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チロリ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チロリ科
Glycera alba(口吻を反転させた状態)
分類
: 動物界 Animalia
: 環形動物門 Annelida
: 多毛綱 Polychaeta
: サシバゴカイ目 Phyllodocida
亜目 : チロリ亜目 Glyceriformia
: チロリ科 Glyceridae
学名
Glyceridae
Grube, 1850[1]

チロリ科(チロリか、学名: Glyceridae) は、環形動物門多毛綱に属するサシバゴカイ目の一科である。日本では主に「チロリ」や「ベロダシ」と呼ばれ、釣り餌としても利用される[2] [3]

概要

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チロリ科は、多毛類の中でも独特の体構造をもつグループで、体は細長い円筒形をしており、多くの環節に分かれている。体色は一般的に赤みを帯び、体内の血液や体液が透けて見えることによって鮮やかな紅色を呈するが、種によっては淡黄色や白色を示すこともある。血管を欠き、代わりに血球を含む体腔液によって酸素を運ぶ点も特徴的である[4]

最大の特徴は吻(口吻)と呼ばれる器官で、必要に応じて長く反転させることができる。吻の先端には4本の毒牙が備わっており、小型の無脊椎動物を捕食するときに用いられる。この吻は、砂泥中を掘り進む際にも役立ち、頭部を固定して体を前方へと引き込むことで効率的に移動する。こうした行動から、英語では「bloodworm」や「beak-thrower worm」とも呼ばれている[5]

生態的には、潮間帯から水深数百メートルの砂泥底にかけて広く分布し、砂の中に潜って生活する。チロリ科の一部は互いに連結した小さな管状のトンネルを掘り、その内部を移動しながら獲物を待ち受けるとされる。

日本では、古くから釣り餌として利用されてきた。市販される「チロリ」は一般に体が赤く、夜間には発光する性質があるため、特に夜釣りでの集魚効果が高いとされる。青イソメイシゴカイに比べると価格はやや高いが、匂いが強く魚を寄せやすい点や、柔らかく魚が食いつきやすい点から重宝されている。キスチヌタイなど幅広い魚種に有効であり、春から秋にかけて流通することが多い[6]

このようにチロリ科は、学術的には独特の構造と捕食行動をもつ多毛類として注目されると同時に、釣り文化の中でも実用的に利用される存在となっている。

脚注

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  1. Fauchald, Kristian (2008). Read G, Fauchald K (eds.). “Glyceridae Grube, 1850”. World Polychaeta database. World Register of Marine Species. 2025年9月24日閲覧.
  2. ゴカイの仲間を観察しよう”. 海の博物館. 2025年9月24日閲覧。
  3. チロリの仲間”. ふなばし三番瀬環境学習館. 2025年9月24日閲覧。
  4. チロリ”. 白川わくわくランド. 2025年9月24日閲覧。
  5. チロリの仲間”. ふなばし三番瀬環境学習館. 2025年9月24日閲覧。
  6. チロリ”. 白川わくわくランド. 2025年9月24日閲覧。

外部リンク

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