チュクチ族
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チュクチ族、チュクチ人(чукчи、Chukchi people)は、ロシアのシベリア北東の端のチュクチ半島(ツンドラ地帯)に住む民族。
その総人口はおよそ1万6千人で、チュクチ・カムチャッカ語族に属するチュクチ語を話す。
チュクチ族の分類[編集]
- 元来はヤランガと呼ばれるテントに住み、トナカイの遊牧を営んでいたが、ソビエト連邦時代には定住政策により定住生活を送っていた。しかし現在では、かつてのようなヤランガに住んでトナカイとともに移動する遊牧生活に戻っている。
分布[編集]
大部分はチュクチ自治管区内に住むが、同自治管区から西のサハ共和国、南のマガダン州、南東のコリャーク自治管区にも少数住んでいる。 また、さらに極少数はモスクワやサンクトペテルブルクはじめ、ロシアの他地方やヨーロッパ、北アメリカにも住んでいる。
遺伝子[編集]
チュクチ族のY-DNAハプログループは、ある調査では、N-Tatが58.3%、Q-M3が12.5%、C2-M217が4.2%である[1]。
その他[編集]
シベリアン・ハスキーはこの民族に飼われ、そりの牽引などの作業を行っていた犬がルーツである。
脚注[編集]
- ^ Lell, J. T., Sukernik, R. I., Starikovskaya, Y. B., Su, B., Jin, L., Schurr, T. G., Underhill, P. A., & Wallace, D. C. (2002). The dual origin and Siberian affinities of Native American Y chromosomes. American journal of human genetics, 70(1), 192–206. https://doi.org/10.1086/338457