チアリーダー

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チアガールから転送)
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祭事に踊る米国の高校生チアリーダーたち
米国NFLプロボウルのチアリーダーたち(2006年)

チアリーダー: cheerleader[1])は、スポーツ(アメリカンフットボールなど)における応援チームのことである。

日本では一般的にチアガール、男性の場合はチアマンとも言われているが、これらは両者ともに和製英語である。cheer girlcheer boy という単語は存在するが、スポーツ競技の応援に携わるものという一般的な意味では、英語圏で用いられることはない。

概要[編集]

元々応援団アメリカ合衆国で凱旋将軍の帰還時にそれを歓迎する意味で応援団風にまとめたという説、あるいは大学のスポーツチームの応援に際してのリーダー的な人物がいて、それで応援を統率するという説など、起源には様々な憶測が挙げられているが、一般的には女性の応援チームのことを指している。

道具と衣装[編集]

ポンポンスズランテープを束状にしたもの)を両手にかざし、軽やかな音楽に合わせたダンスやパフォーマンスを繰り広げる。ポンポンの取っ手には大きく、バトン、スティックといった棒タイプのものや、手首や指にはめて外れないようにしているタイプのものもある。

衣装はトレーナータイプのユニフォームにプリーツタイプのミニスカートを着用するのが、一般的とされている。

上半身は、ノースリーブのシェルトップ、その下に長袖インナーシャツを着てから着用。その上にセーターを着用することもある。下半身は、ミニスカートを穿いてから、その下にアンダースコート(アンスコ)、コスチュームパンツ(コスパン)、ブルマーを着用。足元は、ソックス運動靴。また、タイツパンティストッキングを履いてからアンスコ、コスパン、ブルマーを着用してソックス運動靴を履くこともある。

近年はスポーツ競技化に合わせ、様々なタイプのチアユニフォームを採用するところもあれば、スパッツを履いた上にミニスカートという姿も多くなっている。

派生した関連競技・種目[編集]

チアリーディング[編集]

チアリーダーが行うスポーツ競技であり、チアダンス(踊り)の要素に加え、組体操やアクロバティックな要素を交えたものである。アメリカンフットボールの試合のチアガールはこのチアリーディングの要素を取り入れた応援をすることが多い。

チアダンス[編集]

チアリーディングから派生したスポーツ競技である。アメリカでは「Pom Dance(ポンダンス ポンポンとダンスを組み合わせた造語)」とも呼ばれる。これはチアリーディングのうち、踊りの部分に特化したもので、競技会の場合は2分30秒の競技時間が設定されており、ポンポンダンス、ラインダンス、ジャズダンス、ヒップホップの4種類を取り入れ、その表現力や完成度を審査する。ダンスチアとも称す。

21世紀以降、競技人口の増加とともに、年齢の幅も広がり、またシニアを対象とした指導などを行う日本シニアチア協会がある。

スポーツ(アメフット以外)での応援はこのチアダンスの要素を取り入れる傾向が多いが、読売ジャイアンツアルビレックス新潟など、フィールドパフォーマンスでチアリーディングの要素である組体操などを組み合わせる場合もある。日本ではバトン部のバトントワラーがチアダンスのチアリーダーを兼任することもある。

ソングリーダー[編集]

ソングリーダーとは、チアとほとんど同じだが、チアのスタンツが無い物をソングリーダーという。ソングリーディングとも称す。

バトンチア[編集]

バトンチアとは、チアダンスとバトントワリングとを融合させたものである。このため、チアダンスがポンポンを持って演技するのに対して、ポンポンの代わりにバトンを持って演技する。また、パレードでの行進でバトンチアが活躍していることも多い。ユニフォームはチアリーディングやチアダンスと同じ場合もある。学校の部活動では、チアリーディング部やチアダンス部がバトンチアを行う場合もあるが、バトントワリング部(学校によってはバトン部と称する)がバトンチアとして演技することもある。チアバトンとも称す。

アメリカにおけるチアリーダー[編集]

位置付け[編集]

一般にアメリカ合衆国の学校においては、チアリーダーの女子生徒らはちょうどジョックの女子版(クイーン・ビー)に相当し、生徒らの中の典型的な「人気者集団」を形成することがしばしばである。

大衆文化においても、「人気者(ポピュラー)な女子学生」の典型として描かれやすい。いわば「花形」であるために競争も非常に激しく、チアリーダーになるための英才教育を子供の頃から施されるという女児も多い。

事件[編集]

とあるチアリーダー候補の女児の母親が、娘をチアリーダーにしたい一心から、競争相手の女児を殺害しようとしたという事件も起こっている[2]

――ルックスがいい女子は勉強なんてしちゃダメなの。難しいことは考えないで、うちらみたいにミニスカートはいてお尻ふって愛嬌振りまいてりゃいいの。

――勉強なんて、ルックスが悪い人がすること。うちらは可愛いんだから、バカなほうが男子に好かれるんだよ。

— ビクトリア・マーティン『数学チームの女王』より、あるチアリーダー
町山智浩による引用

日本におけるチアリーダー[編集]

初期[編集]

当初は、アメリカのカレッジスポーツアメリカンフットボールの応援シーンからの見よう見まねの模倣から入ってきたものである。

女性がミニスカートを履いて応援に参加するものは、バトントワリングチームも含めて総称としてチアガールと呼んでいた時期があったが、上記にあるバトンチアを例外とすると、バトントワリングチームとチアリーダーチームとは本来は全く性質が異なる別なものである。

応援指導部[編集]

応援団ブラスバンドと共に活動することが多く、体育系クラブの対外試合の応援や、大学入試の合格発表の際に合格した受験生を祝福するなどの活動をしている。

2013年9月放送の『ザ・ノンフィクション 青春YELL!史上初 花の女応援団長』(フジテレビ)では、67年もの歴史と伝統ある明治大学付属明治高等学校・中学校のバンカラ応援団に史上初の女子チアリーダーが団長となったケースもあり、その奮闘ぶりを追った様子が放送されたことがある。

野球応援では、初の女子団長、トレーニングチーフもチアリーダー同様、長袖ボディスーツを着込み、その上にシェルトップにミニスカートを着用。ハイソックスに運動靴。ミニスカートの下にコスチュームパンツ(ブルマー)を着用して応援。途中で頭に"必勝"、"明治"と書かれた白のハチマキを締めて気合いを入れ、冷たい水が大量に入ったバケツを両手で持ち、頭からかぶってずぶ濡れになって必死に応援をする姿を見せた。

屋外の体育会応援では、途中で大雨が降ることもあり、 団によっては、大雨の雨合羽着用での応援を御法度としているところもある。

例として、大学駅伝の応援で大雨が降っても雨合羽を着用せず、男子応援団員は学ランに襷、鉢巻き姿。女子チアリーダーは、長袖インナーシャツの上にシェルトップ、その上にセーターを着込む。ミニスカートの下にダンスタイツを穿いてからコスチュームパンツ(ブルマー)を着用し、白のハイソックス、運動靴を履く。白の手袋をして、長い髪をリボンで縛った格好のまま応援しなければならない。大雨が降っても、雨合羽の着用は許されず、競技用衣装かつ団の制服として着用しているチアユニフォーム一式が水着として必着したまま、全身びしょ濡れになりながら必死に応援しなければならないケースもある。

チアリーダーチーム出身の著名人[編集]

その他[編集]

テレビにおけるチアリーダー[編集]

プロスポーツとの関係[編集]

チアリーダーを題材にした作品[編集]

映画[編集]

ドラマ[編集]

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]