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チャールストン (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伴奏/コンピング (comping) でよく使われる[1]、チャールストンのリズム[2]

チャールストン」(Charleston:The Charleston[3]、ないしCharleston, South Carolina[4] とも)」は、チャールストン・ダンスの伴奏楽曲として書かれた、ジャズの楽曲。1923年セシル・マック (Cecil Mack) が作詞し、ストライド (stride) のピアノ演奏法をもたらしたジェイムズ・P・ジョンソン (James P. Johnson) が作曲した。 この曲は、アメリカ合衆国の黒人によるブロードウェイ・シアターミュージカルコメディで、1923年10月29日ニューヨークニュー・コロニアル劇場 (New Colonial Theatre) で初演された『Runnin' Wild』で大きく取り上げられた[5]。ジョンソンは、サウスカロライナ州荷役労働者たちの音楽から着想を得て、この曲を書いた。当時は、チャールストンと称されたダンスが流行りはじめていた。歌詞は、チャビー・チェッカー1961年の録音など、一部の例外を除いて、ほとんど歌われることはないが、1900年代において最も優れたソングライターのひとりであったセシル・マックが書いたものである。この曲のドライブ感のあるリズムは、基本的には3:2クラーベソン・クラーベ)の第一小節であり、ジャズで広く用いられるようになっており、ミュージシャンたちの間では、現在もチャールストンという名で呼ばれている。和声的にみると、この曲はラグタイム進行 (ragtime progression) と呼ばれる、I-VI7-II7-V7-I の5つのコードから成っている[6]

ジェームズ・ステュアートドナ・リードが主演した1946年クリスマス映画『素晴らしき哉、人生! (It's a Wonderful Life)』において、学校でのダンスの場面でこの曲が流れている[7]ドリス・デイゴードン・マクレー (Gordon MacRae) が主演した1950年の『二人でお茶を (Tea for Two)』では、この曲が大きく取り上げられる曲のひとつとなっている[7][8]2013年の映画華麗なるギャツビー (The Great Gatsby)』で流れるウィル・アイ・アムの「バン・バン (Bang Bang)」は、この曲の旋律に、ソニー・ボノ (Sonny Bono) の同名異曲(「Bang Bang (My Baby Shot Me Down)」)の歌詞をのせるなどしたものである。

脚注

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  1. Hughes, Fred (2002). The Jazz Pianist: Left Hand Voicings and Chord Theory, p.6. ISBN 9780757993152.
  2. Sharp, Duke (2006). Garage Band Theory, p.305. ISBN 9780976642008.
  3. The Jim Cullum Riverwalk Jazz Collection”. Stanford University Libraries. 2015年1月14日閲覧。
  4. 「シカゴ学派都市社会学のアジア「親密圏」分析への応用可能性― グローバル化の原初理論としてのシカゴ学派社会学」西川知亨(京都大学高等教育研究開発推進センター 研修員)2009年
  5. Runnin' Wild
  6. Weissman, Dick (2001). Songwriting: The Words, the Music and the Money, p.59. ISBN 9780634011603. and Weissman, Dick (1085). Basic Chord Progressions: Handy Guide, p.28. ISBN 9780882844008.
  7. 1 2 Studwell, William Emmett (1994). The Popular Song Reader: A Sampler of Well-Known Twentieth-Century Songs. Routledge. p. 117. ISBN 1-56024-369-4
  8. The New York Times: Tea for Two (1950)

関連項目

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