チャールズ・ボイル (第2代バーリントン伯爵)

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第2代バーリントン伯爵
チャールズ・ボイル
Charles Boyle
2nd Earl of Burlington
バーリントン伯爵(中央)
初代キングストン=アポン=ハル公爵(左)
第3代バークレー・オブ・ストラットン男爵 (英語版)(右)
ゴドフリー・ネラーによる肖像画
生年月日 1660年10月30日
没年月日 1704年2月9日
配偶者 ジュリアナ・ノエル

在任期間 1702年 - 1704年
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第2代バーリントン伯爵および第3代コーク伯爵チャールズ・ボイル(Charles Boyle, 3rd Earl of Cork and 2nd Earl of Burlington, 4th Baron Clifford, PC1660年10月30日 - 1704年2月9日)は、アイルランド貴族イングランド貴族、政治家である。

生い立ち[編集]

チャールズ・ボイルは、第3代ダンガーヴァン子爵チャールズ・ボイルとその最初の妻ジェーンの間の長子として生まれた。

経歴[編集]

1690年、チャールズはアップルビー選挙区 (英語版) 選出のイングランド庶民院議員となり、翌年コーク県知事となった。1694年、チャールズは父のダンガーヴァン子爵位、クリフォード男爵位、クリフォード・オブ・レーンズボロー男爵位を承継し、議員の職を辞した。翌1695年、アイルランド枢密顧問官とアイルランド大蔵卿 [注 1] に任命された。1698年には彼の祖父の爵位、バーリントン伯爵位とコーク伯爵位を承継し、ロード・オブ・ベッドチャンバー(Lord of the Bedchamber)(英語版) に任じられた。1699年、ウェスト・ライディング・オブ・ヨークシャー統監 (Lord Lieutenant of the West Riding of Yorkshire) に任命され、1702年、イングランド枢密顧問官となった。

1704年死没。チャールズの爵位は長子リチャードに承継された [1] :176 [2]

家族[編集]

1688年1月26日、チャールズはエリー・ハウスでジュリアナ・ノエル(1672年 – 1750年)と結婚した。ジュリアナは、第3代キャンプデン子爵バプティスト・ノエル (英語版) とその3番目の妻との次男ヘンリー・ノエルの唯一の娘だった。2人は5人の子を残した[3]

  • エリザベス(1690年 - 1755年) - 第3代準男爵ヘンリー・ベディングフェルドと結婚した。
  • リチャード(1693年 - 1754年) - 後に第4代コーク伯爵、第3代バーリントン伯爵を承継した。
  • ジュリアンナ(1697年頃 - 1739年) - 第3代アイルズベリー伯爵チャールズ・ブルースと結婚した。
  • ジェーン(1699年 - 1780年) - 未婚のまま亡くなった。
  • ヘンリエッタ(1701年 - 1746年) - 1726年に遠縁[注 2]の初代シャノン伯爵ヘンリー・ボイルと結婚した。

系譜図[編集]

バーリントン伯爵 (1664年創設、初代-第3代) 系譜図
 
 
 
 
 
 
 
 
リチャード・ボイル
初代コーク伯爵
初代ダンガーヴァン子爵
(1566-1643)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リチャード・ボイル
初代バーリントン伯爵
第2代コーク伯爵
第2代ダンガーヴァン子爵
(1612-1698)
 
 
 
 
 
ロジャー・ボイル
初代オーラリー伯爵
(1621-1679)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
チャールズ・ボイル
第3代ダンガーヴァン子爵
(1639-1694)
 
リチャード・ボイル
(1640年代-1665)
 
ロジャー・ボイル
第2代オーラリー伯爵
(1649-1682)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
チャールズ・ボイル
第2代バーリントン伯爵
第3代コーク伯爵
第4代ダンガーヴァン子爵
(1660-1704)
 
ヘンリー・ボイル
初代カールトン男爵
(1669-1725)
 
ライオネル・ボイル
第3代オーラリー伯爵
(1671-1703)
 
 
チャールズ・ボイル
第4代オーラリー伯爵
(1674-1731)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リチャード・ボイル
第3代バーリントン伯爵
第4代コーク伯爵
第5代ダンガーヴァン子爵
(1694-1753)
 
 
 
 
 
 
ヘンリエッタ・ハミルトン
(-1732)
 
ジョン・ボイル
第5代コーク伯爵
第5代オーラリー伯爵
第6代ダンガーヴァン子爵
(1707-1762)
 
マーガレット・ハミルトン
(1710-1758)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ハミルトン・ボイル
第6代コーク伯爵
第6代オーラリー伯爵
第7代ダンガーヴァン子爵
(1729-1764)
 
エドマンド・ボイル
第7代コーク伯爵
第7代オーラリー伯爵
第8代ダンガーヴァン子爵
(1742-1798)

注釈[編集]

  1. ^ アイルランド大蔵卿(Lord Treasurer of Ireland)(英語版) とは、アイルランド王国の最高財務責任者。1695年以降は第一大蔵卿 (Lord High Treasurers of Ireland) となり、1817年まで続いた。
  2. ^ 父チャールズの二従兄弟。ヘンリーはチャールズの祖父の弟の孫である。

脚注[編集]

  1. ^ John Lodge (英語版) , Mervyn Archdall (英語版) . "The peerage of Ireland; or, A genealogical history of the present nobility of that kingdom .." Dublin, J. Moore (1789) vol.1 2017年5月28日閲覧
  2. ^ The Peerage Charles Boyle, 3rd Earl of Cork 2017年5月28日閲覧
  3. ^ Wilson, Rachel, Elite Women in Ascendancy Ireland, 1690-1745: "Imitation and Innovation" (Boydell and Brewer, Woodbridge, 2015). ISBN 978-1783270392

参考文献[編集]

  • Hayton, D. W. (2002). "BOYLE, Hon. Charles I (1660-1704)". In Hayton, David; Cruickshanks, Eveline; Handley, Stuart (eds.). The House of Commons 1690-1715 (英語). The History of Parliament Trust. 2019年6月23日閲覧
議会
先代
リチャード・ローサー (英語版)
ウィリアム・チェイン (英語版)
アップルビー選挙区選出
イングランド庶民院議員 (英語版)

1690年 - 1694年
次代
ウィリアム・チェイン (英語版)
ジョン・ウォルター (英語版)
公職
先代
リチャード・ボイル
アイルランド大蔵卿
1695-1704
次代
ヘンリー・ボイル (英語版)
名誉職
先代
トーマス・オズボーン (英語版)
ウェスト・ライディング・オブ・ヨークシャー統監
(英語版)

1699年 - 1704年
次代
ヘンリー・ボイル (英語版)
空位
最後の在位者
ジョージ・サヴィル (英語版)
ウェスト・ライディング・オブ・ヨークシャー主席治安判事 (英語版)
1699年 - 1704年
先代
トーマス・ベラシス (英語版)
ノース・ライディング・オブ・ヨークシャー主席治安判事 (英語版)
1701年 - 1704年
先代
オーサー・イングラム
ヨークシャー副提督 (英語版)
1702年 - 1704年
アイルランドの爵位
先代
チャールズ・ボイル
ダンガーヴァン子爵
1694年 - 1704年
次代
リチャード・ボイル
先代
リチャード・ボイル
コーク伯爵
1698年 - 1704年
イングランドの爵位
先代
チャールズ・ボイル
クリフォード男爵
1694年 - 1704年
次代
リチャード・ボイル
クリフォード・オブ・レーンズボロー男爵
1694年 - 1704年
先代
リチャード・ボイル
バーリントン伯爵
1698年 - 1704年