ツギハギレーシング

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ツギハギRacing(つぎはぎれーしんぐ、英語表記:Tsugihagi Racing)は、レンタルカーターのてぃくまを中心とした日本のモータースポーツグループである。レーシングという名前ではあるが、レーシングチームではなく、あくまでモータースポーツ全般を扱うグループである。

結成の経緯と目的[編集]

2018年、てぃくまが、とあるオンラインサロン内で、新東京サーキットで行われるレンタルカート耐久レース「ビレ耐」への参加を呼びかける形で結成した。てぃくまは結成の目的を、

  1. モータースポーツのハードルを低くしたい。
  2. モータースポーツを多くの人に楽しんでもらいたい。

と、している。また、彼は今後の日本のカート界ではレンタルカートが盛り上がると予想していた。

チーム名の由来[編集]

初めてレースに出る際にチーム名が必要となったため、レースに出る4名から公募し、てぃくまが最も気に入った「ツギハギRacing」を採用した。

活動の歩み[編集]

オンラインサロン内のグループとして[編集]

結成同年、新東京サーキットのレンタルカート耐久「ビレ耐」にて数度レース参戦。この時のメンバーはてぃくま、ほうきゅうを含むカート未経験者数名。その後、活動のコアとなるメンバーの多くは千葉県千葉市ハーバーサーキットで初めて顔を合わせる。その際、今後の活動目標として、

  1. 24時間耐久レースに出場する。
  2. ERK Cup Japan(電動レーシングカートレース)に出場する。

を掲げた。

オンラインサロン外メンバーの受け入れ[編集]

2019年初め、てぃくまはオンラインサロン内だけではグループとしての発展が鈍化すると考え、SNS(おもにTwitter)を介して、オンラインサロン外のメンバーの募集を開始した。

「ツギハギラジオ」の放送開始[編集]

2020年9月21日より、ツイキャス(TwitCasting)で、てぃくまとたこさん@ツギハギがMCとなって「ツギハギラジオ」を放送。カートやモータースポーツに関する話題を取り上げている。当初は毎週月・水・金の21時から放送していた。2022年より毎週金曜21時のみ放送となる。

カート未経験者・初心者向け体験会の開催[編集]

2020年10月より、おもにシティカート東京都足立区)でレンタルカート未経験者・初心者向けに体験会を定期的(月次)に開催している。また、体験会では、しばしば余興として、コース一周を自らの足で全力疾走する「ツギハギシティカート自走GP」を催している。

2023年5月末にシティカートが閉店し、それ以降についてはAZ山梨サーキットでの不定期開催となっている。

ツギハギレーシング中部[1]の結成[編集]

2020年12月、東海地方在住のメンバーを中心にツギハギレーシング中部を結成。東海地方のカートコースを拠点に活動を開始した。

ホームページによる発信[編集]

2021年11月6日、ツギハギRacing公式ホームページ[2]を開設し、各種活動報告、カート体験会やレース参戦者の募集の機会を広げた。

スポーツカートレース参戦への取り組み[編集]

汎用エンジンの購入[編集]

2021年末、ツギハギRacing中部が、今後、持ち込みカートでのスポーツカートレース参戦を目標に、YAMAHA MZ200-RKC[3]を購入。2022年1月10日、三重県桑名市レインボースポーツカートコースでシェイクダウンが行われた。

レース観戦イベントの実施[編集]

より多くの人にモータースポーツの魅力を知ってもらうため、2022年より四輪レースのレース観戦イベントを行う。

各年のレース参戦一覧[4][編集]

2018年[編集]

2019年[編集]

  • 2月23日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.1 Nクラス第10位(ツギハギ①)、第11位(ツギハギ②)
  • 4月20日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.2 Nクラス第7位(ツギハギ)
  • 6月1日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.3 Nクラス第9位(ツギハギ)
  • 8月14日15日 幸田サーキットYRP桐山 LE MANS V 24HOURS DUNLOP GAMES 2019 第38位(ツギハギレーシング)
  • 10月5日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.Final Tクラス第11位(ツギハギT)、Nクラス第12位(ツギハギN)
  • 12月28日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.SP AM決勝 Nクラス第9位(ツギハギ)、PM決勝 Tクラス第10位(ツギハギT)、Nクラス第9位(ツギハギ)

2020年[編集]

