ツクバネ
ツクバネ | ||||||||||||||||||||||||
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福島県会津地方 2016年9月
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Buckleya lanceolata (Sieb. et Zucc.) Miq.[1] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ツクバネ(衝羽根)[2] |
ツクバネ(衝羽根、Buckleya lanceolata)は、ビャクダン科ツクバネ属の落葉低木。雌雄異株 [2][3]。
特徴[編集]
ツガ、モミ、アセビなどに半寄生し、高さは1-2mになる。幹は直立するが、数多く分枝して水平に伸び、枝先はやや垂れ下がる。若い枝は緑色、古い枝は淡白灰色になる。葉は対生し、葉身は長卵形から広披針形で長さ3-7cm、幅1-4cmになり、先端は尾状に長くとがり、基部はくさび形になり、短い葉柄がある。葉の縁は全縁となるか芒状の細毛が生える[2][3]。
花期は5-6月。花は淡緑色で径約4mmと小さく目立たない。雄花は雄株に、雌花は雌株につく。雄花は枝先に集散花序につき、4裂した花被片が反り返り雄蕊が4個つく。雌花は雌株の枝先に1個だけつき、雄蕊は無く、葉状の細長い苞が4個つき、花被片は早く脱落する。子房は下位で短い花柱がある[2][3]。果期は10月。果実は長さ7-10mmの卵円形で、その先端には花の後に長さ3cmほどに大きくなった苞が残り、羽根つきの羽根に似る。
雌雄異株であるが、雄株と雌株が隣り合って生育していることが多い[4]。
分布と生育環境[編集]
ツガ、モミ、アセビなどが生育するやせた山地の林下、林縁に生育する[2][3]。
利用[編集]
若葉は食用にできる。また若い果実も塩漬けにして食用にできる[4]。
ギャラリー[編集]
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本I』、1989年、平凡社
- 茂木透、太田和夫他『樹に咲く花(離弁花1) 山溪ハンディ図鑑3』、2000年、山と溪谷社
- 永田芳男著『樹木(秋冬編) 新装版山溪フィールドブックス13』、2006年、山と溪谷社
- 多田多恵子 『身近な草木の実とタネハンドブック』文一総合出版、2010年、27頁頁。ISBN 978-4-8299-1075-7。
- 林弥栄 『山溪カラー名鑑・日本の樹木』山と溪谷社、1985年、173頁頁。ISBN 4-635-09017-5。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- 波田善夫. “ツクバネ”. 植物雑学事典. 岡山理科大学. 2010年12月23日閲覧。