チック症

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チック障害
分類および外部参照情報
診療科・
学術分野
精神医学
ICD-10 F95
ICD-9-CM 307.2
DiseasesDB 29465
eMedicine neuro/664
MeSH D013981

チック症(チックしょう)、チック障害(チックしょうがい、英語: tic disorder)とは、チック(突発的で、不規則な、体の一部の速い動きや発声を繰返す状態[1][2])が一定期間継続する障害。

分類[編集]

チック障害は以下のように分類される[1]

  • 一過性チック障害 : 運動チックおよび音声チックの両方またはいずれか一方の症状が4週間以上12カ月未満持続する障害。
  • 慢性チック障害 : 運動チックと音声チックどちらか一方の症状が12カ月以上持続し、3カ月以上持続してチックが消失することがない障害。慢性運動性チック障害、慢性音声チック障害とも。
  • トゥレット障害 : 多種類の運動チックとひとつまたはそれ以上の音声チックが1年以上にわたり続く障害。

治療[編集]

セルフ・モニタリング法を付加したハビット・リバーサル法と親へのカウンセリングが有効であることを示唆する事例研究がある[3]

この研究では、ハビット・リバーサル法(チックをする代わりに、チックと同時にはできない別の動作をする練習を行う技法)を用いる際、その治療効果を高めるためにセルフ・モニタリング法(練習後のチックの回数を記録し、確認する技法。回数が減っていたら大いに称賛を与え、練習意欲を高める。またチックに対する注意度を高めることもできる)を援用し、本人をサポートした[3]。また、親へのカウンセリングでは、本人の家庭での練習をサポートしたり、リラックスした状態で練習できるようにしたり、望ましい行動がみられたらすぐに称賛してあげたりするよう指示し、それができた場合は治療者が親の頑張りも称賛した[3]

また、社会生活に支障が出ている場合には、トゥレット障害に準じた薬物療法(「トゥレット障害#治療」を参照)を行い本人をサポートする[4]

なお、強迫性障害や注意欠陥多動性障害、自閉症などの症状が併存する場合の治療については、「強迫性障害#治療」・「注意欠陥多動性障害#管理」・「自閉症#治療」も参照。

脚注[編集]

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  1. ^ a b 石崎朝世. “小児神経Q&Aコーナー Q60:チックの症状について教えてください。”. 日本小児神経学会. 2017年11月8日閲覧。
  2. ^ アメリカ精神医学会 (2000). DSM-IV-TR: Tourette's Disorder. Archived 2009年4月13日, at the Wayback Machine. Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th ed., text revision (DSM-IV-TR), ISBN 0-89042-025-4. BehaveNet.com にて閲覧可能。2012年6月21日閲覧
  3. ^ a b c 金子 幾之輔 (2008).まばたきチックに対する行動療法的アプローチ.桜花学園大学人文学部研究紀要,10,47-58.
  4. ^ 管野 さゆり・小山 浩平・金野 吉晃・清野 幸男・三浦 廣行 (2002).矯正臨床における児童心理への配慮―多彩なチック症状を伴う小児の治療を通して―.日本歯科心身医学会雑誌,17,129-134.

参考文献[編集]

関連項目[編集]