人サークルから同人誌として頒布されている。

ティンクルスター スプライツ 〜La Petite Princesse〜[編集]

ティンクルスター スプライツ 〜La Petite Princesse〜
ジャンル 超絶送り合い対戦ゲーム
対応機種 PlayStation 2[PS2]
ゲームアーカイブス[GA](PS3のみ)
開発元 SNKプレイモアナウプロダクション
発売元 SNKプレイモア
人数 1〜2人
発売日 [PS2]2005年7月28日
[PS2]2006年11月22日(ベスト版)
[GA]2015年2月18日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
その他 マルチマッチングBB対応
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ティンクルスタースプライツ -La Petite Princesse-』はシリーズ2作目であり、前作である『ティンクルスタースプライツ』の続編。略称は「〜LPP」や「〜プチプリ」など。グラフィックが3Dになり、KDDIのマッチングサービスマルチマッチングBBに対応したPlayStation 2用ソフト。2005年7月28日SNKプレイモアからリリースされた。

キャラクター[編集]

前作と画風がかなり変わっているが、デザインは前作と同じ藤ノ宮深森である。また設定にも変化があり、ロードランはメモリー女王の義理の娘となっている(前作では、二人は血の繋がった親子だった)。

プレイヤーキャラクター[編集]

ゲストキャラクター[編集]

  • アーサー・シュミット
  • マッキー&ペンテル
  • ティンカー&リンカー
  • ド・ケスベイ
  • メヴィウス
  • スプライツ(アルテア)

システム[編集]

メインのシステムは前作をほぼ踏襲している。前作からの変更点としては、ゲームスピードの低下、ステージ(移動可能範囲)の拡大などが挙げられる。そのため、前作と同じ構成の編隊ザコであっても、パーフェクトを取るための有効な連爆方法が異なる場合がある。また、相手の攻撃ザコをリバースした際に爆風が発生しなくなり、それを利用した連爆はできなくなった(前作でも、攻撃ザコやリバースをショットで直接破壊したときは爆風は発生しなかった)。

おまけ要素[編集]

隠しキャラクター(ティル・ラン・ミコト)
それぞれ、ストーリーモード中に出会うと、プレイヤーキャラクターとして使用可能となる。
SS版オープニングムービー
ランを使用してキャラクターモードをクリアすることで、ギャラリーモードから閲覧可能になる。
NEOGEO版ティンクルスタースプライツ
キャラクターモードをリアリー・ティル、ロードラン、天神ミコトでクリアすることでプレイ可能になる。

漫画版[編集]

kodomo兎による漫画版が『月刊電撃コミックガオ!』に連載され、全4回の連載をまとめた冊子が、ゲームソフトの初回購入特典として店頭で配布された。

派生作品[編集]

ティンクルスタースプライツ外伝 -ツインスターメモリーズ-
携帯電話アプリでの外伝作品。ジャンルは対戦シューティングではなく、ステージクリア型の一般的な縦スクロールシューティングとなっており、連爆などの要素も無い。自機としてロードラン(初心者向き)とリアリー・ティル(上級者向き)から選択する他、ボスキャラクターやサポートキャラクターとして第1作と『LPP』の両作品から登場人物が選ばれている。ストーリーは、新キャラクターであるファラオ族の王女・ナイルの猫姫「アヌテト」がティンクルスターをさらってしまったという話を聞いた二人が、それを救出しに行くというものになっている。
ティンクルスタースプライツ2 銀の勇者 -Brave of Silver-(発売中止)
1作目のすぐ後に企画されていた[1]続編だが、諸般の事情により発売には至らなかった。
ストーリーの骨子は『ティンクルスタースプライツ -La Petite Princesse-』とあまり変わりがないが、危機に瀕した主人公をラビキャットが本当の姿(勇者)に戻り助けてくれるという展開となっている。
「リアリー・リィズ」「ルンナ・チタニウム」「ド・エッヂ」「輝星ミコト」などの新キャラクターのうち、何人かは『ティンクルスタースプライツ -La Petite Princesse-』に受け継がれている。

その他[編集]

  • 元ADK社の品質管理(デバッガー)だった人物によると、元のアイデアは、ADK入社試験・書類選考への関本氏の応募企画「対戦シューティング」であり、「連爆送り」以外の様々なプロトタイプバージョンも存在したとのこと。
  • どきどき魔女神判』のスタッフブログに、スタッフが本作の開発秘話を載せている。

脚注[編集]

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  1. ^ ティンクルスタースプライツ -La Petite Princesse- 設定資料集 p67-68参照

外部リンク[編集]