チルゼパチド
| 臨床データ | |
|---|---|
| 販売名 | マンジャロ、ゼップバウンド |
| 別名 | LY-3298176 |
| 投与経路 | 注射 |
| 法的地位 |
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| 薬物動態データ | |
| 生体利用率 | 100% |
| 消失半減期 | 116.7時間 |
| 作用持続時間 | 1週間 |
| 識別子 | |
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| CAS登録番号 | |
| PubChem CID | |
| KEGG | |
| ECHA InfoCard | 100.369.612 |
| 化学的および物理的データ | |
| 化学式 | C225H348N48O68 |
| 分子量 | 4813.527 g·mol−1 |
| 3D model (JSmol) | |
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チルゼパチド[1](Tirzepatide)は、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)/グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)共受容体作動薬であり、2型糖尿病と肥満症の治療に使用する医薬品。アメリカ合衆国の製薬企業イーライリリー・アンド・カンパニーが開発し、アメリカ食品医薬品局が2022年5月13日に、2型糖尿病の治療薬として承認した[2]。アメリカでの商品名は Mounjaro で[2]、日本での商品名はマンジャロ(登録商標第6435127号ほか)。
2022年9月26日に日本イーライリリーが製造販売承認を受け、田辺三菱製薬が販売流通する[3]。39のアミノ酸残基から成るペプチドで、GIPの構造を元にしながらもGLP-1受容体をも刺激出来る。開発コードはLY-3298176。投与方法は皮下注射である[4]。
2023年11月8日にアメリカ食品医薬品局は、ゼップバウンド(Zepbound)を肥満症治療薬として承認した[5]。なお、ゼップバウンドはマンジャロと有効成分は同じもの[6]。
2024年4月、アメリカ食品医薬品局の医薬品不足データベースは、ゼップバウンドとマンジャロのほとんどの用量が2024年第2四半期まで供給不足になることを示している[7]。
2024年12月、日本においてもゼップバウンドが肥満症治療薬として製造販売承認を取得した。2025年3月19日に薬価基準に収載され、同年4月11日に田辺三菱製薬(現・田辺ファーマ)から発売された[8]。
副作用
[編集]- 低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常等)
- 急性膵炎
- 胆嚢炎、胆管炎、胆汁鬱滞性黄疸
薬物動態
[編集]血中半減期は4.86日間(116.7時間)であり[9]、週1回投与が可能である。
臨床試験
[編集]2021年8月現在、10本の第III相臨床試験が実施されており、そのうち4本で肯定的な結果が報告された[9]。
2025年のランダム化比較試験で、チルゼパチドは心不全の患者に対して、健康状態とQOL、身体機能、運動耐容能、幸福度を上昇させると報告された[10]。
脚注
[編集]- ↑ “KEGG DRUG: チルゼパチド”. www.genome.jp. 2021年8月30日閲覧。
- 1 2 高志 昌宏 (2022年6月7日). “抗肥満薬としてのGIP/GLP-1作動薬、体重2割減”. 日経メディカル (日経BP) 2022年6月9日閲覧。
- ↑ “世界初の持続性 GIP/GLP-1 受容体作動薬「マンジャロ皮下注」新発売 日本イーライリリーと田辺三菱製薬”. 医薬通信社 (2023年4月18日). 2023年11月10日閲覧。
- ↑ “Tirzepatide - Eli Lilly and Company - AdisInsight”. adisinsight.springer.com. 2021年8月30日閲覧。
- ↑ “米FDA、イーライリリーの肥満症治療薬を承認 英国でも”. ロイター (2023年11月9日). 2023年11月9日閲覧。
- ↑ “イーライリリー、肥満症治療薬でFDAの承認獲得-「ウゴービ」と競合”. Bloomberg (2023年11月9日). 2023年11月9日閲覧。
- ↑ Constantino, Annika Kim (2024年4月17日). “Most doses of Eli Lilly's Zepbound, Mounjaro in short supply through June, FDA says”. CNBC. 2024年4月18日閲覧。
- ↑ “持続性GIP/GLP-1受容体作動薬「ゼップバウンド」薬価基準収載ならびに発売日のお知らせ”. 田辺ファーマ株式会社 (2025年3月19日). 2026年3月20日閲覧。
- 1 2 今滿 仁美 (2021年7月20日). “GLP-1とGIPの共作動薬、第3相試験の結果は?”. 日経メディカル. 2021年8月30日閲覧。
- ↑ “Effects of Tirzepatide on the Clinical Trajectory of Patients With Heart Failure, Preserved Ejection Fraction, and Obesity”. Circulation 151 (10): 656-668. (November 2024). doi:10.1161/CIRCULATIONAHA.124.072679. PMC 11893002. PMID 39556714.