ツールチップ

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ウェブブラウザで、ハイパーリンクにマウスポインタを当てた場合のツールチップの例

ツールチップ英語:tooltip)とは、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)において普及した表現手法・共通要素のひとつ(ウィジェット)である。

これはカーソル(主にマウスポインタ)と連動して使用される。ユーザーがカーソルを何かの項目に合わせたとき、その項目に覆いかぶさるような形で小さな枠が出現し、その枠内には選択された項目に関する補足情報が表示される。マイクロソフトMicrosoft Officeでは、「ポップ ヒント[1]」(英語原文:ScreenTips[2])と呼ばれている。開発者向けのMSDNライブラリでは、「バルーン」「ツールヒント」「情報ヒント」[3](英語原文:Balloons/Tooltips/Infotips[4])と呼ばれている。

Mac OSでは似たような機構としてバルーンヘルプ英語版を備えていた[5]

似たような仕組みで(特に古いソフトウェアで)、選択されたツールの説明をステータスバーに表示するという機能も存在するが、そのようなものは通常はツールチップとは言わない。

応用例[編集]

ツールチップの実際の応用例は、デスクトップアプリケーションのみならずウェブページにおいて広く普及している。多くの GUI ベースのウェブブラウザでは、HTML の汎用属性である title 属性を、その要素の上にカーソルが乗ったときに表示するようにしている。これらのブラウザでは、ウィキペディア上で画像やハイパーリンクにカーソルを重ねた場合にもツールチップが表示されるであろう。いくつかのブラウザ(特に Internet Explorer など)では、img 要素に設定された alt 属性についても、title 属性と同じ要領でツールチップを表示する。ちなみに title 属性と alt 属性が両方設定された場合は、ツールチップの内容として title 属性の値のほうを優先するが、この挙動が妥当であるかどうかについては何度か議論がなされていることに注意されたい。

問題点[編集]

マウスオーバーによって展開や表示が開始されるメニューやツールチップといったポインティングデバイス操作前提のUIは、タッチパネルを利用したタッチ操作には不向きである。というのも、指先によるタッチ操作では基本的にシングルタップが操作の基本となるため、タップ(クリック)とホバーを区別することができず、マウスやスタイラスペンなどのポインティングデバイスによるホバー操作を直接代替・シミュレートするのが難しいからである。

スマートフォンタブレットのようなタッチパネルがメインもしくは唯一の操作手段となるモバイルデバイスが普及するにつれて、ホバー操作の問題が顕在化する。この問題を解決するための方法として、マウス操作を前提としたアプリケーションやWebページデザインの見直しとタッチ対応への移行が挙げられるが、Microsoft Windows 8上のInternet Explorer 10やWindows 8.1上のInternet Explorer 11のように、ブラウザ側で独自に拡張した機能によってタッチによるホバー操作(ホバータッチ)をサポートする例も見られる[6] [7]

関連項目[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]

外部リンク[編集]

(英語)

(日本語)