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チオキサンテン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チオキサンテン
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.005.430 ウィキデータを編集
UNII
性質
C13H10S
モル質量 198.28 g·mol−1
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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チオキサンテン(Thioxanthene)は、キサンテン中の酸素原子が硫黄原子に置換した化合物である。フェノチアジンとも関連する。誘導体のいくつかは、統合失調症やその他の精神病の治療のための定型抗精神病薬として用いられる。

誘導体

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抗精神病薬として臨床で用いられる誘導体には、以下のようなものがある。

これらの薬剤の薬効は、ドーパミン受容体D2に拮抗する能力によるが、副作用的にセロトニン受容体アドレナリン受容体ヒスタミン受容体にも作用する。

分類としてのチオキサンテン類は、フェノチアジンと化学的に非常に近い。主な構造の違いは、フェノチアジンの10位の窒素原子が側鎖への二重結合を持つ炭素原子に置換されている点である[2]

出典

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  1. ^ International Union of Pure and Applied Chemistry (2014). Nomenclature of Organic Chemistry: IUPAC Recommendations and Preferred Names 2013. Royal Society of Chemistry. pp. 213. doi:10.1039/9781849733069. ISBN 978-0-85404-182-4 
  2. ^ Goodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics

外部リンク

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