  • 2月15日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.1 Tクラス第11位(ツギハギ+)、Nクラス第11位(ツギハギ)
  • 8月16日 幸田サーキットYRP桐山 M4幸田8H『MOTUL夏祭り』(主催:KRP) 第10位(ツギハギレーシング@東海)、第12位(ツギハギRacing)
  • 8月22日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.2 Tクラス第10位(ツギハギ+)、Nクラス第12位(ツギハギ)
  • 10月24日 シティカート 第0回ツギハギカップ
  • 12月20日 レインボースポーツ 東コース 2021 3時間耐久レース エンジョイシリーズ 第1戦 第16位(ツギハギレーシング中部)、第18位(ツギハギレーシング)
  • 12月26日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.3 & Final 参戦

2021年[編集]

  • 1月17日 レインボースポーツ 東コース 2021 3時間耐久レース エンジョイシリーズ 第2戦 第11位(ツギハギ中部)、第14位(ツギハギ)
  • 2月21日 ISK浜名湖店 807CUP 第10位(ツギハギRacing)
  • 3月7日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.1 Tia-Class 第9位(ツギハギ+)、Nクラス第6位(ツギハギレーシング)
  • 3月13日 オートパラダイス御殿場 APGレンタルカート祭り〜春の陣〜 参戦
  • 3月20日 新東京サーキット SUPER GTK GT-1 Class 第18位(ツギハギレーシング)
  • 4月25日 ISK浜名湖店 チャンレンジ3時間耐久シリーズ開幕戦 第7位(ツギハギレーシング)
  • 4月25日 シティカート 第83回CKカップ 1時間耐久レース 第6位(ツギハギRacing)
  • 5月9日 レインボースポーツ 東コース 2021 スーパーエンジョイ3時間耐久レース Spring Cup 第6位(ツギハギレーシング)
  • 5月16日 オートパラダイス御殿場 APGスポーツカート耐久シリーズ 第1戦 GT-2 Class 第17位(ツギハギレーシング)
  • 5月29日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.2 Tia-Class 12位(ツギハギRacing)
  • 6月6日 レインボースポーツ 東コース 2021 3時間耐久レース エンジョイシリーズ 第4戦 第8位(ツギハギレーシング)
  • 6月19日 新東京サーキット SUPER GTK GT-1 Class DNF(ツギハギレーシング)
  • 6月26日 オートパラダイス御殿場 APGスポーツカート耐久シリーズ 第2戦 GT-2 Class 第17位(ツギハギレーシング)、第20位(ツギハギレーシングNeo)
  • 7月18日 オートパラダイス御殿場 APGスポーツカート 12H耐久レース GT-2 Class 第14位(ツギハギレーシング)
  • 7月23日 シティカート 第84回CKカップ 1時間耐久レース 第8位(ツギハギRacing)
  • 7月25日 幸田サーキットYRP桐山 M4 8Hour Endurance CUP in 幸田サーキット フレッシュマンクラス 第3位(総合第9位)
  • 8月8日 オートパラダイス御殿場 APGスポーツカート耐久シリーズ 第3戦 GT-2 Class 第16位(ツギハギレーシング)
  • 8月8日 オートパラダイス御殿場 APGスポーツカート耐久シリーズ 第4戦 GT-2 Class 第20位(ツギハギレーシング)
  • 8月15日 レインボースポーツ 東コース 2021 スーパーエンジョイ3時間耐久レース Summer Cup 第11位(ツギハギレーシング)
  • 9月4日 オートパラダイス御殿場 APGスポーツカート耐久シリーズ 第5戦 GT-2 Class 第2位(ツギハギレーシング)
  • 9月11日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.3 Tia-Class 9位(ツギハギRacing)
  • 9月11日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.4 N35-Class 5位(ツギハギRacing)
  • 9月12日 レインボースポーツ 東コース 逆走!!レインボー3時間耐久エンジョイシリーズ 第8位(ツギハギレーシング)
  • 10月10日 レインボースポーツ 東コース 2021 スーパーエンジョイ3時間耐久レース Autumn Cup 第3位(ツギハギレーシング)、DQ[5](ツギハギレーシング中部)
  • 10月16日 新東京サーキット ビレ耐シリーズ Rd.5 Tia-Class 6位(ツギハギRacing)、Tonny-Class 第7位(ツギハギ+)
  • 10月24日 オートパラダイス御殿場 APGスポーツカート耐久シリーズ 第6戦 GT-2 Class 第20位(ツギハギレーシング)
  • 10月24日 オートパラダイス御殿場 APGスポーツカート耐久シリーズ 第7戦 GT-2 Class 第16位(ツギハギレーシング)
  • 10月31日 フェスティカサーキット瑞浪 MZ SPORTS JAPAN FINAL 2021 In フェスティカサーキット瑞浪 総合第20位(ツギハギRacing)
  • 11月7日 シティカート 第86回CKカップ 第5位(ツギハギレーシング)[6]
  • 11月20日 幸田サーキットYRP桐山 2021年 シン・新鋭戦 最終戦 第7位(ツギハギレーシング)
  • 11月20日 幸田サーキットYRP桐山 2021年 新鋭戦 第5戦(特別戦) 第3位(ツギハギレーシングNeo)
  • 11月21日 レインボースポーツ 東コース 2021 レインボー8時間耐久レース 第5位(ツギハギレーシング)

