チャールズ・プロテウス・スタインメッツ

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チャールズ・プロテウス・スタインメッツ

チャールズ・プロテウス・スタインメッツ(Charles Proteus Steinmetz、出生名:カール・アウグスト・ルドルフ・シュタインメッツ(Karl August Rudolph Steinmetz)、1865年4月9日 - 1923年10月26日)は、ドイツ生まれのアメリカ合衆国数学者電気工学者ユニオン・カレッジ教授。ブレスラウ(現ポーランドヴロツワフ)出身。

電気工学(特に、交流理論)の研究を通して、アメリカ合衆国の電気産業の発展に寄与し、電気技術者のために数学理論を定式化した。磁気ヒステリシス電動機等の研究で数々の画期的な発見をした。

1893年ゼネラル・エレクトリック社の顧問となり、スケネクタディの研究所を舞台に、電気機器の設計、水銀灯、避雷器、交流高圧送電機器など195に上る特許を得、また多数の論文を執筆、交流電気技術の確立に決定的な役割を果たした。なかでもヒステリシス現象の発見、過渡現象の理論的解析、複素数を導入した記号法による三相交流回路計算法の確立などの理論的研究は電気工学の成立をもたらした。1902年ユニオン大学教授を兼任。10冊の著書中『交流現象の理論と計算』(1897。1916年の第3版で全3巻に拡大)、『過渡現象の理論と計算』(1909)、『電気工学の理論的諸原理』(第4版1915)、『工業数学』(1910)は版を重ね、日本においても多大な影響を与えた。アメリカ電気学会会長(1901)、照明工学会会長(1915)も務めた。電化の社会的意義にも関心を寄せ、ソビエト連邦成立にも注目する一方、地域の社会的政策にも協力した。1913年エリオット・クレッソン・メダル受賞。