ツァイガルニク効果

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ツァイガルニク効果(ツァイガルニクこうか、Zeigarnik effect)は、人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。

ドイツのゲシュタルト心理学クルト・レヴィンの「人は欲求によって目標指向的に行動するとき 緊張感 が生じ持続するが、目標が達成されると緊張感は解消する」という考えに基づき、リトアニア出身で旧ソビエト連邦の心理学者ブルーマ・ツァイガルニク1901年11月9日 - 1988年2月24日)が「目標が達成されない行為に関する未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすい」との事実を実験的に示した[1]。以上がツァイガルニク効果。

さらに、ツァイガルニクらには、未完成の図形と完成した図形についての記憶研究もある。知覚の実験にあっては、未完成図形の方が完成図形に比べて記憶の度合いが悪い。

自分自身の行為を記憶する過程と、視覚像を記憶する過程とは、相異なる法則性に従っている[2]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ セルゲイ・ルビンシュテイン著『一般心理学の基礎2』明治図書出版、1982年には、「明らかに逆のこと、つまり、やり終え、完結し、現実性を失なったことは、なによりもはやく忘れるという傾向もある」との付言がある。
  2. ^ ヴィゴツキー著『子どもの心はつくられる-ヴィゴツキー心理学講義』菅田洋一郎監訳・広瀬信雄訳、新読書社、2000年。ISBN 9784788041110