2022年[編集]

  • 1月30日 新東京サーキット SUPER SPRINT 3時間耐久レース 第3位(総合第16位)(ツギハギRacing・カロリーゼロカスタム・MAYUDAMA混成チーム)
  • 3月6日 レインボースポーツ 東コース 2022 第2回スーパーエンジョイ3時間耐久レース 第7位(ツギハギレーシング)、第10位(ツギハギレーシング中部)
  • 3月12日 幸田サーキットYRP桐山 2022年コウタの帝王杯 第1戦 プリンスクラス 第2位(総合第5位)(ツギハギRacing Neo)
  • 4月10日 オートパラダイス御殿場 APGスポーツカート耐久シリーズ 第1戦 GT-2 Class 第9位(21チーム中)(ツギハギレーシング)
  • 4月16日 新東京サーキット T耐 Rd.1 Tony Class 第8位(14チーム中)(ツギハギRacing)
  • 5月7日 石野サーキット 2022DUNLOP学生カート耐久レース 第5位(20チーム中)(ツギハギRacing@AGU)
  • 5月15日 オートパラダイス御殿場 APGスポーツカート耐久シリーズ 第2戦 GT-2 Class 第12位(21チーム中)(ツギハギレーシング)、第18位(ツギハギレーシングNeo) 第3戦 GT-2 Class 優勝(21チーム中)(ツギハギレーシング)、第16位(ツギハギレーシングNeo)
  • 5月28日 新東京サーキット T耐 Rd.2 V Class 第7位(12チーム中)(ツギハギRacing)
  • 5月29日 レインボースポーツ SLレインボーカップシリーズ第4戦 第5位(9チーム中)(ツギハギRacing)
  • 10月2日 オートパラダイス御殿場 APGスポーツカート耐久シリーズ 第6戦 GT-2 Class 第2位(22チーム中)(ツギハギRacing)、第11位(ツギハギRacing NEO)、第7戦 GT-2 Class 第2位(22チーム中)(ツギハギRacing)、第9位(右同)(ツギハギRacing NEO)
  • 10月2日 レインボースポーツ 東コース 8時間耐久レース2022 第11位(12チーム中)(ツギハギRacing with AGU)

2023年[編集]

「てぃくまる」[編集]

てぃくまがカートレースに参戦するとしばしば雨が降ることにちなみ、天気が悪くなることを意味する、2020年夏頃からグループ関係者が使い出した造語[7]。動詞として用いられ、例えば、雨が降ったことを「てぃくまった」、降らないことを「てぃくまらない」とする。てぃくまも「雨男」であることを自認している。

脚注[編集]

  1. ^ 同年8月16日の幸田サーキット8耐の際は、結成前の仮名としてツギハギレーシング@東海という名称を用いた。
  2. ^ ツギハギRacing”. select-type. 2021年11月7日閲覧。
  3. ^ MZ200-RKC”. Yamaha Morter Co., Ltd.. 2022年1月21日閲覧。
  4. ^ 各レースのリザルトは、煩雑になるため脚注で示さない。それぞれのサーキットのHPを参照されたい。
  5. ^ 本来参加資格のなかった、JAF地方カート選手権'16'18年(全勝)チャンピオン森川貴光(もみちゃん)氏が特別に主催者の許可を得てドライバーに加わったため、チームごと賞典外扱いとなった。
  6. ^ 同日行われたタイムアタックチャレンジで、てぃくまは第2位で入賞した。
  7. ^ https://twitter.com/donkichi_86/status/1401089996325486592