中国聯合通信

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チャイナユニコムから転送)
中国聯合通信有限公司
China Unicom
種類 株式会社
市場情報
略称 中国聯通、CHU、CU
本社所在地 中華人民共和国の旗 中国
中華人民共和国北京市西城区
設立 1994年7月19日[1]
業種 情報・通信業
事業内容 GSMWCDMATD-LTE/FDD-LTE移動通信
代表者 董事長(会長):王曉初
総経理(社長):陸益民
外部リンク http://www.chinaunicom.com
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中国聯合通信
各種表記
繁体字 中國聯合通信
簡体字 中国联合通信
拼音 Zhōngguóliánhétōngxìn
注音符号 ㄓㄨㄥ ㄍㄨㄛˊ ㄌㄧㄢˊ ㄏㄜˊ ㄊㄨㄥ ㄒㄧㄣˋ
発音: チョングオレンヘトンシン
台湾語白話字 Tiong-kok liân-ha̍p thong-sìn
英文 China Unicom
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中国聯合通信有限公司(ちゅうごくれんごうつうしんゆうげんこうし)、中国聯通(ちゅうごくれんつう)、チャイナ・ユニコム(英文社名 : China Unicom)は、中華人民共和国通信事業者1994年に中国政府によって設立された[2]香港証券取引所に上場している。かつてはニューヨーク証券取引所にも上場していたが、後に廃止している[3]。現地人には一般的に「聯通(れんとん)」と呼ばれている。

2002年からCDMAの携帯電話サービスを開始した[4](現在は、中国電信が譲受し撤退)。中国移動通信ボーダフォンにつぐ世界3位の携帯電話キャリアになった。

公司結構[編集]

中国聯合網絡通信有限公司
(聯通集団)
↓69.32%
中国聯合通信有限公司
(中国聯通)

↓82.10% ↓17.91%
中国聯通(BVI)有限公司
(聯通BVI)
↓77.41%
中国聯通股份有限公司
(聯通紅籌公司)
↓100%
中国聯通有限公司
(聯通運営公司)

最近の中国聯通[編集]

2008年には、第三世代携帯電話(3G)の実施を目前にして3つの通信メガグループ(中国電信・中国聯通・中国移動)に集約する業界の再々編成で、中国聯通のGSM回線・業務と中国網通の業務(小霊通を含む)も引き次いだ新しい中国聯通が発表されている(中国聯通のCDMA回線・業務は中国電信に併合)。

2009年5月から、3GのサービスをW-CDMA方式により55都市(省都および深圳市大連市など主要都市)で試験営業を行なった。現在は全国で3Gサービスを展開中。

2014年5月17日から、4GのサービスをFDD-LTE(Band1/3)とTDD-LTE方式により57都市で試験営業を行なった。現在は全国で4Gサービスを展開中。

2018年から、プラチナバンドと呼ばれる800Mhz帯をGSMからLTEに利用するため、GSM基地局を廃止することを始めた。

2022年1月27日、米連邦通信委員会は、中国聯合網絡通信の米国事業免許を取り消す方針を決めた。中国政府が同社を通じて、安全保障上の脅威を及ぼす可能性があると判断した。米国の子会社に対し、今後60日以内に米国内や国外向けの通信サービスを停止するよう命じる[5]

パケット通信[編集]

  • 料金は比較的安価で、通信速度も良好である。ただし、チャイナモバイルと異なり、地下鉄の構内などでは圏外になりやすい。
  • 現在の3Gパケットサービスは、基本的に中国全土のチャイナユニコム・ネットワークで利用できるが、何らかのプランに入っている場合、必ずネットワークオペレーターの選択で「CHINA UNICOM 3G」を選ばなければ、パケット接続料金がプラン内に入らず、従量課金となるので注意が必要。省外へ出た時に自動で掴んだ2Gの電波でパケット通信しないように、端末の設定を「WCDMA ONLY」にしておくとよい。

コールセンター[編集]

  • 中国国内から携帯電話やスマートフォンに有効なSIMを差して、アクティブな状態で「10010」をダイヤルすれば、コールセンターに繋がる[6]
  • 基本的に中国語と英語のみであるが、例外として上海ユニコムに限り、日本語もサポートしている[7]。コールセンターに接続後、ガイダンスに従って「7」をプッシュすれば日本語サービスに繋がる。

SMSでの残高追加[編集]

  • リチャージカードを購入して残高を追加する際に、中国語や英語が苦手でリチャージダイヤルでの操作が不安な場合、有効な携帯電話やスマートフォンからSMSの送信で残高の追加が可能。

具体的には「10010」宛にSMSで「CZ#*********(カードに記載されているパスワード)」を送信すればよい。

SIM購入時の注意[編集]

  • 正規代理店ではない携帯電話販売店でSIMを購入する場合、国際SMS送信(ただし受信は可能)に対応していないものがある。ドコモやソフトバンクにメール送信が必要な場合、購入時に要確認。

北朝鮮事業[編集]

朝鮮民主主義人民共和国のインターネットには4本の公式回線があり、チャイナユニコムが独占してきた[8]2017年からロシアの通信最大手トランステレコムもネット接続サービスを提供し始めて競合している[9]

出典[編集]

  1. ^ 在线阅读”. 中国联通. 2021年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月7日閲覧。
  2. ^ 中国聯通(ちゅうごくれんつう)の意味”. goo国語辞書. NTTレゾナント. 2021年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月7日閲覧。
  3. ^ 中国通信3社、NY証取が上場廃止へ 米投資規制で”. ロイター (2021年5月10日). 2021年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月7日閲覧。
  4. ^ Qualcomm Congratulates China Unicom on Nationwide CDMA Deployment”. Qualcomm (2002年1月8日). 2021年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月7日閲覧。
  5. ^ 米、チャイナユニコムの免許取り消し決定 中国通信大手”. 共同通信 (2022年1月28日). 2022年1月28日閲覧。
  6. ^ 客户服务”. 中国联通. 2021年8月7日閲覧。
  7. ^ 上海でイチオシのキャリアショップ”. ケータイ Watch. インプレス (2013年2月26日). 2020年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月7日閲覧。
  8. ^ “北朝鮮のインターネットが接続不能に アメリカのサイバー攻撃の可能性も” (日本語). ハフィントン・ポスト. (2014年12月13日). https://www.huffingtonpost.jp/2014/12/22/north-korea-syber-atack_n_6369946.html 2017年10月2日閲覧。 
  9. ^ “ロシア通信大手、北朝鮮にネット接続提供” (日本語). ロイター. (2017年10月2日). https://jp.reuters.com/article/38-north-russia-north-korea-idJPKCN1C712G 2017年10月2日閲覧。 

参照項目[編集]

外部リンク[編集]