ツバキ文具店

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ツバキ文具店
著者 小川糸
発行日 2016年4月21日
発行元 幻冬舎
ジャンル 長編小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
ページ数 269
公式サイト www.gentosha.co.jp
コード 978-4-344-02927-9
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ツバキ文具店』(ツバキぶんぐてん)は、小川糸の小説。季刊文芸誌GINGER L.』(幻冬舎)への連載を経て、2016年4月21日に幻冬舎より刊行された。2017年本屋大賞第4位[1]

続編となる『キラキラ共和国 ツバキ文具店』(キラキラきょうわこく ツバキぶんぐてん)が『小説幻冬』(幻冬舎)に2017年5月号より連載されている[2]

2017年4月にNHKラジオ第1新日曜名作座」にてラジオドラマ化、NHK総合ドラマ10」にて『ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜』(ツバキぶんぐてん〜かまくらだいしょやものがたり〜)と題してテレビドラマ化された。

あらすじ[編集]

祖母の葬式のため、雨宮鳩子は高校を卒業して以来8年ぶりに故郷の神奈川県鎌倉に戻ってきた。 一人で鳩子を育ててくれた祖母は文具店を営む傍ら、思いを言葉にするのが難しい人に代わって手紙を書くことを請け負う「代書屋」でもあった。 祖母に反発して家を飛び出した鳩子は葬式と家の片付けが終わるとすぐに鎌倉を去ろうとするが、生前祖母が引き受けたものの未完であった代書の仕事を引き継ぐように促されそれに取り組むことで心境が変わり、文具店と代書屋業を継ぐことを決意する。地元の温かい人々にも支えられながら鳩子は代書屋として歩み始めた。 さまざまな人の思いをすくいとり文字にして相手に届けることで、鳩子は彼らの思いに触れ彼らの人生に関わり、また仕事の師匠であった祖母の思いにも寄り添っていく。

登場人物[編集]

ポッポちゃん(雨宮鳩子)
鎌倉で小さなツバキ文具店を営み、江戸時代より続く代書屋の11代目として手紙の代書を請け負う。
バーバラ夫人
ツバキ文具店の隣人。上品な老婦人で鳩子の親友。
男爵
着物や帽子を粋に着こなす偉丈夫。
パンティー(楠帆子)
小学校の先生。パンを焼くことが趣味。
QPちゃん〈5〉
鳩子の文通相手。
モリカゲさん
鎌倉でカフェを営む。QPちゃんの父。

ラジオドラマ[編集]

NHKラジオ第1新日曜名作座」にて2017年4月2日から5月7日まで全6回で放送された[3]

出演者[編集]

スタッフ(ラジオドラマ)[編集]

  • 原作 - 小川糸
  • 脚色 - 石谷洋子
  • 音楽 - 小六禮次郎
  • 演出 - 小見山佳典
  • 技術 - 大塚茂夫
  • 音響効果 - 石川恭男

テレビドラマ[編集]

ツバキ文具店
〜鎌倉代書屋物語〜
ジャンル テレビドラマ
放送時間 金曜22:00 - 22:49(49分)
放送期間 2017年4月14日 - 6月2日(8回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 NHK
製作総指揮 内田ゆき(NHKエンタープライズ
中村高志(NHK
演出 黛りんたろう
榎戸崇泰
西村武五郎
原作 小川糸『ツバキ文具店』
脚本 荒井修子
出演者 多部未華子
高橋克典
上地雄輔
片瀬那奈
新津ちせ
江波杏子
奥田瑛二
倍賞美津子
音声 解説放送[4]
字幕 文字多重放送[4]
外部リンク 公式サイト
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ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜』(ツバキぶんぐてん〜かまくらだいしょやものがたり〜)と題して、NHK総合ドラマ10」にて2017年4月14日から6月2日まで放送された。全8回[5][6]。再放送に関しては、2017年4月20日(木曜日)午前0時10分(水曜日の深夜)の再放送開始分から6月8日(木曜日)午前0時10分(水曜日の深夜)の再放送開始分まで全8回が、予定が組まれていた放送日時を一度も変更することが無く放送された

キャスト[編集]

主要人物[編集]

