ツノサケビドリ

ツノサケビドリ
	ツノサケビドリ
保全状況評価
	LEAST CONCERN; (IUCN Red List Ver.3.1 (2001));
分類
学名
	Anhima cornuta (Linnaeus, 1766)
シノニム
	Palamedea cornuta Linnaeus, 1766
和名
	ツノサケビドリ
英名
	Horned Screamer

ツノサケビドリ（角叫鳥、学名 Anhima cornuta）は、カモ目サケビドリ科に分類される鳥類の1種である。本種1種でツノサケビドリ属を形成する。

和名でツノ・サケビドリ（角・叫鳥）、同意味の英語の通称で horned・scream er と呼ばれる。学名の anhima はトゥピ語族で黒い鳥、cornuta はラテン語で角があることの意であり、旧属名 Palamedea はギリシア神話にパラメーデースが飛ぶ鶴の形に基づいて、いくつかのギリシア文字を形成したの由来^[5]。

分布

南アメリカ北部から中部（コロンビア、ベネズエラからボリビア南東部、ブラジル南部まで）に分布する^[1]。

形態

全長80–94センチメートル^[6]。重約3000–3150グラム^[2]。額に15cm程の角状の角質の突起がある（これが和名の由来である）^[4]。左右の翼角に長くて鋭い爪がある^[2]。上体は光沢のある黒色で、頭上と下頸に白色の斑がある^[6]。腹部は白色^[6]。虹彩は黄色からオレンジ^[6]。脚は灰色がかった茶色^[6]。雌雄同色である^[6]。

亜種

単型種である^[2]。

生態

湿地や水辺の草原、森林の中の湖沼の岸などに生息する^[6]。

食性は主に草食性で、水生植物のほか、特に雛が昆虫類も食べる^[2]。

湿地の地上に営巣し、3–5（2–7）個の卵を産む^[6]。抱卵日数は40-47日である^[6]。雌雄とも抱卵する^[6]。

音声データ

ツノサケビドリの鳴き声。^{[ヘルプ/ファイル]} : 再生時間: 00:01:24、ファイルサイズ: 1.28MB

参考文献

^ ^a ^b バードライフ・インターナショナル (2016). "Anhima cornuta". IUCN Red List of Threatened Species. Version 3.1. International Union for Conservation of Nature. 2021年5月6日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g del Hoyo, Josep; Elliott, Andrew; Sargatal, Jordi, ed (1992) (英語). Handbook of the Birds of the World. I. Lynx Edicions. pp. 528–534. ISBN 8487334105
^ Linnaeus, Carl (1766) (ラテン語). Systema Naturæ I (12 ed.). Laurentius Salvius. p. 232
^ ^a ^b 黒田長久、森岡弘之（監修）『世界の動物｜分類と飼育 9 ガンカモ目』、財団法人東京動物園協会、1980年、6-8頁。
^ Jobling, James A.: “The Key to Scientific Names: ANHIMA, cornuta / cornutus, Palamedea” (英語). Cornell University. 7 May 2021閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j Kear, Janet, ed (2005) (英語). Ducks, Geese and Swans. I. Oxford University Press. pp. 174–179. ISBN 0198610084

外部リンク

（英語） Horned Screamer IUCN（国際自然保護連合）のレッドリスト
（英語） Horned Screamer Anhima cornuta バードライフ・インターナショナル種ファクトシート
（英語） Horned Screamer · Anhima cornuta · (Linnaeus, 1766) xeno-canto（鳴き声の録音）

[IUCN-1] バードライフ・インターナショナル (2016). "Anhima cornuta". IUCN Red List of Threatened Species. Version 3.1. International Union for Conservation of Nature. 2021年5月6日閲覧。

[HBW-2] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g del Hoyo, Josep; Elliott, Andrew; Sargatal, Jordi, ed (1992) (英語). Handbook of the Birds of the World. I. Lynx Edicions. pp. 528–534. ISBN 8487334105

[3] Linnaeus, Carl (1766) (ラテン語). Systema Naturæ I (12 ed.). Laurentius Salvius. p. 232

[Anhima_cornuta-4] 黒田長久、森岡弘之（監修）『世界の動物｜分類と飼育 9 ガンカモ目』、財団法人東京動物園協会、1980年、6-8頁。

[5] Jobling, James A.: “The Key to Scientific Names: ANHIMA, cornuta / cornutus, Palamedea” (英語). Cornell University. 7 May 2021閲覧。

[Kear-6] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j Kear, Janet, ed (2005) (英語). Ducks, Geese and Swans. I. Oxford University Press. pp. 174–179. ISBN 0198610084

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]