  • 雨宮 鳩子 - 多部未華子(幼少 - 吉澤梨里花、小学生 - 堰沢結衣
    新人代筆屋の女性。愛称は鳩ぽっぽ、ぽっぽちゃん、等様々。祖母の訃報を受け帰郷する。元々祖母とは折り合いが悪く彼女の代筆業と文具店を継ぐ気は全く無かったが、久し振りに会った白川や周りの人から取り壊さない様懇願されつつ、尚且つマダムサイダーからの強引な仕事の依頼を無事に成功させた結果代筆業を継ぐ事を決心。
  • 白川 清太郎 - 高橋克典
    元エリートサラリーマンで鎌倉の観光ガイドの中年男性。幼い頃カシ子の元で書道を習っていた。また大人になってから母親と心中しようとしたところをカシ子に救ってもらったことがある為、カシ子は勿論、その孫の鳩子の事もかなり気にかけておりとても親切。認知症の母親の介護に苦労する日々を送っていたが、亡くなった父親から母親への手紙を鳩子に代筆したもらったことで母親は落ち着いて過ごせるようになり、穏やかな状態で天国へ見送ることができた。
  • 守景 蜜朗 - 上地雄輔
    鳩子行きつけの「むぎカフェ」店長。幼い娘を育てるシングルファーザー。穏やかな性格で文具好き。カシ子が亡くなっても悲しい様子を見せない鳩子の様子を疑問に思いつつ、「家族が亡くなって悲しくない人なんかいませんよ」と実感のこもった言葉をかける。3年前に妻を通り魔に殺害され、彼女の夢であった鎌倉でのカフェ営業を実現させた。
  • 守景 陽菜 - 新津ちせ
    蜜朗の一人娘。愛称ははーたん。鳩子とは仲良く、文通相手。店先を通りかかった鳩子を「いらっしゃいませ!」と呼び込み、鳩子とむぎカフェの出会いのきっかけをつくった。
  • 楠 帆子 - 片瀬那奈
    大雨の日に突然店を訪ねてきた女性。ツバキ文具店のそばのポストに間違って投函した手紙を自分の代わりに取り戻してほしいと鳩子に頼む。[7]小学校教諭でパン作りが趣味。バーバラ夫人とは子供の頃からの知り合いであだ名はパンティー。一見不名誉なあだ名だが帆子の「ハン」とteacherのティーから元々ハンティーと呼ばれていたものに趣味のパン作りのパンが付いてパンティーになった、と言うモノ。明るい性格で婚活に励む。男爵に一目ぼれをし、猛アタックする。
  • バーバラ婦人 - 江波杏子
    いつも笑顔を絶やさない少しミステリアスな鳩子のお隣さん。外壁から内装まで西洋風で統一された家で西洋風の暮らしをしている。鳩子とは年の離れた友人の様な関係で一緒に食事をしながらお喋りを楽しむ。フランスに住んでいた経験があり、そこで培われた人生経験から彼女に助言をする事も。又画商の一面があり、美術品の目利きも鋭い。仕事でときどきヨーロッパへ行き、鳩子にワインやお菓子をお土産に買ってきてくれたりする。
  • 男爵 - 奥田瑛二
    山の手に住むダンディな男性。和装でいることが多い。カシ子とは生前、しばしば店を訪れてはお喋りする仲だった。いつも不愛想で鳩子の文句ばかり言う為、子供の頃から知っている鳩子にとっては苦手な相手。10年以上前に妻に先立たれ今は一人暮らし。人気エッセイストのりゅうざきであることが第7話で判明した。
  • 雨宮 カシ子 - 倍賞美津子
    鳩子の亡き祖母。生前代筆業を営んでおり、鳩子を自身の後継者にすべく幼少期から厳格に躾けてきたが、彼女が高校生のとき友人から海に誘われていた日にもいつも通り書の練習をさせたことで鳩子の我慢の限界がきて反抗されはじめ、高校を卒業してから家出された。その後、死ぬまで鳩子とは音信不通だった。愛想がなく厳しい印象を与えるが商売上手な一面があり、また白川が死のうとしていることを知るやいなやすぐに駆け付けて話を聞くなど深いところでの優しさをもった人である。本人にはうまく伝わらなかったものの鳩子に対しても深い愛情を抱いていた。

その他[編集]

  • 魚福の奥さん - 大島蓉子
  • 門脇 幸三 - 小倉一郎
  • 時枝シェフ - 川野太郎
  • 武田 聡 - 松澤傑
  • 魚福の旦那 - 江良潤
  • 白川千代 - 草村礼子
    白川の母。若いころは近所で評判の美人で「鎌倉小町」とも呼ばれていた。仕事で世界中を飛びまわる夫が生きていた間は「男の人には帰る場所が必要」との思いで家を守り、夫からの手紙を楽しみにしていた。何年か前に認知症になり亡き夫から手紙が来るものと思いこみ、手紙を探して徘徊を繰り返し息子を困らせる。あるとき徘徊中に転んで怪我をしたことで、介護施設に入れることを白川に決断させる。しかし鳩子が代筆した亡き夫からの手紙を受け取って夫がいつも自分を見てくれているのだと感じて深く安堵し、それ以来手紙を探さなくなった。夫から手紙の中で「チーちゃん」と呼ばれている。

ゲスト[編集]

第一話 「奇妙なお悔やみ状」
第二話 「幸せの修了証書」
第三話 「けじめの断り状」
第四話 「最後のラブレター」
第五話 「母へ贈る文字」
第七話「話せなかった思い」
最終話「解き放たれた言葉」

スタッフ(テレビドラマ)[編集]

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル ラテ欄[8][9] 演出
第一話 4月14日 奇妙なお悔やみ状 あなたが書けない手紙、代わって書きます。思いを込めて 黛りんたろう
第二話 4月21日 幸せの修了証書 円満離婚のお知らせ!夫が語らぬ思いと妻からのメッセージ
第三話 4月28日 けじめの断り状 借金の断り状と元カレの頼みごと。そしてまだ見ぬ母の面影 榎戸崇泰
第四話 5月05日 最後のラブレター 既婚者が元カノに手紙を出す本心とは?こめられた思いに涙
第五話 5月12日 母へ贈る文字 完璧な美人の悩みは汚文字!母へのメッセージにこめた思慕 西村武五郎
第六話 5月19日 愛するチーちゃんへ 天国の夫からのラブレターを待つ母!変わらぬ愛が彩る手紙 黛りんたろう
第七話 5月26日 話せなかった思い 怪しい外国人の正体が!祖母の手紙に見いだす衝撃の真実は 榎戸崇泰
最終話 6月02日 解き放たれた言葉 鳩子最後の手紙!守景さんの突然の決断に揺れる淡い恋心 黛りんたろう

関連商品[編集]

サウンドトラック
  • 白石めぐみ 『NHK ドラマ10 ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜 オリジナル・サウンドトラック』(2017年5月24日発売、スザクミュージック、NGCS-1077)
DVD

受賞[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ “【「本屋大賞2017」候補作紹介】『ツバキ文具店』――手紙の代書を請負う「代書屋」の心温まる物語”. BOOKSTAND (博報堂ケトル/博報堂). (2017年3月6日). http://bookstand.webdoku.jp/news/2017/03/06/080000.html 2017年3月28日閲覧。 
  2. ^ 【特集】みんな熊本が好き。【新連載】川上弘美「某」小川糸「キラキラ共和国 ツバキ文具店」”. 小説幻冬」編集部より. 幻冬舎 (2017年4月27日). 2017年5月22日閲覧。
  3. ^ ツバキ文具店”. NHK オーディオドラマ. 日本放送協会. 2017年3月28日閲覧。
  4. ^ a b TVステーション関東版』2017年8号、ダイヤモンド社、 71頁。
  5. ^ 多部未華子さん主演「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」制作開始!”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2017年3月7日). 2017年3月28日閲覧。
  6. ^ 多部未華子「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」 2017年4月期スタートの春の新ドラマ情報一覧”. Yahoo!テレビ.Gガイド [テレビ番組表]. Yahoo! JAPAN (2017年3月16日). 2017年4月1日閲覧。
  7. ^ 第2話より。
  8. ^ 該当各日 信濃毎日新聞 テレビ欄
  9. ^ 該当各日 朝日新聞 テレビ欄
  10. ^ 第8回「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」”. コンフィデンス. oricon ME. 2017年7月21日閲覧。
  11. ^ “【17年4月期 コンフィデンス・ドラマ賞】「主演女優賞」に多部未華子、小川糸原作のゆるやかな人間ドラマで名演”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年7月21日). http://www.oricon.co.jp/news/2094439/full/ 2017年7月21日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

NHK ドラマ10
前番組 番組名 次番組
お母さん、
娘をやめていいですか?

(2017年1月13日 - 3月3日)
ツバキ文具店
〜鎌倉代書屋物語〜
(2017年4月14日 - 6月2日)
ブランケット・キャッツ
(2017年6月23日 - 8月4日)